東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2010年8月の記事です。

【出前講義】ダイコン多様性研究コンソーシアム特別講義~植物科学研究とキャリア教育講演会~「アブラナ科植物の自家不和合性--ダーウィンから最先端の遺伝子研究まで--, 世界で活躍で

2010年8月23日 (月)

 昨年もダイコンコンソーシアムでSSHとの合同開催と言うことで、講演会を行いました。昨年は小中学生が対象でしたが、今年度は鹿児島県内の高校生を対象と言うことで行いました。午前中は「アブラナ科植物の自家不和合性研究」、午後は「キャリア教育」でした。キャリア教育は、この週に科学者の卵の全国大会ダイコンコンソーシアムに続いて、3回目になりました。高校生、先生方を含めて、30名近い、小規模の講義でしたが、コンパクトで、また、博物館で行ったことから、桜島ダイコンをはじめとする、作物がどの様にしてできたのか、家畜がどうやって育成されたかという展示もあり、講義をする上では、最高の場所でした。

DSCF3374.JPG 自家不和合性研究を始める前に、ダイコンを観察してもらい、どの様な特徴があるのか、実際に手に取ってみてもらいました。その日のスーパーでの買い物から、ダイコンが気になってくれるとうれしい限りです。自家不和合性という現象がまだ、高校生に認知されてないこともあり、そんな不思議なことが起きているのだなと。。。もちろん、食糧の重要性、特に、イネ科とアブラナ科。これがなくなったら。。。ということを覚えておいてください。

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DSCF3305.JPG 午後からは、いつもキャリア教育でしたが、講義のあとに書くレポートに苦労していたようでした。ただ、レポートを書いたことで、今後の進路の参考になったのではないでしょうか。がんばってください。そういえば、東北大が志望校という生徒さんにお会いしました。来年の4月から、ぜひ、仙台でお会いしましょう。そして、一緒に研究できる日が来ることを楽しみにしています。

DSCF3341.JPG 翌日には、ハマダイコン、耕作地の観察をして、錦江湾高校のSSHの指導をして、今回の長期の出張が終了したのでした。お世話になった、錦江湾高校の先生方に感謝したいと思います。ありがとうございました。12月の年末の発表会を楽しみにしております。


 わたなべしるす




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人のつながり、不思議な縁、夏も続く。。。(8/22)

2010年8月22日 (日)

 大学の時の指導教官であった「日向先生」によく言われていた。「餅は餅屋」。その道のプロに任せるのがよいということだと思う。その点では、これまでいろいろな人と共同研究を行ってきた。プロジェクトも行っている。教育プログラムもあれこれと行っている。なにより、よい人に恵まれ、そうした「人のつながり」があるからこそであり、そうした一緒に仕事ができる人たちに感謝したい。これからもできるだけのことをして、発展させたいと思う、今日この頃でした。

 そういう人のつながりとは、不思議な縁を呼ぶことが多い。共同研究でも、プロジェクトでも何でも、ひろがりがある。そのとき、小学校から大学までのどこかでつながっていることがある。不思議なくらい。。何で、こんなところで、こんな人とつながってくるのだろうか。。でもそんなつながりも、そんなことに気をつけているからなのかもしれない。自分から、宣伝しても相手から、主張されないと、気がつかないこともある。その意味では相手との相性のようなものもあるのだろう。。。

DSCN4489.JPG 何でもつながるのはよいことかもしれないが、今年の夏の暑さが続くのだけは何ともかなわない。。。。仙台であれば、お盆が過ぎたら、秋風が吹いて、涼しくなったし、窓を開けていたら、寒いくらいであった。窓を開けて寝ようものなら、。。。かぜを引きそうになることもあったが、今日も30oCを仙台では越えたらしい。長続きは何でもよいことと思っていたが、この暑さだけは、勘弁してほしい。そうでないと、秋のアブラナの実験も満足にできそうにない。。次のプロジェクトがつながらなくなりそうだ。。困ったものだ。。。

DSCN4484.JPG わたなべしるす

  PS. 日向先生から、先日のNatureの記事に"Congratulation"といってもらったのは、望外の喜びであった。ありがとうございました。
 
 もうひとつ、「科学者の卵」を一緒にorganizeしている先生が、理学研究科の広報室のTwitterNatureの記事の書き込みを頂きました。ありがとうございました。


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【出前講義】鹿児島県立錦江湾高校・コアSSHダイコンコンソーシアム特別講義「世界トップ水準の研究者を目指せ!!!--そのために不可欠な要素とは???--」(8/18-20)

