東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【最終発表】(工:赤石亮将)

2016年1月21日 (木)


こんにちは、工学部の赤石亮将です

  

短期間における度々の更新となります。写真は年末年始に製作した人力飛行機のフレームです。自分的には最後の記事にとっておきの写真を載せたつもりなのですが、他の方から見たら何なのかわかりづらいと今思いました。が、今回は思い切って載せてみました。わかりづらくてすいません......

 


 

  • 最終発表

 

それでは、前置きはこのくらいにしておいて、最終発表を行いたいと思います。

渡辺先生の記事に沿って発表を行います。

 

 


1.植物、作物の栽培を行って、最初に想像していたよりも、たいへんだったこと、逆に、以外とうまくいったなと言うこと、という栽培について、感じたことをこれまでの発表のHPを引用(link挿入)するなどして、説明して下さい。これまでのプレゼンに使ってないような写真があれば、それを掲載してもOKです。


私がブロッコリーとレッドキャベツの栽培を行っていて、想像以上に大変だったことは2つあります。

    1. 栽培の並行

      ブロッコリーとレッドキャベツスプラウトは栽培期間が全く異なります。レッドキャベツよりもゆっくりと生長するブロッコリーばかりに気を取られており、レッドキャベツの観察がおろそかになっていました。その結果、11月18日の記事にあるように、根元にカビを生やしてしまいました。言葉を発っさない植物を2種類並行して育てることから、栽培の難しさを改めて感じました。

    2. ブログ記事の更新

      中間、最終発表を除いて、最低6回はブログ記事を更新しなければいけないと最初の講義で渡辺先生にいわれ、受講当初は内心「楽だな」と思っていました。しかし、実際にやってみると、記事を考えるのにかなりの時間を要することがわかりました。記事内容が自由すぎて、最初は記事作成に多くの時間をかけ、苦戦していたことを思い出します。

 

また、意外とうまくいったことは以下の2つです。

  1. 植物の発芽

    小学校を卒業してから植物を全く育てていなかった私には、この講義への不安がありました。開始直後はうまく発芽しないことが頭をよぎりましたが、植物たちはそれを一瞬で消し飛ばしてくれました。水をろ紙に含ませ、その上に種子を並べるということで、発芽がこうも簡単に行えるとは思いませんでした。嬉しかったです。

  2. ケチ臭い栽培

    今回、私は最初の記事で述べたように、なるべくお金を使わないで栽培することを意識しました。振り返ってみて、ティッシュペーパーやゴミにするはずだったペットボトル、豆腐の容器などを用いることで、お金をかけずに栽培することができました。他の方々はいろいろなことをしてうまく生育していたのでちゃんと育つか不安でしたが、うまくいってよかったです。面白い工夫をこのブログで多数拝見しましたので、もし機会があればそのような方法での栽培を行ってみたいと思います。

 

植物たちを栽培してみて、思うようにいかなかったこと、思ったよりうまくいったことの両方がありましたが、それらすべてを含めて植物の生育は面白いと感じました。

 

 


2.シラバスにも書いたように、植物の観察眼を養うことを目的としていましたが、それ以外の科目などへの波及効果もあったのではないかと思っています。どの様なところに波及効果があったかを実例を入れて説明して下さい。


 

私が受講していた英語の授業では、授業の最後にクラス内でプレゼンテーションを行いました。私はテーマとしてアメリカと日本の食文化について調べましたが、そのスクリプト、power pointを作成するにあたり、食生活への注目を行いました。自分の周囲の食生活を考えるにあたって、展開ゼミで養った観察眼は生きたと思います。それらをまとめ、伝える際にも、この講義で培った力はよい働きをしたと思います。

 

また、文頭に載せた写真についてですが、このような大きなフレームなどのを製作するということにも、その時々の作業環境、作業状況、作業を行う人たちの関係に目を向ける必要があると思います。ここにも、今回養った観察眼は波及効果をもたらしたと思います。これはものの製作、部活やサークルだけでなく、多くの場所で必要となると考えています。人力飛行機の場合、機体や環境を観察する能力が欠如していることは、周囲の人やパイロットのケガ、機体の損傷などにつながるため、注意力、観察眼の重要性は高いと思います。

