東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2012年6月の記事です。

【出前講義】松山市立小野小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(6/18)

2012年6月18日 (月)

 渡辺が今治市立桜井小学校を卒業し、桜井中学校の1年に入学したのが、昭和53年4月。その当時、はやっていたのもの。ぱっと思い出しませんが、テレビ番組の「熱中時代」。中学生になったのに、「おはよーございます。」とテレビと同じようにやっていたのくらいでしょうか。また、当時木造の校舎でしたが、そこで、日食の観察を。当時は、今のようにちゃんとした観測用グラスもなくて、フィルムの端の真っ黒の部分で、太陽の一部が欠けているのを見て、感動したのを覚えています。その当時の1年のクラス担任の先生は、大卒すぐの新任の方で、社会を教えて頂きました、関家先生。年齢が近いこともあって、週末など、よく遊びに行かせてもらっていました。

 時が流れ、関家先生は、松山に戻られ、中学で先生を続けて、いまは松山市立小野小学校の教頭先生に。以前にも上浮穴郡の小学校の教頭先生をされていた折に、お目にかかって依頼です。

DSCN2907.JPG さて、講義ですが、「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」。このところ、七北田小学校など、4つの小学校(名草小学校中海小学校木町通小学校)で行ってきました。今回は、名草小学校と同じように、4年生でのトライでした。キャベツとブロッコリーは、実は同じ種で、「ケール」を人間が品種改良したもの。では、それを交配したら、何ができるのでしょうか。ということで、

 今回も、16のグループに分かれて、という数多くのプレゼンでしたが、短い時間でしっかり書いていました。ブロッコリーとキャベツの茎が共通していて、それがつながることをよく理解していたと思います。質問もとても活発で各グループ毎に2名の質問しか、受け付けることができないほど。。。疑問に思うことがあれば、また、手紙に書いて頂ければと思います。4年生でしたが、理科の植物のことをきちんと理解しており、また、プレゼンをきちんとしたり、話をきちんと聞くことができたのは、すごいと思いました。

DSCN2911.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、坂田校長先生、関家教頭先生、理科専科の先生、4年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

DSCN2916.JPG わたなべしるす

 PS. 仙台では、最低気温が13oCくらい。松山では最高気温が25oCちかく。。。体調を崩しそうになるくらいの温度変化と、湿度の高さに悩まされそうです。。。久し振りの四国の梅雨とは言え。。

 PS.のPS. 今日の出前講義から始まり、この週末だと思いますが、渡辺の講義によって、子供たちがどのように変化するかということを、大学院の研究テーマにということで、同行頂いている、社会人大学院生の方と。。。詳しいことはまた、機会を見て、記します。

 PS.のPS.のPS. 忙しくて探せていませんでしたが、小野小学校のHPに記事を見つけました。ありがとうございました。




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こんにちは!

2012年6月17日 (日)

初めまして。
学生バイトの農学部1年、早坂由真です。

少し前までじりじりと暑い日が続き、半袖引っ張り出してきたら、今週はとても寒い。。体調管理が大変な今日この頃です。

毎週金曜日、私たち農学部の1年生は、いつもの川内ではなく、農学部の雨宮キャンパスに通学しています。
そこに、私が先々週から、密かに観察している木があるのですが、、、
確か、名前はシナノキだっと思います。
 
写真のように、つぼみの上に、普通の葉っぱとは違う、ひょろ長く薄い葉っぱ(苞葉)がくっついているのです。必ず。
「この葉っぱは、何のためにあるのでしょう?」という問題が出されました。

2012061508100001.jpg正解は、タネを遠くに飛ばすため!
これを聞いて、「植物ってすごい!」と感動して以来、
毎週金曜日の朝は、人の少ない早めの時間を狙って、花は咲いてないか、まだ落ちそうにないかチェックしています。(6/15現在、まだ開花していません)
皆さんも、良かったら、チェックしてみてください。
くるくる落ちてくるのが見たいので、観察者は多いほうが◎です。

この苞葉について、高校で、生物を学んだ私にとっては、
「遠くにタネを飛ばせる種の方が有利だから、この形に行きついた」
と考えるのは、当たり前で、ある意味とてもラクかもしれません。
 
でも、もしも、植物が、「よし!タネを遠くに飛ばすために、苞葉をつくろう!」
と考えて、毎年苞葉をつくっているとしたら、、、
 
植物たちは、人間なんかより、遥かに優れた脳を持っているのではないかと、


わくわくしてきた、早坂でした。

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【出前講義】平成24年度・宮城県仙台第三高等学校・第2回コアSSH連絡協議会・講師「SSH課題研究を始めるに当たって」(6/15)

2012年6月15日 (金)

