東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2011年10月の記事です。

明日はオープンラボです&ソフトボール大会

2011年10月14日 (金)

以前にも渡辺先生からお知らせありましたが、明日は第2回オープンラボです!

午前10時から入試説明会があり、その後オープンラボになります。

各研究室が広く門戸を開ける貴重な機会です。

例年春のみの開催ですが、今年は秋と2回行われ、東京、仙台両方で行われています。

外部受験を考えてらっしゃる方、生命科学研究科に興味を持たれている方には非常に良い年だと思います。

生命科学研究科は外部受験生が多く、様々なバックグラウンドの人が集まっています。

研究の面だけでなく、生活の面なども生の意見が聞けるのではと思います。

渡辺グループは本館の3階にて皆様をお待ちしています!

詳しくは、生命科学研究科HPをごらんください。

 

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今日は生命科学研究科・秋のソフトボール大会でした。

非常によい天気で、楽しんでプレーしてきましたよ!

芋煮も非常においしく、良い一日でした。

山形出身の今野くんが作る山形風芋煮は今年も美味しかった!ごちそうさまでした。

芋煮には醤油味と味噌味があるんですよ。。。是非仙台にいらした時は食べてみてくださいね。

生命科学研究科は外部生が多くレクリエーションを通じて交流にも努めてます。

これらの交流が学生生活をより良いものにしています。

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増子

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3/11(金)、14:46から今日まで、その17(10/13)。

2011年10月13日 (木)

 9/11に3/11から、半年が過ぎた。毎月1回は記していたこの記事も、この前の記事から2ヶ月合間ができた。この間、仙台市内盛岡浦和などに出前講義に出ており、震災から半年を振り返る時間が十分になかった。あったのかもしれないが、文章にするだけの時間がなかった。そうこうしているうちに、3/11から7ヶ月目である10/11も、一昨日過ぎてしまった。その間に復旧、復興について、世の中がどのように動いたのか、大きな変化があったかと思い出してみると、研究室では、何度か書いたかもしれないが、落ちてしまった機器類が、少しずつ復旧しつつあり、こうしたことに配慮頂いた研究科の方々に感謝したい。ありがとうございました。学生さんたちの研究に弾みがつくと思っています。では、身近な町の様子。大学の周りを見ると、壁の復旧をしていたり、直すことができない木造建築物を壊して、更地にしたり。もう少し広げると、東北新幹線は、9/23には震災前のダイヤになった。仙台空港までの電車も10/1から全通した。一部を除けば、震災は???というイメージかもしれないが。。実態はそんなこともない。。。

DSCF8194.JPG では、もう少し沿岸に近い方になったとき、常磐線も沿岸部から山間部への移動は決まっても、いつになったらできるのだろう。。。仙石線も同じようなことが問題となっている。沿岸部では、震災で生じた大量のがれきもそのまま、高い山のように積まれる一方。。いつまでかかるのだろう、攻めての現状復帰というか、復旧まで。。なんというか、半年以上たって、この状況。。。高所から意見できる方々、もう少し迅速な対応をお願いしたいと、切に思って、7ヶ月が過ぎた。こうしたときの、速さというのは本当に暖かみを感じ得ないと思うのは、渡辺だけでないだろう。

 放射線の問題が、いろいろなことで問題拡大していることも、気になる。特に、植物を扱っていて、農学部卒という立場では、農産物への影響を考えた時、何とも言えない悲しさというか、どうにもできない自分の力のなさをどうしようもなく、。。。ニュースにも、ホットスポット、ストロンチウム、プルトニウム、セシウム、福島原発から250kmなど、どこまで被害が広がるのか、。。。植物科学をやっていると、どうも、物理、化学は。。なぜ、こうなったのか、このあとどうなるのか、もう少し、日本の科学力がという気がする。もちろん、農業を含めた様々なことへの「風評被害」がどこまで拡大するのか、暦が1年回るまで、その季節に応じたイベントと連動することなどもあり、もう少し長い目で見ないといけないのかもしれない。何より、見えないのが、。。いろいろなものが可視化されてきて、ずいぶんと進歩してきた。何とか、放射線というか、放射性物質が、可視化できないものなのだろうか。。。

 震災とは直接関係ないかもしれないが、AppleのCEOもつとめたスティーブ・ジョブズがこの間にこの世を去った。大学に入ってから使っていたパソコンは、MS-DOS, Windowsということもあり、AppleのMacとは遠縁であった(もちろん、今もWindowsを使っているのであるが。。)。しかしながら、ABIのDNA sequencerの初期モデルでは、sequencerを動かすパソコンがMacであり、リンゴマークのキーボードを使うのは、どうにも苦手であった。その彼がスタンフォード大学での卒業式スピーチで、「ハングリーであり続けろ。愚かであり続けろ。」という言葉を残していると聞いた。「ハングリーであり続けろ。」というのは、まさに、気合いと根性でがんばろうというように考えた。では、「愚かであり続けろ。」とは。。。どう考えればよいのだろう。。。正しい解釈かどうかわからないが、今回の震災で身の回りで起きたことをtotalに考えると、人間が理解しているというか、考えていることは、まだ、ほんの自然の一部であり、全部ではない。何でもできると思ったとき、自然災害のようなことが起きるでは、過信をしてはいけないという気がした。もちろん、彼自身の真の解釈と異なるかもしれないが。。

