東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2008年10月の記事です。

2008旧遺生研・秋のソフトボール大会

2008年10月 6日 (月)

夏が過ぎ。。。秋です。
寒暖の差が本当に激しい毎日です。
さっき8月のダイアリーを見たら"8月なのに寒い"と書いてあり。。。
ダイアリーを書くたびに"寒い寒い"言っている気がします。
決して寒がりな訳ではない。。。
筈なんですが。

さて、秋といえば、食欲の秋や読書の秋と色々ありますが、旧遺生研ではなんといっても"ソフトボールの秋"でしょう。
ということで、旧遺生研・秋のソフトボール大会が10月3日に行われました。

今回はメンバーが足りず。。。
第1試合は地圏から、第2試合はゲノムから助っ人を借りての試合運びとなりました。

試合はリーグ形式で行われました。
AリーグBリーグ内で総あたり戦を行い、それぞれの1位~3位同士が試合を行って順位を決定する、というものです。
我々植物生殖遺伝は同じリーグで、ゲノム、地圏と順位を争うことになりました。

第1試合は対ゲノム戦。
キャプテン(今野くん@管野グループ)の"打順は干支順"作戦が功を奏し、8対8の引き分け!
ピッチャー学生バイト山川さんもナイスピッチングでした。
勝敗はジャンケンで決定されましたが、山川さんの脅威の3人抜きで勝利しました。
この勝負強さ、見習いたいものです。

第2試合は、対地圏戦。
なんと東谷先生が参戦!昨日の敵は今日の友状態。
しかし"打順は血液型(A→B→O→AB)順"作戦が不発に終わり。。。さくっと負けました。
南澤先生のピッチングが素晴しく。。。一同涙を飲みました(泣)

リーグ2位につけた我々は、3位決定戦で対分子・臨界戦に臨みました。
ここで学生バイトの松本くん、津長くんが参戦し黄金バッテリーを結成。
第一試合と同じ"打順は干支順"作戦で打線をつなぎ、3位の栄冠を勝ち取ることが出来ました。

この後、優勝決定戦を観戦しました。
リーグ1位同士のゲノムVS情報対決は本当にレベルが高く、息を飲んで試合に見入りました。
鋭いプレーの応酬と、ゲノムの圧倒的な打線力に、ただただ唖然。
"我々、本当にゲノムに引き分けちゃったの!?"と、一同考えこんでしまいました。。。

結果、1位はゲノム、2位は情報、3位は植生となり。。。
前回に引き続き、3位入賞を果たしました!
3位の商品は"ワインセット"。この後の打ち上げに還元されました。
打ち上げにはモツ煮、焼きそば、餃子などなど。。。
メンバー手作りの品が沢山並び、美味しく頂きました。ご馳走さまでした!

今回、助っ人に来てくれ、素晴しいピッチング&キャッチを見せてくれた学生バイトの山川さん、松本くん、津長くん、ありがとうございました!
また、地圏の森さん、ゲノムの東谷先生、助っ人ありがとうございました!
天気にも恵まれ、ホントに良いソフトボール大会でした。

次は2週間後、生命科学会主催のソフトボール大会+芋煮があります。
なんとシード出場なので(!)また入賞目指して頑張りたいと思います!

増子

ページの一番上へ

SSH指定校・鹿児島県立錦江湾高校での科学講演会(10/6-8)

2008年10月 6日 (月)

10/6-8 にJSTがサポートしているSSH(Super Science High School)事業の指定校である鹿児島県立錦江湾高校で、アブラナ科植物の多様性、自家不和合性等をtotal 4回講義します。鹿児島県は、桜島ダイコンの本場であり、このような大きなダイコンができる、育成された何かがあるのだろうと、そんな話もして、東北地区での「SSHアブラナプロジェクト・ミニコンソーシアム」を全国に展開するときに、キャベツ、ハクサイだけでなく、ダイコンも利用できる話をしました。

SSHでは、鹿児島大学と緊密な連携をとっているようで、毎週、指導を受けているのには、指導をされる大学の先生方に感心しました。dataを持ち込んだ高校生に対して、研究室の学生への指導と同じレベルで議論をされていた大富教授のスタンスには、感動しました。東北地区でのSSH工への指導のとき、見習わなければならないと思いました。もちろん、こうしたSSH活動を支える学部生などのTAの方々の指導の賜物であり、東北地区でも見習う必要性を感じたのでした。継続して、科学指導をする重要性を感じました。

明日は、植物からDNAを調整する実験を指導します。無事に、とれて、白い析出を見せることができれば、植物、分子生物学に興味を持たせることができるのではないかと思っています。「桜島ダイコンプロジェクト」もできるように、種子の手配なども行い、桜島大根と二十日大根のような交配ができればと思っています。

10/7です。放課後には30名近い2-3年生が集まり、バナナからDNAをとる実験を行いました。実験そのものは、8月の出前講義で、SAの方たちが、小学生に指導していたもので、そのprotocalをもらって、実際にやってみました。みるのと、やるのは、大きな違いで、かなり苦戦しました。それでもよくできたprotocalで、全員がDNAをみることができました。なによりです。明日は、1年生に「科学の楽しさ、植物研究の不思議」を教えることができればと思います。