 

最後に、自転車での旅についての写真をいままで何度か記事の最初に載せましたが(参考1参考2参考3参考4)、自転車の整備状況、交通状況、環境の判断にも観察眼は必要です。特に交通状況については、この展開ゼミの影響か、単なる慣れなのかわかりませんが、以前よりも視野を広くして注意できるようになった気がします。事故を起こしてしまったら大変です。

 

このように、観察眼は日々の生活において重要なものとなります。観察を怠ることは、事故やケガにもつながってしまいます。 

 

 


3.他の展開ゼミとは異なり、実質、「毎日が展開ゼミ」ということでたいへんだったこともあると思いますが、逆に、毎日の観察をすると言うことで、どの様なことが身についたのか、感じたことなどを、まとめて下さい。これまでの発表のHPを参照してもOKです。


 

ほとんど変化しない部屋の風景の中に植物が存在すると、その生長により時間の流れを感じることができます。また、帰宅した直後の冷えた寒い部屋の中に生きる命があると、わずかにぬくもりを感じることができました。

また、観察する癖もつきました。播種から発芽までは短時間で生長していくので放置することはありませんでしたが、セメスターの中盤、生長が落ち着いてきた頃は数日間目を離すことはがありました。ですが、観察を続けていくにつれ、出窓という見やすい場所にブロッコリーを置いていたせいもあるのか、後半では2日に1回は最低でも見ていました。

 

最初の頃は写真を撮り忘れてしまったことも多々ありましたが、後半は面倒くさくても写真だけは撮るようにしました。昔から"継続"が苦手な私ですが、今回の経験はその克服への足掛かりになったのではないでしょうか。習慣化することは長い間ものごとをこなすためには必要だと思いました。

また、普段何も考えずに食べている野菜なのに、自分で育ててみると、こんなにも愛着がわいてしまうのかと驚きました。特に、1/20のブロッコリーの記事で行った間引きでは、よく生長していた2つの苗のうちの一方を抜かねばならず、心が痛みました。自分の長さと同じだけの根を地中に張って生きる様子は感慨深く感じました。結局、友人に連絡をして、抜いた苗は差し上げることにしました。なので、まだ我が家ではブロッコリーの苗を2つ生育しています。ここまでブロッコリーに情が移ってしまうことは想像していませんでした。最近では野菜、特にブロッコリーを食べるときは、その味をかみしめて味わっています。

 

 


4.大学の講義の中でも、かなり、異端の講義形式になっていますが、このゼミ形式で文章を書いたり、それをいかにプレゼンするかと言うことも学んだのではないかと思います。それらを踏まえて、文章を書くという点で、ゼミ開始前とあとでどのような変化があったか、考察して下さい。


 

大学に入学してから、これほどの量の日本語を記述する機会はあまりありませんでした。今まで受けてきたどの講義よりも自由な講義であり、その自由度の高さに苦悩しましたが、展開ゼミを通し、より長い文章を書くこと、それを人に伝えること、それを読み取ることが開始前よりもできるようになった気がします。理系学生はあまり講義でこのような機会は得られないので、貴重な体験になったと思います。この講義を受講してよかったと考えています。

 

ブログ記事の書き方についてはかなり考えさせられました。(1)でも述べましたが、ブログ記事の更新において、文章の表現の仕方、ブログ全体のレイアウトは悩みました。表現を間違えると、聞き手側によって解釈の相違が起こってしまいます。特に、このようなブログ記事のみでの発表では、口頭での発表のようにイントネーションや抑揚をつけることができないため、伝えることは会話よりも難しくなると考えていたので、意外とてこずりました。レイアウトも、見づらいと伝わりにくいと考えていたので意識していました。講義を通して、最初の頃と比べ、自ら錯誤を行うことや、他の受講者の記事を参考にするなどして、後半はより伝わりやすい記事になっているのではないかと思います。

 


5.以上の(1)~(4)を踏まえて、この展開ゼミで学んだことを、大学での活動を含めた日々の生活に対して、どの様に活かすことができるか。さらには、まだ、収穫していない作物を今後、どの様に管理したいかを記して下さい。