DSCN1096.JPG これから季節は冬へ。震災後の影響が少しでも少なく、迅速な復旧、復興を祈ってやまない。。。


 わたなべしるす


 PS. そういえば、11日前後に起きる比較的大きな地震。今月も。10/10の昼頃に。なぜなのか。。。地学がわからない渡辺には、地球が生きているというか、生き物様な。。地面の下で見えないのが、何とも歯がゆい10日前後です。。。

 震災後ひとのつながりがということをよく言われる。確かに、出前講義だったり、日常生活だったり、不思議なつながり、ご縁を感じる。こうしたpositiveな面は、震災とは関係なく、継続してほしいものである。。。


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【出前講義】石川県立小松高等学校SSH集中講義・討論会-2(3年生・理系チャレンジサイエンス、1年生進路講話、東北大説明会と懇談会)(10/7, 12追加記事)

2011年10月 8日 (土)

 先の記事の続きとなりますが、4コマ目が「3年生・理系チャレンジサイエンス」ということで、1コマ目と同じ「自己と非自己の花粉を識別する植物の不思議:自家不和合性--世界トップ水準の研究維持と東北大震災のあと、何を考えたか--」の講義を行いました。学年が違うこと、受験が近いことなどあり、1コマ目とは違う緊迫感を感じました。自家不和合性が受験問題に出たことがあることなど、受験生として身近なこと、また、少しリラックスする上での、自家不和合性等の動画は、よかったのではと。あと数ヶ月ですが、受験まで。がんばってください。この中から、将来、いっしょに研究をする方が出るのを楽しみにしています。

DSCF8325.JPG 5コマ目が「1年生進路講話」。1年生の文理分け直前ということから、キャリア教育のプレゼンを行い、渡辺が小学校からどのようにこれまで歩んだかを、「ひとりの植物科学研究者がこれまで歩んできた道--小中高で何を考え、どのように、大学・学部・学科を選択し、世界トップ水準の研究を維持し、現在に至ったのか--」と題して講義しました。自然の豊かさという点では、小松市も今治市もあまり変わらない土地柄と思いました。もちろん、昭和40-50年代からの時間軸のずれはありますが。。1年生全体への講義ということで、こちらも最初はどうやって、こちらに引きつけるかなど、少し大変でしたが、高校時代の話、それ以降の話となると、これからの問題ということもあり、受講生の皆さんにも、進路との関係で、何らかの参考になったのではと思います。この講義は、小松高校で2回目の講義となりますが、1回目の講義を聴いて、東北大農学部を目指したという生徒さんもいたとか。ぜひ、2年後、それ以降に仙台で再開しましょう。楽しみにしております。

3年説明会 (6).JPG 最後の6コマ目を始める頃には夕方となり、最後は、「東北大説明会と懇談会」ということで、2, 3年生で東北大を受験目標にしている生徒さんたちと、東北大の現状、仙台の現状をまずお話しして、復旧・復興は順調に進んでいることを理解してもらいました。工学、理学、農学など理系のいろいろな学部を目指しているのは、ありがたい限りです。大学の施設、講義、研究内容などの質問を受けては、大学のHPを使って、概説しました。不明な点は、また、mailなどで質問をくださいと。説明会は、30min程度で終わったのですが、終わったあとに、6名ほどの生徒さんが残り、研究をする、科学をするとは、論文を書くことの意味、どこに投稿するのか、Nature, Scienceに論文を書くとはなど、よりdeepな議論となりました。図書館にNatureがあることを知っている生徒さんもいたのは感動です。また、農学部に興味がある生徒さんとは、その中がどのようなコースになっているかを説明できたのも、農学部卒業生の1人としては、うれしい限りでした。この中の1人でも多くの方々と、仙台でお会いしましょう。楽しみにしております。

DSCF8376.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、SSH担当の寺岸先生をはじめとするSSH室の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。次年度以降もこうした企画を継続して、さらなる交流をできればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 2日間で、3+6の9コマの講義でした。充実したものでした。それから、北國新聞に、昨日の講義の記事があることを、寺岸先生から伺いました。地元の方でないと、読めないかもしれないですが。。

 10/12, ダイコンコンソーシアムのページに、2日間お世話になった、小松高校・寺岸先生の記事があるのを見つけました(その1, 2)。お時間のある方は、是非、どうぞ。


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【出前講義】石川県立小松高等学校SSH集中講義・討論会-1(2年生・理系特別講義、生物部員との懇談会、理科教員との懇談会)(10/7)

2011年10月 8日 (土)

