東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

黒キャベツ実食!!!!(経:林瑞紀)

2022年1月28日 (金)

こんにちは!

最終報告が終わりましたが、私の投稿はもう少し続くのでお付き合いください!

先日、1人で女川町(おながわちょう)というところに行ってきました。仙台駅から63キロほど北に行ったところにあり、電車を3本乗り継いで行ってきました。

女川町に行った目的は「他の授業で女川町を扱い興味があったから」と「市販の黒キャベツを探すため」です。

私は自分が育てた黒キャベツと市販の黒キャベツを比較したくて、仙台市内の様々なスーパーや八百屋さんに立ち寄りました。駅構内の八百屋さん、アーケード内の八百屋さん、コープ、西友、イオン、成城石井、藤崎のスーパー...

どこに行っても黒キャベツはなく悲しんでいると、ネット上で「石巻に黒キャベツを栽培、販売しているところがある」という情報を見つけました。

「せっかくだから黒キャベツを探すついでに石巻、女川方面を観光してこよう!」と思い、旅路に出たのですが、、、

結局、石巻にも女川にも黒キャベツはありませんでした!

ぶらぶらと女川町と石巻を散歩して帰ってきました。

女川町はとてもきれいなところで、いくら丼やまぐろ丼などとても美味しそうな海鮮丼がたくさんあったので次は海鮮丼を食べに女川町に行きたいと思います!

前置きが長くなりましたが、今回もよろしくお願いします!


目次

1.最終報告の振り返り

2.黒キャベツの収穫

3.黒キャベツ実食!!!!

4.最後に


1.最終報告の振り返り

いただいたコメントについて考えたことです。(【最終報告】栽培108日間の振り返りより)

・スケッチを行った受講生は初めてだったように思います。

>>私がスケッチを行った理由は「黒キャベツとコカブの生長」でのコメント、「理学部の山田さんのように、手書きでモデル図を書いてみて下さい。」とアドバイスをいただいたことがきっかけです。スケッチを行うことで新たな発見があったり、書いたスケッチをどう利用していくかを学ぶことができました。先生からのコメントがあったからこそ学ぶことができた内容です。ありがとうございます。

・〆切を追いかける、攻めの姿勢で取り組むことをモットーにしてはどうでしょうか。

>>本当に大事な考えだと心に響きました。大学に入ってからの1年を振り返ってみると他の講義でも、課題提出はいつも期限ぎりぎりで余裕がなかったように思われます。その一方で農学部の小島さんは最終報告をupload可能日からすぐに提出していて見習わなければならないと感じました。次の年は課題が出たらすぐに確認して早めに取りかかる、〆切を追いかけることを重視していきたいです。

・記録をExcelのようなものに入力していれば、それをグラフ化することは容易だったのではないでしょうか。それに写真を貼り付けると、温度などとの関係も分かったのだと思います。

>>経済学部の専門科目の統計学の授業でExcelを使ってグラフを作成する課題があり、そのときにグラフの作り方は学んでいました。そのため、この講義で活かすことができたら良かったと反省しました。最終報告で「他の講義への波及効果」という問いがあったように、ある講義で学んだことを他の講義で活かすことの大切さを学びました。



普段の投稿は野菜中心の内容ですが、最終報告では皆さんが何を考えているのか、問いに対してどのように答えているのかを見ることができて面白かったです!


2.黒キャベツの収穫

【1月19日 (栽培106日目)  18:00  気温:2℃  室温24℃  湿度:69%  天気:晴れ】

黒キャベツ最終2.jpg

植え替えをしなかった黒キャベツは20.5cm、植え替えをした黒キャベツは18.1cmまで生長しました。

黒キャベツ最終.jpg黒キャベツ植え替え最終.jpg

  (植え替えしなかった黒キャベツ)            (植え替えした黒キャベツ)

上から見ると、植え替えをしなかったほうの黒キャベツは葉の色が濃く、ちぢみ具合も高まっています。植え替えをしたほうはまだ明るい緑色をしています。

黒キャベツ上から.jpg

根を比べてみると、植え替えをしなかったほうが圧倒的に根が底まで張っていました。こんなに土が根で埋め尽くされているなんて衝撃でした。根は1本太い根から細い根が生えていて、その細い根からさらに細い根が生えていて簡単に土からはずすことはできませんでした。

黒キャベツ根大.jpg黒キャベツ根大_2.jpg (植え替えをしなかった黒キャベツの根)        (植え替えをした黒キャベツの根)

