東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2020年度展開ゼミを終えるに当たり。。(1/25)(渡辺 正夫)

2021年1月25日 (月)

 育種の渡辺です。今年度の展開ゼミを振り返りながら、受講生全体へのコメントをしておきます。該当する部分、書かれていることはできた部分など、受講生それぞれかと思いますが、改めて、この半年間の講義を振り返ってみて下さい。今年度は、コロナ禍を受けて、いつもなら、片平キャンパスの講義室に最初は集まってもらい、実験材料を渡して、受講生それぞれがどの様な思いで講義を受講したのかなどの情報交換をする機会をwebでの開催になりました。また、コロナ禍の影響などもあり、受講生が例年の1/3くらいでのスタートでした。それぞれの視点から定期的な投稿が多かったと思っています。最後の最後のところで、最終報告が〆切に間に合わない方がいたのは、残念でした。〆切を守ること、それもできれば余裕を持っての投稿が大事というのは、中間発表へのコメントにも書いておいたとおりです。誰しも1つのことをやるのではなくて、たくさんのことをやっています。それらをできるだけコンスタントに〆切に遅れないように提出することが社会人として大事になってきます。遅れたのは、時間にしてちょっとだったかも知れないですが、次回以降の反省にして、これからの学部での講義などへのレポートに対応して下さい。

 この講義は、コロナ禍が生じる前までは、たぶん、唯一のwebベースの講義だったと思います。コロナ禍を受けて、他の講義もwebベースになったこともあり、受講生にとって、負担が大きかったのか、そうではなかったのか、気になるところです。慣れてくると、長い文章を書くことはそれほどでもないというような表現も散見したので、文章を書くと言うことは、この講義を通じて習得してもらえたのではないかと思います。そんな文章力、これからも継続することで完全なものとして身につきます。この15回程度の投稿でもちろん完全に習得できるわけではないということ。さらなる高みを目指して、これからのレポートなどを書くときに、よい文章をできるだけ早く書くことを心がけて下さい。どんなのがよい文章なのか、自分の記事だけでは、他の受講生の記事を見ることでなるほどというところもたくさんあったと思います。そんな自分では気がつかなかったことはうまく取り入れることが、よい文章を書くようになる近道かと思います。

20210125122117-36f41bec95ef1a9cd9ca799d880a4247f2526520.JPG この講義のもう1つのポントは「観察」をすることです。今までなら、植物を見ても、あるいはスーパーの野菜、果物の棚を見ても、それほど、気にかけなかったものが、大きさ、形、値段などにも気になるようになったのではないでしょうか。そうした「気になることに目を向ける」ということが、観察での気づきの始まりなのだと思います。そうした身の回りの変化に気がつくことが、これから先の学部での講義、実験、実習、ゼミなどで大事な気づきにつながると思います。

 あと1つは、観察をしたことから、「なぜ」とか「不思議だな」と思う心も醸成できていれば、よいのだと思います。そんな気持ちが醸成できているなと思える方、もう少しだなという方、色々であってよいと思います。今回の展開ゼミがきっかけになり、身の回りの変化に気がつくようになり、その変化がどこに起因しているのか、ということを観察から気がつく。さらには、その変化を起こす原因を様々な角度から考えることができるようになれば、今回の展開ゼミでいくつものことが学び取れたのだと思います。最初に書けばよかったのかも知れないですが、最終報告について、渡辺からそれぞれの受講生向けにコメントを書いてありますが、是非、これまで同様に、他の受講生の記事も参考にしてみて下さい。そこからも多くの気づきがあるものと思っていますので。

20210125122133-08bd3c27be1d6cee4fd6033fb342dca5739f914b.JPG それから、今年度の展開ゼミは、渡辺採種場とコラボでした。実際の栽培の様子などを見て、栽培、育種のプロの方からのコメントについては、少しお時間を下さい。皆さんの投稿が完了したので、それらを見て、コメントを頂くように手配していますので。ラボスタッフ・オガタくん、渡辺とは違ったコメントで、なるほどと思えるような記事が届くと思いますので、少しお待ち下さい。ということで、今年度の展開ゼミは終了です。いつもの年度とは異なるコロナ禍での展開ゼミ。始めるときにはどうなるかと思いましたが、1月頭の寒さ、雪を除いて、栽培も投稿記事も順調だったと思っています。まだ、収穫が終わってない、食レポもという方は、投稿して下さい。あるいは、春に改めて、栽培してみるというのも歓迎です。お渡しした種子はビニールの袋に入れて、乾燥剤を同封して冷蔵庫に入れておけば、数年は使うことができると思います。記事の投稿はいつでもwelcomeですので。また、皆さんとどこかでお目にかかるときがあるのを楽しみにして。


 わたなべしるす

 PS. 授業評価を頂いてない受講生の方がいましたら、HPからも案内したとおり、前期と同じ形式です。対応して下さい。

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