2010年8月20日 (金)

 昨年度までは、SSHコンソーシアム研究と言われていたものが、今年度からは、コアSSHと名称を変えて、「ダイコン多様性研究」を継承し、その運営指導委員を仰せつかっています。8/18に先の「科学者の卵」の全国大会から移動して、夕方のポスターセッションから、参加しました。8/19は昨年からの参加校、今年度からの参加校のこれまでの実績、今年度の方針が討論され、昨年度よりはるかに多い参加校、19校の発表があり、農業高校との連携も進み、ダイコンの育て方講習などもあり、今年度も大きな発展が見込めそうです。研究をすることの楽しさを実感できたというステージの先に、繰り返し実験、統計的解析の必要性をコメントしておきました。よりよい方向に、さらなる発展をと思っております。ダイコンHPでの意見交換を楽しみにしております。

DSCF3045.JPG 8/20には、科学者の卵で昨年行い、全国大会でも行った「キャリア教育」を講義しました。プレゼンが終わった後、質疑となり、将来、研究者など、たくさんの質問を頂きました。その中で、大阪農芸の生徒さんから、「渡辺の研究室で研究をしたいのですが、どうすればよいでしょうか?」と、心の思いの丈を質問頂いたのは、感動しました。これからどれだけ、がんばるかが大切だと。今までたくさんの出前講義を行いましたが、講義の質問でこのようなことを聞かれたのは初めてであり、その感動がこちらにも痛いほど伝わってきました。ぜひ、大学院から一緒に研究できる日が来るのを楽しみにしています。がんばってください。

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DSCN4476.JPG 様々な形で、このコンソーシアムが発展し、また、冬の発表会を楽しみになりました。

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 わたなべしるす


 PS. 鹿児島にきて、早々に桜島の噴火のお迎えがありました。ゲリラ豪雨も。。。

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【出前講義】JST・未来の科学者養成講座 第一回全国受講生発表会 「世界トップ水準の研究者を目指せ!!!--そのために不可欠な要素とは???--」 (8/16-18)

2010年8月18日 (水)

 昨年から始まった「未来の科学者養成講座」、東北大では「科学者の卵養成講座」と呼んでいますが。この講座の第一回全国大会が、東京大学で開催されました。東北大からも、昨年の発展コースから、2つのグループが発表し、高い評価を得ました。それぞれの大学でどの様な取組を行い、その結果、どの様な成果が受講生のレベルで達成されているのか、よく分かり、今年度以降の東北大の取組に活かしていこうと。

DSCN4416.JPG 3日間のプログラムでしたが、2日目の夜には、1日目とは違うグループで自己紹介のようなことではなく、3つの異なる講座を用意し、運営をされている各大学の先生方、受講生と討論会でした。そのうちの1つを、JSTの方からお願いされ、渡辺の方で提供しました。昨年の東北大のこの講座の1つの大きな特徴であった「キャリア教育」の一端を講義しました。少し中身をわかりやすくするようにと言うことで、「世界トップ水準の研究者を目指せ!!!--そのために不可欠な要素とは???--」と言うタイトルで講義をし、他の大学の先生方からのコメントをいただき、受講生との討論会でした。

 コメントでは、様々な分野の先生方から、また角度の話を頂き、討論会では、高校生なりの様々な質問や実際の実験、研究の相談のような形でした。お開きの後には、数人でサイエンスの話で盛り上がっていました。

DSCN4429.JPG 最後に、東北大でも行ったレポートを手渡し、帰りまでに渡辺の手元に頂くことにしました。少し時間を頂きますが、また、受講生にコメントをfeedbackをしたいと思います。

 初めての全国大会でしたが、とても良い交流ができたと思っております。来年もこうした会が引き継がれ、さらには、類似のプログラムとの交流ができればと感じました。最後になりましたが、organizeいただいたJSTの担当の方々に感謝したいと思います。

DSCN4422.JPG わたなべしるす

 PS. 1日目の東京は今年最高の暑さとか、夜になっても30oC近くありました。。。。本当に暑くて、東大までの銀杏並木の木もかわいそうなくらいでした。。。関連記事1, 2もありますので、お時間のある方は、そちらもどうぞ。

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【更新】TOP写真スライドショーとバナーを差し替え

2010年8月17日 (火)

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以下の部分を更新しました。

● TOP写真スライドショーの内容を差し替え
● TOP学生募集バナーの内容を差し替え
   (第Ⅰ期入試終了、第Ⅱ期入試情報公開に伴い)

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