葉の枚数を数えてみると植え替えをしなかったほうの黒キャベツは16枚、植え替えをしたほうの黒キャベツは12枚でした。ちなみによくスーパーで見かけるほうの丸いキャベツの葉の枚数を数えてみると56枚もありました。やはりあれだけ大きいと葉の枚数もものすごい数になるようです。

黒キャベツ葉並び.jpg

黒キャベツと丸いキャベツを比べてみると、ぱっと見はほとんど似ているところはないと言っていいほど、形、大きさ、色などの特徴が違います。特に、黒キャベツは外側に反りかえるようになっているのに対し、丸いキャベツは内側に反り返っているのが1番大きな違いだと思いました。

キャベツ比較_2.jpg

しかし、葉の葉脈はやはり同じアブラナ科ということで特徴が似ていました。真ん中に1本太い筋があり、そこから網目状に細い葉脈が広がっています。外側がひらひら、ギザギザになっているところも似ています。

キャベツ比較.jpgキャベツスケッチ.jpg

茎を観察してみると、今まで観察してきた山東菜やコカブよりも維管束が多く肉眼で認識できました。肉眼で観察したため、正確ではありませんが、山東菜やコカブより黒キャベツのほうが1つ1つの維管束が細かったように感じます。茎自体の大きさには大差無いため、細いから数が多いと推測していますが、これは顕微鏡などで拡大してみないと分からないですね!

黒キャベツ茎.jpg黒キャベツ茎スケッチ.jpg


3.黒キャベツ実食!!!!

収獲した黒キャベツをまずはそのまま食べてみました。

味は、丸いキャベツとあまり変わりませんでしたが、食感がとても繊維質で固い印象を受けました。ゆでてみても少し繊維質な感じは残りました。

今回はピザとロールキャベツにしてみました!

ピザにしてトースターで焼くと、黒キャベツは驚くほどパリパリになります!例えは悪いですが枯れ葉のようなパリパリ具合になります。生だと固いのに、焼くと少し触っただけで砕けてしまうのが不思議だと思いました。

ピザ.jpg

ロールキャベツに関しては、黒キャベツの葉はあまり幅が無いので少し作りにくかったです。食感は少し固いものの、1口サイズのおいしいロールキャベツに仕上がりました。

ロールキャベツ.jpg(上:丸いキャベツのロールキャベツ  下:黒キャベツのロールキャベツ)



どちらもおいしかったです!


4.最後に

私の「冬休み期間中の黒キャベツ」という記事のコメントで『キャベツの仲間は「葉っぱ」だけを切って食せば、成長点は残り、そのまま、夏を越すことができれば、ベランダで生育を続けて継続的な緑色野菜になると思います。そんなことにもチャレンジしてはどうでしょうか。』というコメントをいただきました。

そこで1つだけ収穫せず残しておきました。そして1か所だけ葉を取って、これから収穫したところがどう生長するのか、全体的にどのように生長するのか観察を続けていきたいと思います。

黒キャベツを植え替えするときに買った植木鉢が早速役に立ってよかったです。黒キャベツと一緒に夏を越せるように栽培、頑張ります!

黒キャベツ新.jpg

今回は以上です!ありがとうございました!(2886字)

コメント

経済学部・林さん

 最終報告で講義としては終わったのですが、そのあとすぐでの投稿。なかなかのことで評価できると思います。後期の試験が終わったのかなど気になりますが、黒キャベツを探す旅に出たというのもよいですね。なかなか見つけられないのかも知れないですね。渡辺も市販しているのはどこかの道の駅だったかも知れないですね。まだ、栽培量が多くないので、頻繁に見かけるにはもうすこしなのかと。最終報告への振り返りも大事なことです。是非、書かれていることにチャレンジして下さい。2年生での学びは大きく発展すると思いますので。

 植え替えをした方が色が薄いというのがあると思いますが、植え替えの影響と言うよりも作土の量が少し少ないのかも知れないですね。土の量は根っこの量に影響してくるので、土は植木鉢の上から5cmくらいにするように心がけて下さい。キャベツと黒キャベツの形態観察、比較はおもしろい点ですね。比較をすることで自分が見たいものがより際立ってわかるのではないでしょうか。比較対照に何を持ってくるのか、それが大事なポイントですね。

 食レポもおもしろく拝見しました。このまま育ててこの夏を超えると言うこと、是非、やってみて下さい。4-5月頃に花が咲くというか、茎が伸びてくると思います。そんなのが見えてきたら、葉っぱを数枚残して、茎を切って葉っぱは食して、残りを越夏に使うのがよいと思います。その当たりも、webで調べてみて下さい。


 わたなべしるす