 

今回の展開ゼミでは、写真や文章で記録を行うことの重要さを学びました。長いあいだ写真を撮らなかった期間ができてしまい、その期間についての記事を書く際に後悔を何度かしました。渡辺先生のコメントにもあるようにように、理系の学生は将来実験などを行う際に、その写真を撮っておくことは重要な証拠になるので、もっと撮っておけばよかったと思いました。また、文章化については、内容を自分が忘れていても、文章化していれば見返した時に思い出すことができます。これはもし失敗を犯していた際に記録を行っていると、同様の過ちを予防することにつながります。これは自分に限った話ではありません。現代社会は過去の人たちの記録の積み重ねのもとに築かれています。学問も、故人の記録をもとに培われています。記録を行うことは将来の人に、自分が何をしたのかを伝えるための唯一の手段です。今回の展開ゼミではこれを怠ってしまうことがありました。このようなことがないように、今後は気を付けていきたいと思います。

 

今回の最終発表に向けての注意、目標として、中間発表では、寒さへの注意と、レッドキャベツの湿度と水の管理を挙げました。今回振り返ってみて、寒さによる枯れは起こりませんでした。レッドキャベツは始めて間もないですが、水の入れ替えをしやすい工夫をしました。雪が降り始めたのでより注意して、今回こそはちゃんと育てたいと思います。

 

播種を行なったのは3か月以上前の話ですが、ブロッコリーは小さく、まだまだ食べられそうにありません。この調子でちゃんと収穫できるのか不安ではありますが、昨年の展開ゼミで私と同じブロッコリーを育てていた金森さんの記事には、大きく生長したブロッコリーの写真が載せてあります。自分のブロッコリーもこのくらい生長させて、最終的にはサラダに使えるくらいの大きさまで育てて、是非食べてみたいと思います。

 

渡辺先生をはじめ、3ヶ月間丁寧にコメントしていただいた方々、どうもありがとうございました。

20160121161327-f67d9ada6aac060c1dba043fc0d1847181033dfd.JPG                         赤石 亮将       

コメント

工学部・赤石さん

 遺伝の渡辺でございます。教員も年度末で色々とあり、コメントが遅くなったこと、お許しください。最初の写真、確かにわかりにくいですね。こんな時こそ、このゼミで学んだ説明力というか、そんなので、ここが何とか、説明してほしかったですね。

 さて、本題の最終発表。他の受講生の記事にもありましたね。栽培して、報告するだけで単位をもらえる、楽な講義だなと。。。ところがやってみると、たいへんと言うことに気がついて、途中でやめた方もずいぶんいました。最初に見切りをつけた方も。それから考えると、最後までがんばって、やったことは身についていると思いますよ。文章力、是非、あちこちで発揮して下さい。経費をかけないで工夫すること。これはサイエンスをやる上でも大事なこと。もちろん、他の色々なことで。工夫することは、考えることですから。

 自転車の旅も、栽培過程を説明する上での枕詞であったり、ちょっとした、箸休めであったり。いきなり話を書き出すこともありですが、こうした工夫、大事です。また、観察力がすでに英語で活躍したのは、niceですね。このゼミはまさに継続力を養うという点でも多くの受講生に身についたことだと思います。写真を撮る習慣、観察する習慣などなど。これをしっかり他のイベントにも是非活かして下さい。

 自由度が大きいことのたいへんさに気がついたのは、大事なことだと思います。工学部なので、学部、大学院などで研究をやります。変数などを多くして、どこまでもやってよいと言われると、果てしなくて、どうしようもなくなります。なので、その自由度の中で、何に着眼点をおくか、それによって、物事は色々な切り口になりますので。今回の展開ゼミのそれぞれの受講生の発表のように。また、プレゼントちがって、文章と写真の組合せの時、どうやれば見やすいか、簡単そうでたいへんだったことかもしれないですね。最後にあった、去年の受講生のように、講義が終わっても、このHPは開いています。次年度の受講生の参考になるためにも、このあと、どうなったのか、ブロッコリーが。それを是非、uploadして下さい。楽しみにしておりますので。

 わたなべしるす

旧展開ゼミ