東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

クチクラ層

2020.01.05群馬県

群馬県立中央中等教育学校

栁澤日和梨

クチクラ層

生物基礎で、バイオームの学習をしています。バイオームとは、ある地域に見られる植生と、そこにすむ動物などを含めた生物の集まりのことをいいます。
バイオームのうち、日本の本州中部以南の地域に広がる森林を照葉樹林といいます。
照葉樹林の中でも、葉が厚く光沢のある常緑広葉樹が優占しているそうです。
葉に光沢があるのには理由があるのだろうかと思い、調べてみました。

常緑広葉樹の葉の表面はクチクラ層というろうのような物質でできているものが発達しています。
クチクラ層があることで、葉に傷がついたり、葉内の水分が蒸発してしおれてしまうのを防ぐことができます。
ではなぜクチクラ層をもつ植物が日本の本州中部以南などに多く分布しているのかというと、照葉樹林の分布する地域は夏が暑く冬は乾燥するという植物にとって比較的厳しい環境であるからです。
クチクラ層で葉内の水分を保つことができるので、このような環境下でも育つことができるのです。

私は群馬県に住んでいて家の近くにはクチクラ層をもつ植物はないかなと思っていましたが、近所にツバキが咲いていました。これもクチクラ層をもつ植物の一つです。

クチクラはラテン語でcuticula、英語ではcuticle(キューティクル)といいます。キューティクルといえば、人間の髪の毛にツヤを与える、毛髪の表面を覆う部分です。
そこで、クチクラ層の仕組みを化粧品の開発に使えないかと思い調べてみたのですが、もうすでにたくさんの情報が出てきて驚きました。
新しく研究や開発のテーマを見つけることは難しいと感じました。
群馬県立中央中等教育学校 栁澤日和梨