東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ざるカイワレの始まり(工:木村陽来)

2020年10月30日 (金)

こんばんは、木村陽来です。これは最近読んだ本です。

他の方の記事を見ていて今更気づいたのですが、報告記事の冒頭に小話のようなものを挟んでいますね。
自分は今まで、「こんばんは」しか言っていなかったのですが、これでは、記事を読む人もとっつきにくいだろう、と思い、自分も何か書きたいと思います。

風について話します。自分は群馬県生まれで、群馬は冬に風が強いことで有名です。自転車なんかはよくハンドルを取られます。冬の風はとても寒くて耳がもげそうになります。
仙台の地下鉄では、電車がホームに来る時にぎゅあっと風が来るのですが、その風は気持ちよくて好きです。自分は電車に乗るときに毎回その風を楽しみにしています。
群馬の風と地下鉄の風はずいぶん違いますが、群馬の風も好きです。

小話はここまでにして、前回の振り返りから。
前回は、愛姫、ワタナベミックス共にあまり変化は起こらず、カイワレを食べました。
また、長さを色々計測するも、「普通に定規で測った方が良いのでは?」とオガタさんに言われてしまいました(笑)。
それでも自分で高精度の計測方法を作れたら楽しいだろうな、と思っています。

では、報告に移らせていただきます。

●鉢受けについて

前回、鉢受けを用意したと思いきや、オガタさんのコメントを受けてダンボールとキッチンペーパーでは適さない、ということがわかったので、100円均一ショップで買ってきました。鉢受けです。

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鉢の大きさを事前に測っていなかったため、どれくらいの大きさのものを買えばいいかわからず、ひとつだけ大きくなってしまいました。大きくて困る、ということはおそらくないので大丈夫であることを信じます。

●愛姫、渡辺ミックスについて

微妙ですが、この2つの植物には変化がありました。

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やっと本葉が出ました。本葉は、思ったよりもギザギザしています。この時点では鉢植え替えていないです、申し訳ありません。

リアルタイムmeetingでは、双葉と本葉の違いを質問したほど、植物に無知な私でしたが、最初の2つの葉っぱとは明らかに形が違うのでこれが本葉ではないかと思います。その過程で、愛姫をひとつ間引きました。上の画像が間引き後のもので、下の画像が間引き前のものです。


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今回は、鉢の縁に合ったものを間引いたので、さほど迷わなかったのですが、残り2つの位置がなかなか微妙です。どちらも中心とは言い難いです。単純に成長具合で決めた方が良いのでしょうか?


●ざるカイワレ

今回のメインです。先日のリアルタイムmeetingを受けて、過去にざるを用いて、カイワレ大根を栽培した人がいると知りました。
アイデアとしては、パクりになってしまいますが、単純にやってみたかったのでざる栽培します。
2016年の開田さん、工藤さんの記事を参考にしました。

使う道具や種はこちらです。

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三角コーナー用のネットだけ家になかったので、100円均一ショップで買ってきました。

ざるにネットを敷いて、たねを配置します。

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前回は、密度が足りなすぎて途中で曲がってしまったのでかなり多めに撒きました。
この写真は、栽培前の水浸し中の様子です。
開田さんの記事によると、水浸し後は種の半分が水につかるようにする、とのことでしたので最初はそのようにしてみます。


先週、正確な計測法を編み出すといっておきながら、触れられませんでした。
来週こそは計測法に触れたいですね。
これが「来週は来週は、、、、」と言っておきながら結局達成できないなんてことにならないように気を付けます。

参考にした記事
●工藤さんの記事
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/asvegetable2016/2017/01/19000730.php
●開田さんの記事
http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/asvegetable2016/2016/11/14181455.php

木村陽来

コメント

木村さんこんにちは

 獣の奏者はNHKのアニメの出来があまり良くなく、私の方は読んでいません。上質の異世界ものらしいですね。ややそういった系統は中二病的と言われて文学的に評価されない傾向にありますが、ラノベでも中二病でもいいと思います。文学というものはすべからく想像の産物ですので。もしも獣の奏者のような本がいいなら、世界は深いですのでいろいろ読んでみてください。

 もう一つ、群馬の風ですか。「お前はまだグンマを知らない」というコメディ映画では、群馬の風で牛が飛ばされていました。原作漫画はとても著名で、私も持っています。

 仙台地下鉄の風?ですか。都市にはそれぞれの風景があり、風や特に匂いで記憶されるものです。そういった感触的なことは特に残りますね。札幌の地下鉄なんかも特有の匂い・風・音があり、行かれた際には体験してみて下さい。

 さて報告では先ず、鉢受けを買ったこと、そして間引きでしょうか。最初に日付け・経過日数・温度を記載して下さい。それが無いと極端に情報量が減り、ただの写真撮影になってしまい、報告を見る人へのサジェスチョンになりません。逆にこの報告を見る人は何を参考にできるのか、予想しましょう。

 そして間引き作業はどちらの植物か分かりません。報告を読む人はずっとこれだけを追って見ているわけではありませんので、示されないと分かりにくいのです。文章を見て、やっと左の大きい方の鉢のことだと分かります。

 その上で、なぜ間引いたのでしょうか。間引きの基準は、葉が半分近く重なり、お互いに競合し合う時に行うものです。葉が触らないのに取り去る必要はありません。どれを残すかという質問に対して、元気のいいものを残すというのが答えになります。鉢の縁なのか中心なのかはあまり関係ありません。もちろん、その次に間引くならどこでその後はどう成長するだろうかという予想と言うか見通しは必要になります。

 植物の子葉と本葉の区別について、それを知らないとはこちらの予想外でした。一つの当方の反省材料ですね。自分の当たり前が他人の当たり前でないということ、常に考えないといけないことが示されました。木村さんの工学部建築分野で例えていえば、ピン接合とラーメン構造の違いのような、当たり前のことでしょうか。

 カイワレの二回目栽培にチャレンジするのはいいことです。しかもザル栽培に挑戦ですか。最初に考えるのは「何を意図して始めるか」「結果から何が分かるのか」ですね。理系の学生ならばこの点は非常に厳密なもので、興味があるから実験するのではなく、確実に一つのものを言えるために実験をして確定するという態度が必要です。何も確定できない実験はあり得ません。そのために、少なくとも対照実験というものをするわけです。まあこのゼミでは植物に親しむということも目的ですので、何もしないよりは気楽にどんどんやってみるのがいいかもしれません。

 さてザル栽培は下敷きが要らない、水管理が大変そう、途中で洗浄できる、などの違いが考えられます。そして用具を取り揃えられたのですね。正直この装置では遮光が大変なのと、密集して上へ伸びずにばらけてしまい伸びが足りなくなるように思うのですがさてどうなるでしょうか。結果には興味があります。

 参考文献をきちんと表示して、読者が直ぐに見られるようにしたことは大変素晴らしいことです。これは最大級に重要なことで、大いに褒められますね!!

 さて次回も期待してお待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ

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