東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

オーストラリアに行ってきました

2012年2月20日 (月)

タカダです
17日までオーストラリア メルボルン大学で開催された
PLANT REPRODUCTION FOR FOODに参加して参りました。
2年前の前回大会はイギリスのブリストルで行われ、当研究室からもたくさんの学生、PDが参加しましたが、今回は一人の参加となりました。
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発表は土地柄もあってか、オーストラリア・日本・中国の方が多かったように思います。
個人的な感想としては、重複受精に関する研究発表が非常に興味深かったです。
我々が研究対象としている花粉ー柱頭情報認識・伝達機構を含めて、植物の受精時には多くの細胞間情報認識・伝達機構が存在していると考えられております。
ここ10年くらいの研究で、関連する遺伝子の単離や、顕微鏡によるライブイメージングによる非常に興味深い映像が公開され、関わっている細胞の実態がわかりつつあります。
反面、研究は佳境を迎えつつあり、競争が激化していることを感じました。

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我々の研究テーマである自家不和合性については、それほど多くの発表があったわけではありません。最新の重要論文で見かける様な名前もあまり聞けなかったことが残念です。
我々が材料としているアブラナ科植物の胞子体型自家不和合性とは異なる、バラ科やナス科に見られる配偶体型自家不和合性機構に関しては、我々とも縁の深い奈良先端大高山先生のグループが昨年、非常にすばらしい報告を発表しているのですが、それまでに、いろいろなモデルが乱立しすぎたため、理解が難しくなっている様に思いました。

配偶体型自家不和合性研究を行う研究者の方々が、集まるような研究集会がありましたら、是非とも会場の隅でふるえながらでしょうが、聞いてみたいです。

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メルボルン大には、先輩で現在タキイ種苗で活躍されているEさんが
行っていたこともあり、街や大学の雰囲気も楽しみにしておりました。
大きすぎず、田舎すぎず、とてもいい感じの街でした。
あまりの楽しさに帰国日の朝は、ひどい二日酔い状態でございました。


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次回は、speakerとして参加できる様、精進いたします。
注目の次回開催場所ですが、ポルトガルとの噂を聞きましたが、公式HPでの発表をお待ちください。
TaKaDa















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