2. 根粒菌の共生成立の分子メカニズム


  根粒菌が、宿主マメ科植物に根粒を形成させ、その内部組織に感染して窒素固定を行うには、どのような遺伝子機能や細胞の性質が効いているでしょうか?アルファルファ根粒菌Sinorhizobium melilotiやミヤコグサ根粒菌Mesorhizobium lotiのようなモデル微生物を用いて、共生窒素固定系の成立が阻止される変異株を分離し、その変異が細胞の生理・構造や遺伝子発現に及ぼす影響等を解析し明らかにすることを通じて、上記課題に取り組んでいます。 現在のテーマとして、(1) M. lotiが宿主根内部へ侵入するのに必須な役割を有する遺伝子cepの機能解明 、(2) S. melilotiの細胞内共生の維持に必須なシグマ因子RpoHのレギュロンの解析を進めています。


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