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お知らせ

鹿児島県立錦江湾高校でのSSH「ダイコン多様性研究コンソーシアム」重点枠研究会・運営指導委員会(12/11)

2009.12.11

 SSH九州地区発信の「ダイコン多様性研究コンソーシアム」(機関校:鹿児島県立錦江湾高校)の指導委員を務めることから、参加校が一堂に会し、研究プロジェクトの発表、評価、指導などを8月に続いて行いました。

http://www.ige.tohoku.ac.jp/cgi-bin/prg/watanabe/news/news.cgi?mode=dsp&no=111&num=40
http://www.ige.tohoku.ac.jp/cgi-bin/prg/watanabe/news/news.cgi?mode=dsp&no=130&num=20

 昨今の新型インフルエンザの影響でしょうか、いくつかの参加できない高校もありましたほとんどの高校が参加され、発表・意見交換ができたのは、有意義でした。

 何より、8月から開始し、4ヶ月という間で興味深いdataを出していた高校生たちの研究に対する真摯な態度は、われわれも見習わないといけないと痛感しました。特筆すべき点は、農業高校との連携で、市場価値があると思えるような「ダイコン」が栽培され、低温処理を施し、開花させ、交配を試みたり、植物体に「動かす」というストレスを与えているような実験など、基本的であったり、おもしろい発想で研究をされているのは、興味深いものでした。

 実験・研究をするというと、どうしても「遺伝子」、「生物活性」など、今のはやりのようなことに目がいきがちですが、それも大事ですが、生物学の基本はやはり、形態観察だと思います。野生型と変異体の違い、品種間の差異がどこにあるのか、ということを「観察する目」を持つことは、これから研究者を目指す若い人たちには重要だと思います。ぜひ、このダイコン研究を通して、そうした観察眼を身につけてください。

 1年ごとの申請・採択という厳しい枠のようですが、ぜひ、来年以降もこのコンソーシアムが展開され、さらなる発展を見ることをできるのを楽しみにしております。


わたなべしるす

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