東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

クマゼミ、夏休み、それから。。。。

2009年7月15日 (水)

 高大連携の一環で、SSHの出前講義・研究指導で、あちこちの高校におじゃまする。それぞれの研究室・研究科・大学に色があるように、高校にも色がある。ひとえにいえることは、SSHの運営を行っている先生の中心で、いろいろなことに配慮して、考えておられて、いろいろな方向と連携をしようとしている先生がいることである。こうした先生に指導される生徒さんは、とても恵まれていると感じる。高校生の時代はわからないかもしれないが、大学を出て、社会に出たり、研究をしていると、ふとそんな人の重要さを感じる。

 それと、自然に囲まれた環境の大切さかもしれない。生命科学という自然科学を相手にする限り、普段の自然が語りかけるものに、どれだけ目を向けることができるかが、研究の幅を決めるのかもしれない。そういえば、SSH高ではないが、仙台市内の小学校に、理科教育の普及ということで、出前講義に出かけるが、とある校長先生が小さい頃の、自然での体験の重要性を語っていた。自然の不思議、それを理解すること、それが自然科学の醍醐味なのかもしれない。

 大学にいると、夏休みがいつなのか、ふと忘れることがあるが、関西方面出張で、久しぶりに、クマゼミの大合唱を聞いて、夏が来たのだなと実感した。

 来月には、SSHのアブラナコンソーシアム、ダイコン多様性コンソーシアムの運営委員会があり、全国の20校あまりの高校生の方々と会う。彼らがどんな自然と親しみ、アブラナ、ダイコン研究をしようとしているのか、今から楽しみである。

わたなべしるす

PS. ダイコン多様性コンソーシアムがどのようにしてできたのか、JST Newsに取り上げられた。時間のある方は、是非、ご覧ください。

http://www.jst.go.jp/pr/jst-news/2009/2009-07/page05.html

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