東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2011年10月の記事です。

新学術領域研究「ゲノム・遺伝子相関」 キックオフミーティング

2011年10月 7日 (金)

仙台ではさわやかな秋晴れが続いています。

今年はサンプルとして農学部の田んぼにササニシキ、ひとめぼれ、ニホンバレを植えていますが、10月中旬には刈り取りする予定です。

 

さて、105日は新学術領域研究「ゲノム・遺伝子相関」のキックオフミーティングが京都で開催され、渡辺研のメンバーも参加させていただきました。

多様な自然界の生物集団のゲノム間の相互作用を明らかにする、という目的で、8つの研究班の代表の先生方のシンポジウムが行われました。

渡辺研で研究しているのはアブラナ科植物の同一種内での自家不和合性ですが、ゲノムの相互作用という視点は動物研究にも、また異種生物間にもあてはまるのが興味深かったです。

雄親と雌親の組み合わせによって、馬とロバからラバとケッテイが生まれること、キャンベルとジャンガリアンから生まれる子ハムスターの大きさが異なることなど、専門外の人間の目を引き「へぇ」と思わせるような現象の陰に、どのような生命現象が隠れているのか、ぜひ明らかになってほしいと感じました。

 

渡辺研が参加するのは「同一種内異種ゲノムが引き起こすインセスト回避と生殖隔離の分子機構」。

班代表の大阪教育大・鈴木先生、三重大の諏訪部先生にはこれからもお世話になります。

よろしくお願いいたします。

 

M1 古武城、前田、山村

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【出前講義】小松市立中海小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(10/6, 10/7写真追加)

2011年10月 7日 (金)

 午後からは、小松市立中海小学校に移動して、午前の川北町立橘小学校と同じ「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」の講義を行いました。少し高台にある小学校ですが、橘小学校同様に、周りには柿が熟していたり、自然豊かなところに、立地しているのは、自然科学の学習には、とてもよい環境だと。

DSCF8199.JPG 学校が違うと、いろいろなことが違うことは、これまでも経験していますが、午前午後と同じ講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」をしたのは、初めてだったからかもしれません。学校の特徴が出ていました。

 同じように講義をして話をしたつもりでも、子供たちが受けるイメージは違うのだと。講義をするときの難しさ、また、子供たちの考え方のfollowなど、考えるきっかけとなりました。質問があまりありませんでしたが、感想などのコメントシートに書いてください。可能な限りこたえますので。

 何より、このことをきっかけに、アブラナ科作物の、キャベツ、ブロッコリー、ダイコンに興味を持ち、いろいろなところで見たら、観察してください。

DSCF8205.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、田中校長先生、三星先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、時間の折り合いをつけて、伺えればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

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【出前講義】川北町立橘小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(10/6, 10/7写真追加)

2011年10月 6日 (木)

 9/29には、愛媛県の西条市立氷見小学校で、「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」を行いましたが、10/6には、石川県立小松高等学校のSSHとの連携で、午前中は、川北町立橘小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」を行いました。学校の周りは田んぼが多く、稲刈りあとの残暑のおかげでしょうか、稲刈りあとの株からひこ生え(蘖)がずいぶんと出ていて、稲穂がたれそうになっているのもあって、温暖化の影響なのか、田植えの植付けが昔よりずいぶんと早くなったからなのか。いずれ、子供の頃からは不思議な風景でした。

DSCF8117.JPG こうしたとても環境のよいところで、自然に囲まれて生活しているのは、とてもよいところで、科学を研究するものとして、うれしい限りでした。また、近くには、白山市というのがあり、ハクサンハタザオを思い出したり。

 講義では、キャベツとブロッコリーの話をいつものようにして、これを合わせたらということで、模造紙に班ごとで絵を描いてもらいました。とてもすばらしいのは、小学校の高学年で理解する、葉っぱ、茎、花の関係を理解できていて、ブロッコリーの茎とキャベツの茎を同じものと考えて、つなげることができる発想をほとんどのグループが持っていたのは、感動でした。普段の理科の先生方の教育の賜物かと。

 また、学校の畑では、小松高等学校のSSHとの連携で、ダイコンの芽生えも出ており、ダイコンの品種間の違い、多様性を理解してもらえるのではと思いました。作物が持つ多様性を形態、食味など、いろいろと学習してほしいと思いました。

DSCF8164.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、前田校長先生、東度教頭先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。このSSH企画をきっかけに今後、交流をできればと思います。よろしくお願いいたします。


 わたなべしるす

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【出前講義】宮城県仙台第三高等学校SSH中間発表会・コメンテーター(10/4)

2011年10月 4日 (火)

 翌10/5は、新学術領域「ゲノム遺伝子相関」のキックオフミーティングがありましたが、昨年採択された、宮城県仙台第三高等学校のSSH運営指導委員会副委員長を仰せつかっていることもあり、中間発表会に参加してきました。

 今年度は、7月にSSH特別講義「高等植物の自家不和合性--その分子機構とそこに至るまでの道のり--」を行いました。また、科学者の卵の説明会、その前には、理数科の日の発表会でもコメンテーターを仰せつかり、3回目の訪問でした。口頭発表では、数学、生物、物理があり、課題研究をまとめる上で、さらなる発展が可能だなと。。

DSCN1243.JPG 今回の中間発表会での興味深い試みは、仙台市、その近郊の小中学校の理科が好きな児童、生徒さんたちが、SSHの生徒さんたちと肩を並べて、立派に発表していたことです。時間が限られていたり、たくさんの人が話を聞いていたりで、十分に全体をfollowできなかったですが、魚の解剖、橋の強度、水の中のミネラルと界面活性剤の関係、身の回りのものを使った発電などなど。自分が小学校の頃に行った「夏休みの自由研究」から比べるととても立派なものが多くて、感動でした。将来、SSH、科学者の卵で十分活躍できる人材だと。

 そういえば、科学者の卵(未来の科学者養成講座)・全国大会でも、小学生が、0.9999.....と1が同じである証明を見事にやったのを思い出しました。小さい頃からの研究、発表が大事なのだと。。

 宮城県仙台第三高等学校のSSHも来年は中間年。より大きな発展を期待しております。今まで以上にコラボして、課題研究がよりよいものになればと思います。


 わたなべしるす

DSCN1270.JPG


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【更新】メンバープロフィール等を更新しました。

2011年10月 3日 (月)

10月からのメンバー異動のため、以下の部分を更新しました。

PD・藤岡智明さん、学生バイト・石川桃子さんのプロフィールを、卒業生・旧在籍者一覧に移動しました。

  • TOP>Quick Linksのメンバー人数を16名に変更しました。

CA3J0181

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