東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

福島県立福島高校SSH生徒研究発表会の評価担当と討論会(11/5)

2009年11月 5日 (木)

福島高校でのSSH活動では、アブラナ多様性研究コンソーシアム、生物実験に続く、今年3回目の訪問になります。午前最後の公開授業と午後の生徒研究発表会への参加となりました。JSTの北島先生、福島県教育庁の先生方、県内外の理数科の先生方、保護者の方々も多く参加され、とてもよい雰囲気の公開授業、生徒研究発表会でした。

 公開授業では、主に実験を見せて頂きました。化学の実験では、化合物、物質が持っている熱量を測定してみようというもので、様々な物質にチャレンジしていたのは、とても興味深いものでした。数学、英語なども行われていましたが、十分にfollowできなかったのは、受験生活から、30年以上、遠ざかっているということで。。。。

 午後からの生徒研究発表会では、7件のプレゼント20件を超えるポスターセッションがあり、いずれも興味深いものでした。生物、化学が中心でした。それらの中には、統計的な処理をすれば、もう少しその数字が意味を持つということが多く見られ、このあたりはぜひ、数学との連携がよいのではと思いました。また、実験をするときにいわゆる対象区(control)がないものがあり、ぜひ、controlを置くことの重要性を覚えてください。それから、化学オリンピックの日本代表候補になっている方の発表もあり、こんな問題を考えられるのだと、感動しました。ポスターセッションでも、いくつかのポスター発表者と議論をして、こうした点を改善、改良すれば、よくなるというような議論もできました。来年、さらに進歩した発表を聞くのが楽しみになってきました。がんばってください。

 研究発表会のあと、熱心な生徒さんから、質問を受け、生物現象をいかに捉えて、それをわかるように数値化するかということについて、講義を行いました。これからの研究の方向性が明確になったのではないでしょうか。

 来月には、「キャリア教育」の特別講義を依頼されました。こちらも楽しみにしております。


 わたなべしるす

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