 今週の前半には、運営指導委員も仰せつかっている、宮城県仙台第三高等学校でのSSH中間発表会でコメンテーターを務めました。後半は、同じSSHでも、石川県立小松高等学校での集中講義・討論会となりました。お昼前から夕方までというとてもdeepな形での交流ができたのは、幸いでした。

DSCF8273.JPGのサムネール画像のサムネール画像 最初は、2年生の生物受講生の1クラスに理系特別講義として、「自己と非自己の花粉を識別する植物の不思議:自家不和合性--世界トップ水準の研究維持と東北大震災のあと、何を考えたか--」という題で、アブラナ科植物の自家不和合性についてお話しをし、他殖の意義、自家不和合性の仕組みの巧妙さなどを講義しました。最後に、今回の震災で何が起こり、どう行動することが必要なのか、科学はどう貢献できるのかなどを。講義の最初には恒例の作物の花の写真と作物の関係。意外と知らないものが多かったですが、不思議なことに、トケイソウの花を知っていたのは、びっくりでした。これを機に植物にも目を向けて、いただければと思った次第でした。この講義には、校長先生もきて頂き、他のSSHでないすばらしさも実感しました。

DSCF8298.JPG 昼食をしながら、「生物部員との懇談会」が2コマ目。ダイコンコンソーシアムでお会いしたり、オープンキャンパスのおりに研究室を訪問してくれた生徒さんとも再会できたのは、なによりでした。小松高校のこの部活のうりというか、すごいのが、「レインボーフラワー」の研究。色素を入れた水を吸わせて、花を七色に変化させるもの。2年前に伺った折には、ほんと感動ものでした。それが発展して、先月の日本植物学会の高校生発表の部で、優秀研究賞を受賞したとか。さすがです。これから科学を目指す生徒さんたちに、遺伝学のおもしろさ、いわゆるゲノミクスといいますが、1個体のゲノムを決めることは、今は難しいことではなく、表現型を見る目を養うことの大切さも議論できました。ぜひ、そうした目で同植物を観察してみると、違って見えるのではと思いました。もちろん、ダイコンの栽培に関しても。

DSCF8306.JPG 3コマ目が、「理科教員との懇談会」。普段の学部生との関わりは、アルバイトの学生さんくらいなのかもしれないですが、先生方から、大学に行くまでの高校で取り組むべき問題、大学院のこと、進路選択でのポイント、就職状況など、多岐に亘る議論ができました。また、東北大学の今回の震災での影響。その復旧・復興の程度など、東北大を目指している生徒さんのことも考えて頂いているのは、何よりでした。ライフライン、交通網など、仙台周辺ではほぼ震災前に復旧し、大学もまだまだの部分はありますが、講義、実験などにおいて、大きな支障がないこと。なにより、今回の福島原発の影響が仙台市内、東北大にどう影響しているのか、離れているだけにかなり気にされていました。先日も文科省から、放射能の汚染程度が発表がありましたが、幸運にも仙台市周辺は平常値の1.5-2.0倍程度と、押さえられていることを話したところ、多くの先生方が、安心されていたのは、なによりでした。より多くの方々が、東北大に来ていただければと思います。

DSCF8309.JPG 長くなりますので、残り3コマ分の記事は、別枠で。


 わたなべしるす


 PS. 訪問直前に、隣町に空から落下物があったとか。。。訪問中にそんな話になり、結構びっくりでした。。何事もなく、なによりでした。。






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【出前講義】小松市立板津中学校・科学部特別講義「ダイコンの生長と観察」(10/6)

2011年10月 7日 (金)

 10/6の最後は、小松市内の中学校・科学部でのダイコン研究の指導と講義となりました。最初の予定ではなかったのですが、担当の先生と小松高校の寺岸先生との間で、急遽、指導ということになりました。ダイコンの発芽、生長と光の関係の実験をされており、その実験しているものを以下に観察し、どのように違いを見るのか。また、種まきしている材料以外でどのような実験が可能かなど、担当の舟津先生を交えての議論となりました。

DSCF8247.JPG 観察のポイントに気がつくのは、慣れないと難しいこともあり、実体顕微鏡を持ち出したり、ルーペでの観察の指導を行いました。根毛、維管束系など、これからの実験のヒントなれば、なによりです。こうしたシャーレでの実験だけでなく、実際の畑での栽培、普段、スーパーで見かけるダイコン、カイワレダイコンなども利用して、より幅広い実験をしてほしいと。小松高校のSSH関係の寺岸先生他、生徒さんたちが、近日中に指導されるとか。よりよい方向に発展することを。。。

 実験指導などのあと、高崎教頭先生と、小中高大の連携の重要性を議論できたことは、今後の展開に向けて大きな収穫でした。ありがとうございました。

DSCF8251.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、高崎教頭先生、舟津先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、時間の折り合いをつけて、伺えればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

 PS. 当日夕方には、小松高校のSSH関係の板東先生、寺岸先生をはじめとする多くの先生方、橘小中海小、板津中の先生方、石川県立大の先生も交えて、交流ができたのは、何よりでした。ありがとうございました。

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