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研究成果:自殖性植物がoutcrossするための新規遺伝子の同定と解析

2009.02.16

アブラナ科植物は、一般に自家不和合性を有しており、他殖性を示し、そのことが種内の遺伝的多様性を高めていると考えられている。一方で、アブラナ科植物には、個体花とも小さな植物も多くあり、その代表とも言えるシロイヌナズナは、自家和合性で自殖性です。もちろん、今までの自家不和合性研究から、機能するS遺伝子を導入すると自家不和合性というか、他殖になることは示されています。

今回は、当分野と同研究科の植物細胞壁機能分野との共同研究で、細胞壁関連遺伝子XTHの機能欠失が、シロイヌナズナで他殖を誘導すると言うことを発見しました。共同研究先の大学院生である倉澤さんとは、修士論文を審査して以来の共同研究であり、この研究がベースとなり、この3月に博士号も取得できたことは、共同研究を3年間続けてきたかいがあったと思っております。植物の生殖と細胞壁、一見関係ないように見えるかもしれないものがlinkできるという良い例を示すことができたと思っております。これからも、こうした研究を発展させることができればと思っております。

この研究内容は、Kurasawa et al. (2009) Plant Cell Physiol. 50: 413-422という論文として発表されております。本論文は、pdfのdownloadがfreeとなっているので、以下のsiteから、ぜひごらん頂きたい。

論文URL:
Kurasawa et al. (2009):http://pcp.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/50/2/413

わたなべしるす

追伸 4/30に、本情報が研究科公式HPにupされました。
参考までに。
http://www.lifesci.tohoku.ac.jp/topics/topics_0904res2.html

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