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「ダイコン多様性研究コンソーシアム」との共催による「小中校生向け・実験と講演の集い」(8/20)

2009.08.20

8/20に「ダイコン多様性研究コンソーシアム」と科研費・若手研究(S)の共催により、鹿児島市立博物館で、「小中校生向け・実験と講演の集い」を行いました。鹿児島市内の小中学生とその保護者の方が40名参加頂き、「アブラナ・ダイコンの多様性と自家不和合性」について講義を実施し、その後、あらかじめ用意してもらった1000mlの牛乳パックに、ダイコンを播種し、生長観察をしてもらうという実習も行いました。

 参加者には、幼稚園の方から中学2年生までと多様で、アブラナの多様性にちなんだようでした。ダイコンとカブが同じ種であるという勘違いをしている子供さんが多く、形で見るのは間違っていることを話しました。また、昨日までのSSHコンソーシアムで使ったダイコンの花を解剖してもらい、花びらが4枚、おしべが6本、雌しべは1本しかないことを観察してもらいました。最後に、アブラナには自家不和合性という自己花粉を拒絶するシステムがあるという不思議を理解してもらいました。

 参加者唯一の中学2年生は、来年から科学オリンピックに参加したいと話をしてくれ、花が咲いたダイコンを見て、ロゼットの葉っぱと、花の脇についている葉っぱの形がなぜ違うのか、そんなことにも気がつく生徒さんでした。この観察力があれば、科学オリンピックでも、すばらしい成績を出せるのではないか、また、将来、どこかで一緒に研究をしてみたいと思いました。がんばってください。

 小学生の中には、最後に握手をしてほしいという生徒さんもいました。ぜひ、がんばって、よい科学者になってほしいものです。それから、みんなで種播きをしたダイコン、これから少しずつ大きく生長するはずです。しっかり観察して、ダイコンの味も楽しんでもらえればと思います。

 いつもは、仙台市中心の小中学生への講義でしたが、鹿児島市内という違った土地での講義も、違った刺激をもらうことができ、これからも継続して、アウトリーチ活動をできればと思います。

わたなべしるす

PS. 当日、皆さんと一緒に撮った写真など、しばらくお待ちください。

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