アスパラガス属植物は、ヨーロッパ・アフリカ・アジアなど旧大陸に広く分布しており、その属内には100種以上が知られている。その中で最も重要な種が野菜として食べられているA. officinalis(食用アスパラガス)であり、それ以外の種についても、観賞用園芸品種として利用されているA. asparagoides(ブライダルアスパラガス)、A. densiflorus(スプレンゲリー)や、漢方薬として利用されているA. cochinchinensis(クサスギカズラ)などがある。これらのアスパラガス属植物には、両性花植物と雌雄異株植物とが混在している。Lee ら (1997)はこれらのアスパラガス属植物について、葉緑体DNAのRFLP分析をもとにした系統学的解析から、雌雄異株のアスパラガス属植物が単系統群となっていることを明らかにした。
2005.8.29. |