東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

最終報告(工:畠山勇二)

2016年1月20日 (水)

こんにちは。工学部の畠山勇二です。 もう大学1年目が終わろうとしています、あっという間ですね。感傷に耽ってないで試験勉強しろって感じですね。本題に入ります。 今セメスター、この展開ゼミを通して、野菜の育成をしてきました。今までのブログなどを見ても分かる通り、私は野菜作りに苦戦していて、失敗ばかりでした。ですが、失敗で片付けては今後に繋がるゼミに出来ません。ですので、最終報告ということで、今までの活動で自分にとって成長したこと、課題などを報告していきたいと思います。 1.栽培において、苦労したことや上手くいったこと http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable/2015/12/27023721.php 特に私が苦労したことは、野菜の管理です。この間ご指摘頂いたように、水を少ないと感じた時にやりすぎたり、逆に多いと感じたら水の量を減らし過ぎたりなどを繰り返してしまったことで、野菜が大きく成長しなかったり、またネギに関しては枯らしてしまいました。どうしても他のゼミ受講者の野菜と比べ、自分の野菜は成長も遅かったし、小さかったと感じました。こういう点でも、光、温度、水とう様々な条件を整えることができなかったと思います。その原因として、講義が始まり、種から発芽したあたりの時期に、自分が野菜の生育を思いつきや直感でやってしまったことが原因であると感じました。初めの時期は比較的発芽率も良く、早く発芽したこともあり、あまり問題視はしていませんでしたが、そこの影響が発育過程で出てしまいました。発育が思い通りに進まなくなって、やっと何が必要か見極め、調べたりアドバイスを受けたりするようになりました。今後、私は理系であるため、客観的に物事を分析したり、理論に基づいて判断を下すことが必要となってきます。その重要性を身を以て体感できたと思います。思っていたより上手くいったことは、豆苗の発育です。白菜やネギは大きくならずに苦労したのですが、豆苗に関しては収穫して食べることが出来ました。自分が育てた野菜を食べるという機会は今まであまり無かったため、収穫できた時はとても嬉しかったです。 こちらがこのゼミ中に成長した野菜になります。 20160120203028-0de7a7a959b44f8c85534e42e87fa818097d818a.jpg 20160120203141-b13061aa1ccf584e97a47cddb790000459e4be14.jpg 20160120203328-6470d7f4b20af2b25ad9d80d14ab6b252ae01bcb.jpg 2.観察眼を身につけることによる他の分野における波及効果 この期間、野菜を育てるために、観察を続け、それに応じた対処をすることを心がけてきました。野菜の育て方というのは、行ってこなかったため、分からないことだらけでした。ですが、そこで分からないからと言っても始まらないですし、野菜が枯れてしまいます。そこで、自分なりに調べて行動してみたり、他の受講生のものを参考にしたりするようになっていきました。以前は、勉強においても、分からない問題に直面した時に、すぐ人に頼ることが多かったのですが、人に聞く前に、問題文から何かを読み取ったり、今ここで答えを出すために何が必要でどう導いていくか、ということなど、自分で出来ることがあるという意識に変化していきました。このような変化を得ることが出来たのは、自分自身で最も大きかったと思います。このような観察眼というものは、今回の野菜の栽培、勉強のみに関わらず、研究にしても、その後の自分の仕事や生きていく上でのイベントなどでも重要になっていくことだと思います。今回、身につけることが出来たということに満足してそれで終わるのではあまり意味が無いと思うので、これからも勉強、研究、サークル活動を通してさらに観察眼を深めていきたいと思います。 3.毎日の観察を通して身についたこと、感じたこと 特に前半は、種を蒔いて発芽して、成長してというプロセスがとても早く進行していたので、毎日の観察がとても必要になっていました。その中で、特に身についたと感じたものは、観察眼と考察力だと思います。観察眼は、2番でも述べたように、ただ野菜を見ているだけではあまり身につかないですが、全体的にひょろっとしていると、水が多い、光が足りない、土寄せをした方が良いというのを考えたりすることを通して身につけることが出来たと思います。また、似通っている部分もありますが、目で見ることが出来る現象が何を意味していて、今後どのような変化が生じていくのか、といったような予想するところまで考える考察力を養うことが出来ました。私は、考察についてよく分からなかった部分がありました。前期に実験の授業がありましたが、その考察の部分で、結果と考察の関係について理解していなかったために書くのにとても苦労した経験があります。ですが、このゼミでその関係性を理解できました。目の前の現象や結果だけではなく、そこから見て予測出来ることに注目することの必要性を掴むことが出来ました。前期の実験では苦労しましたが、今後も実験や研究がたくさんあると思います。その中で、このゼミで学んだことを生かして、より観察眼や考察力を身につけていけたらと思います。