東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

かいわれ大根再挑戦~その1~(農:川口菜月)

2020年11月 5日 (木)

写真は和歌山の加太めでたい電車です。電車好きにはたまらない??内装もかわいいので機会があれば是非乗ってみてください!

かいわれ大根の栽培を再スタートしました!

まず、オガタ先生のアドバイスと他の受講生の方の成功例から透明カップの底に敷くティッシュペーパーは枚数を5枚から3枚に減らして薄めにしました。また、前回はティッシュペーパーを手で細かくちぎったり、指で種を敷き詰めたりしてとにかく種やカップに触っていたので今回はあまり触らないようにティッシュペーパーは折りたたんで底に敷き、種は良く洗ったあと蒔き、重なった部分は爪楊枝を使ってばらしました。20201105101855-fb4c25072903253a430d293cba9692c423c82e45.JPG20201105101802-8fbb3bf199512c19043f1ba528800e7712ca1615.JPG遮光は前回と同じ方法を使いましたが上の部分の蓋は軽めにかぶせてあるだけです。20201105101920-e906e1076b48c82a936cde9d835dfa5edca273d0.JPGまた、一つだけどす黒い色をした種子を発見しました。腐っているようにも見えます...とにかくカビに気を付けたいのでこの種は取り除きました。

1日目 

特に変化は見られませんでした。

2日目

一部の種子が発芽しました。1日目に比べるとティッシュペーパーが乾燥したように感じます。20201105102036-ef9ef4740fc9c5d4c784c9dda02706004e49844d.JPG

3日目

ほとんどの種子が発芽し、白い綿のような根が見られます。種子は乾燥しているようで水をあげたい気持ちが高まりますが、前回の失敗があるためここは我慢です。

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この三日間室温は20℃前後でした。

4日目 室温19.6℃ 

1日でこんなにも成長するのかと驚くほど成長しています。黄色い葉が大きくなり開きかけており、長いもので1cmほど伸びています。ティッシュペーパーも乾燥してきましたが根をしっかりと張っているようなのでもう少し様子をみます。

20201105102243-26fb3afefa14eb52810537fa7d501509717e0369.JPG20201105102301-b8bb1f8a9e8983bb8826a59b3673a9da2311f760.JPG

5日目 室温 20.4℃

3~4cmほどまで成長しました。一日で約2cmも伸びているため成長に必要な水まだ十分にあると考えて良いと思い、水を足すのは明日の観察後にしたいと思います。20201105102325-7fb3f4b87584749edade779cfb6ac51bbaf64376.JPG20201105102351-58fa05d6533df056f667d647557f767b26289ba1.JPG

6日目 室温 19.0℃

7~8cmに成長していました。透明カップの中には昨日まで見られなかった水滴がついていました。水はやらないで蓋をより軽めにかぶせて乾かせるようにしたいと思います。黒い点の見られる葉も確認できますが前回よりは少なく、嫌な匂いもしないためやはり前回はカビが発生していたと考えられます。20201105102621-e1375a1e46544b3bed2d0379da480f719a8d32ff.JPG20201105102639-51b975e3a8f1a6a5f4db835642c5b451663127ad.JPG

ここまでの6日間、今のところはうまく育っているように思います。ここからの問題点はいつ水をやるかだと思います。まず、6日間も水をやらずに順調に育っていることに驚いていますが、さすがに10日程も水をやらなければ枯れるのではと思うのでここからも水の量やタイミングに注意しながら観察を続けたいと思います。

コメント

川口さんこんにちは

 冒頭の写真、拡大してみて分かりました。なるほどアイデア溢れる「タイ」の列車ですね! こういう工夫はとても効果的で、旅でも単なる通勤でも気分を上げてくれるものです。私も実は時刻表を見るだけで何時間でも楽しめるタイプですから楽しいですね。

 ちなみに仙台から始発で出て、普通電車でその日のうちに大阪まで辿り着けます。私も学生時代は青春18切符で何度そうしたことか...... しかし川口さんの和歌山までは一日で無理、残念ですね。まあ今の人は鉄道より高速バスの方を使われるのでしょうが。

 こういう魚模様というと、反射的に鯉のぼりを考えてしまいますね。ところで今の大学一年生は鯉のぼりの童謡といったら、何を思い浮かびますか? 実は学校の音楽で習う童謡はかなり時代によって入れ替わりがあるものです。私の時期には鯉のぼりの歌といえば「いらかの波」でしたが、たぶん今は違うのでしょう。

 童謡の話をもう少しすると、「森のくまさん」でなぜ当事者である熊さんがお逃げなさいと言うのか、自分が何もしなければいいのではないかとずっと思ってました。最近知ったのですが、これはアメリカ民謡の日本語版だそうです。そして実は英語歌詞では歌われている「お前は銃を持っていないのかい?」という重要な部分がわざと日本語訳では抜かされてあるんですね。つまり熊さんは最初森へハンターが入ってきたと思っていたのに、出会ったのは銃をもっていないお嬢さんだった、だったら別に敵対する必要はないのでそのまま去ってもいいよと言っているわけです。逃げろとせかしているわけではないんですね。

 誤解といえば「クラリネットをこわしちゃった」も有名ですね。

 実はクラリネットは壊れていないんです!

 クラリネットは管楽器の中でも三倍音楽器であり、初心者には音が出しにくいものです。しかもこの歌詞の男の子が吹こうとしたのはクラリネットの中でも音の出しにくい音程です。下から順にシャリュモー、スロート、クラリオン声域というふうに音の出し方が変わりますが中間のスロート声域が最も難しいのです。だから男の子はその音を出せず、壊れたと思い込んだのですね。ではなぜ男の子がこっそりトライしたかというと、おそらくクラリネットを教えたパパが、音を出す前に指使いだけを先に教えておいたのでしょう。曲の最後にパッキャマラッドと言うのはフランス語でオー・パス・カマラードです。リズムに乗って、はい一緒に、という意味です。パパは男の子に向かって、そんなに焦らなくていいから、パパと一緒に練習しようよと言って終わるのです。

 余談が長くなりましたが、記事が一品目だけですので見やすいし、コメントをするのも楽です。

 カイワレダイコンの再トライ、菌の感染に非常に気を付けているようで、安心ですね。特に今回は遮光のアルミホイルを隙間を残してかけているところがいいですね。湿度が高いのはもちろん腐りやすく、また低酸素はそれに拍車をかけます。ちなみに酸素を好む細菌の方が全般的に活動性が高く、低酸素保存というやり方がとられるのはこのためですが、実のところ種類では酸素を好まない菌(嫌気性菌)の方がはるかに多いものです。

 再トライでは6日間で7cmですか。いい感じですね。温度が低すぎて日数をかけても腐りますが、もちろん温度が高くてもダメでしょう。このペースはちょうどいいと思います。前回何日間で腐り始めたのか分からないのですが、それより前に収穫できればいいですね。最後の緑化は他の受講生の例では一日ないくらいでもいけるようです。

 水の量は、さすがに足りてるとは思われません。蒸発するのが大半としても、カイワレ自体がほぼ水分である以上、その量は必ず使っている計算です。むしろ最初の水でここまで来れたのが驚きです。明確に萎れてきたらもう遅く、成長を阻害しないように水を追加して下さい。種子には触れないが少なくとも根毛部は水に触っていないといけません。

 収穫は楽しみです。次回の報告は食レポに至っていればいいですね。

 ではまた報告お待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ

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