10/8です。100名を超える1年生に、科学をすることの楽しさ、大学での研究、植物の生殖の不思議、アブラか植物の多様性などを講義しました。理数科で全員がSSHに参加しており、いくつか質問もいただきました。是非、自分の進路を決めて、がんばってください。放課後に最後の質問などに来てくれた生徒さん、これからの発展を祈っています。

Total 3日間、缶詰状態で盛りだくさんのSSHの生徒さんとふれあい、工大連携の重要性を感じました。是非、来年以降も継続できればと思います。

お世話になった先生方に感謝して、終わりとします。

わたなべしるす

ページの一番上へ

愛媛県立今治西高校で出前講義(10/3)

2008年10月 3日 (金)

愛媛県立今治西高校で、自家不和合性、生殖の不思議、大学への進学などをテーマに講義を行ってきました。15:30-19:20で、1-2年生、3年生の2回の講義で、80名を超える生徒さんが聴講してくれ、遅くまで質問があり、楽しい時間でした。ありがとうございました。

いくつか、うれしことがあったのは、「植物の研究も楽しそう!!!」ということ。高校での生物の講義で動物の方がアトラクティブなのでしょうか。その意味で、植物にも、dynamicsな面があり、自他識別も起きるということを通して、植物の大切さも理解されたのはうれしかったです。それから、2年前にも講義にいったのですが、その当時の1年生が、3年生になって、講義に来てくれていたのもうれしい限りです。

それから、いつもは肖像権の関係などもあり、渡辺の講義風景だけだったですが、最後に生徒さんと集合写真を撮ったのも、感動的でした。

3年生の皆さん、大学入試まであと数ヶ月、最後のスパートがんばってください。1, 2年生の皆さんには、これからの進学決定に参考になれば、幸いです。

また、来年も講義ができるのを楽しみにしています。時間の関係で、アブラナ科植物の多様性の話が不足していました。次回はそんな話を中心にしましょう。

ページの一番上へ

今治市立今治小学校で出前講義(10/2)

2008年10月 2日 (木)

愛媛県・今治市立今治小学校で、「キャベツとブロッコリー」という出前講義を行いました。講義内容は、昨日の日吉小学校と同じものでしたが、小学校、5, 6年生の柔軟な発想力には驚かされました。

今治小学校では、昨年も5, 6年生に講義をしたので、今年の6年生は去年の「自家不和合性」の話を覚えてくれていて、とてもうれしかったですね。ここの小学校は地域との連携がされていて、多くの関係者が見えられ、子供さんたちを支援されていたのは、感心しました。

さて、去年も「自家不和合性が必要な理由を、遺伝的多様性を保持するため」と応えてくれたSuper小学生に会うことができ、光合成、動物と植物の違いなど、こちらが対応を悩ませるような鋭い質問をいただきました。是非、一緒に特別研究員として研究をしてくださいと。。。それから、発表会ではとても質疑が活発で、普段東北地方で講義をしているものからすると、それだけでも、十分刺激的でした。この不思議に思う気持ちを大切にして、大きく成長してほしいと感じました。

さて、本題のキャベツとブロッコリーの交配をしたらという問題に対して、2つのおもしろい発表がありました。1つは、どちらの親に似た植物ができるかという、遺伝的なことをよくわかっている発表でした。もう1つは、キャベツとブロッコリーの祖先である「ケール」に戻るのではというものでした。この2つめの発表には、こちらも驚きました。葉っぱが巻いたり、花が早く咲き房状になるというのは、たぶん、劣性形質を固定したものだと思います。そう考えると、その遺伝子が重複でなければ、交配で相補される可能性があり、野生型に戻る。つまり、「ケール」になるという。単純な発想ですが、以外とこんなこともあるのかと、こちらも考えさせられました。この小学校でも同じように来春に交配をするとのこと。楽しみにしていますよ。

最後になりましたが、ここで、講義をした生徒さんといつか一緒に研究をできれば、こちらもうれしくなります。楽しみにしていますよ。

ページの一番上へ

夏の忘れ物も。。。秋らしくなりました。

2008年10月 1日 (水)

今日から、とうとう、10月です。そういう意味では、今年も残り3ヶ月です。あっという間でした。つい2週間ほど前まで、夏のような暑さだったかと思えば、朝夕はすっかり、秋らしくなりました。新聞には、宮城県だけが、イネの作況指数が平年並みではなく、「やや不良」なのだそうです。それでも、全国では、大量の余剰米がでるとか。。昨今の米の安全を考えると、是非、国内の安全なものを食したいものです。余剰米は、どうなるのでしょうか。。。「バイオエタノール」というようなことはないのでしょうか。。。せっかく中身が詰まった太陽の恵みです。抜け殻というのでなく、食糧、エネルギー、材料に帰ることができるものです。大切にしてほしいものです。

イネの関係でいえば、近いうちに「イネ」関係の論文発表ができるのではと思っています。多くの方々の協力でできたものとはいえ、それなりに、様々な方面にインパクトあるものになるのではと思っております。ご期待ください。

秋らしくなったということは、夏の暑さが体調に影響をしてくる頃かもしれません。セミのような抜け殻にならないように、体調を維持して、今年の残り3ヶ月をがんばりたいものです。

わたなべしるす

ページの一番上へ

diary Top« 1 | 2 | 3

ARCHIVE