また、今回、野菜の生育があまりうまくいきませんでした。ですが、今後研究や実験を行うことで、一発で成功するということは多くないと思います。そう考えると、この失敗を今後にどう繋げていくか、ということを考えて方が前進に繋がると思います。 4.文章を書くことについてのゼミを通しての変化に対する考察 もともと、私は長い文を書くのが苦手でした。ブログを見返してみても、ブログ書き始めのうちは日記のような文章で、考察などの要素も抜けていました。ですが、自分以外の受講生のブログを見て、自分の文章の拙さや甘さなどを痛感して、そこから結果だけを述べるのではなく、その結果が何を意味しているのかといったことや、その考察も意識して書くようになっていきました。このようなことから、私はこのゼミで文章の書き方やレポートのまとめ方というのを学ぶことができました。このことに関しては、自分の文章について意見を述べてくださった渡部先生や、自分が参考にすることができた他の受講生の方のおかげだと思うので、感謝したいです。ありがとうございました。ですが、まだまだ文章力については上げることが出来ると思いますし、やはり将来のことも考えてもっと論理的で目的や考察が明確化された文章を書くこと、これが求められてくると思われます。このゼミで成長できた部分に上積みできるように、これから課されるであろうレポートや文章というものを意識して作成していきたいと思います。ただ、長い文章を苦であると思わなくなったので、それはこのゼミで培うことが出来て良かった点です。量と質にこだわった文章を書くための足掛かりとすることが出来ました。 5.ゼミで学んだことを日常生活にどう活かしていくか、今後の野菜の管理について 1〜4で述べたように、私はこのゼミを通して、たくさんのことを学んできました。どれもこれも、自分の将来に欠かせないような大事なことばかりです。特に大切だと思ったことは、今回はゼミですが、その観察や研究に対する意欲だと感じました。考察を考えるにしても、長い文章を構築するにしても、意欲が無ければ出来ないことだとこのゼミを通して実感しました。意欲を保つためにはそのゼミや実験に対する目的意識が求められると思います。私自身、このゼミで何を学び将来に活かすか、という意識があったからこそ、拙いながら徐々に成長できたと感じています。何事に対しても目的意識を持つということは難しいとは思いますが、自分が選択したものに関しては目的意識と、それに伴った意欲を忘れずに取り組んでいこうと考えることが出来ました。また、ゼミで栽培し続けてきた野菜に関してですが、白菜はまだ小さいですし、他の受講生の方のブログを見ると、私の白菜も栽培を続けていけばもう少し成長していくのではないかと考えています。ですので、ゼミの期間が終わった後も個人的に栽培を続けていきたいと考えています。今回、豆苗、ネギ、白菜の3種類の野菜を育てましたが、実際にしっかり育って収穫できる状態にまで至ったのは豆苗だけと、残念な結果でありましたし、自分で育てて自分で食べる喜びを味わうことを目的としてやってきましたので、そのチャンスがある限りは栽培していきます。今までに頂いたアドバイスなどをもう一度見直して、枯れることないようやっていきたいと思います。 この約4ヶ月間野菜を育てていく中で、ただ野菜を栽培する以上のものを得ることが出来ました。そのことで自分自身今までの述べてきたように様々な場面で成長することが出来た気がします。教授やTAの方、また受講生の方とは1回しか会う機会が無かったので、お話ししたりする機会はあまりありませんでした。ですが、ブログ中でやりとりをしたり、他の方のブログを参考にしたりなど、そういったところで繋がりを持つことができましたし、そういった方のおかげで成長できたと思います。野菜に関しては、何度も言うようですが満足いくものではなかったし、思っていたよりも難しかったです。失敗から学ぶこともできますが、やはり自分の力で野菜作りを成功させたいという気持ちがあります。ですので、このゼミ以外にも、例えば家庭菜園のような、野菜を育てる機会はつくることができると思います。その時は、今回なぜうまくいかなかったのか、失敗を教訓に育てていきたいと思います。最後に、今まで半年間、野菜の管理や観察、ブログや中間報告最終報告等、大変だったこともたくさんあったし、野菜が上手く育たない時には投稿したくないな、とか思ったりしたこともありましたが、渡部先生や研究室の方が、諦めずにアドバイスをしてくださいましたし、自分でもそれを見ながら諦めずに育てることができました。本当に最後までありがとうございました。自分はこのゼミを受講することができて本当に良かったと思います。

コメント

工学部・畠山さん

 遺伝の渡辺でございます。最終報告拝見しました。他の受講生のように1-5の課題について、段落を変えるなど、もうすこし表示方法を工夫してほしかったですね。栽培に関しては、水加減にずいぶん苦労されていましたが、この経験を是非、他の活動に活かして下さい。考えながら、観察すること、これはとても大事なことですね。もちろん、自分でまずは、いろいろ調べること。これは基本ですね。

 文章力は、これからの全ての活動において重要です。これからも書き続けることを忘れないで文章力を維持して下さい。そうそう、最後に書いてあった、このゼミでのつながりはこれからの宝物です。大事にして、あのときに、同じ釜の飯を食った仲間として、何かの時に、よい連携をして下さい。

 わたなべしるす

旧展開ゼミ