 SSH、理数科にとって、重要なポイントの1つとして、「課題研究」をどの様に展開するか。大学で研究をしていても同じことで、手持ちの実験機器、予算、今後、研究室をどう発展させたいのかなど、ざまざまなことを勘案し、また、それまで、自分自身が行ってきた研究とのすりあわせをどうするかなど、考えることはたくさんあります。自分が大学4年生、大学院修士だった頃、実験の将来をどれだけ考えることができたのか。結構、難しい問題かもしれません。様々な共同研究などを行い、いろいろな人のactivityを見て、今に至っているのかと。そんなことを踏まえて、「課題研究指導力の向上を図る」、「課題研究における現状と課題」ということで、講義と討論のコメントをということでした。

DSCN2906.JPG 月曜日のSSH運営指導委員会に続いての仙台第三高等学校への訪問でした。午前のプレゼンでは、工学部の安藤先生、渡辺の方で、SSHとはから始まり、課題研究に対する少し違ったアプローチでのプレゼンでしたが、中身は基本同じようなことでした。高校生らしい課題設定、文章を書く、プレゼンをきちんと行う、等、これまで、渡辺のHPでも書いてきた内容だったと思いました。プレゼンには、小松高校古川黎明高校で行ったものと同じ、パワポで。また、安藤先生の方からは、いっしょに運営している、「科学者の卵養成講座」で何をしようとしているのかというポイントも。わからなくても、一生懸命聞いて、レポートにトライする、周りの友達から評価される、などなど。

 午後からは、午前のプレゼンを踏まえ、また、参加校(仙台第三高等学校、仙台第一高等学校、古川黎明高等学校、白石高等学校、石巻高等学校、気仙沼高等学校)で、取り組んでいる課題研究についての問題点などの討論となりました。それぞれの高校で特徴的な取組、困っている点、トライしようとしている点、評価の仕方など、相互に参考になる情報交換をしつつ、大学サイドから、コメントするという時間となりました。課題研究につながる、文章力として、浦和第一女子高校の取組釜石高校小松高校とのmailでの指導などについても、紹介しました。時間もゆっくりあり、かなりdeepな議論ができましたので、今年度、さらにという形で発展できるのではと思いました。

 最後になりましたが、校長先生、教頭先生、西澤先生をはじめとする関係の先生方、宮城県教育委員会の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす

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【出前講義】仙台市立七北田小学校・NSP特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」と「いろいろなイネを栽培してみよう」(6/12, 8/3追記)

2012年6月13日 (水)

 「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」の講義は、4/18に小松市立中海小学校で、5/22に仙台市立木町通小学校ででした。高校では、仙台二華高校の模擬講義でも。6/12は、七北田小学校でNSP特別講義として行いました。

 最初に質問で、キャベツ、ブロッコリーを生で食べる人と言ったとき、おおいこと。。あれ??でした。さすがに、ブロッコリーはゆでるか。チンするか。だとおもいますが。。キャベツ、ブロッコリーの生長を見ていて、ブロッコリーのつぶつぶは花のつぼみというのを知っていて、また、冷蔵庫の中で、黄色の花が咲いているのを見た子供さんがいるのも、さすがと。そんな質問をしたりしながら、実は、ブロッコリーとキャベツは同じ種で交配ができる。では、どんなものかなと。

DSCN2844.JPG 今回は、16のグループに分かれて、という数多くのプレゼンでしたが、短い時間でしっかり書いていました。ブロッコリーとキャベツの茎が共通していて、それがつながることをよく理解していたと思います。また、最後に、「本当の答えは??」という質問が出ないことも、多様な答えを受け入れる素地があるのかなと。

DSCN2893.JPG また、今回は、5月末に行う予定にしていた野生イネの田植え。こちらの手違いで、6月にずれ込みましたが、講義の最後で、行いました。10の品種を2つのグループでバケツに植えて。十分に根が張るまで、成長があまりよくないかもしれませんが。大丈夫だと思います。ここ数日は、涼しいようですが、また、20oC題に気温も戻るとか。7月に講義に伺ったとき、また、昨年と同様の観察会ができればと思います。


DSCN2898.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、校長先生、教頭先生、理科の椎名先生、5年生担任の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 講義の最後に、渡辺の出身の今治の小学校(常盤小学校)との交流と言うことで、ジャガイモが届いていて、その説明もしました。詳しいことは、また、別のところで。

 PS. のPS. 遅くなりましたが、七北田小学校のHPに関連記事を見つけました。ありがとうございました。

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【出前講義】平成24年度・宮城県仙台第三高等学校・第1回SSH運営指導委員会(6/11)

2012年6月11日 (月)

 6月は運営指導委員を引き受けているSSH実施校での運営指導委員会が結構あります。来週は予定が重なり、先着の観音寺第一高等学校に伺います。今日は仙台第三高等学校でした。

 今年度から、宮城県では、仙台第一高等学校古川黎明高等学校もSSHに採択され、仙台第三高等学校もコアSSHに採択となり、県内としては、SSHに盛り上がりが見えてきました。昨年度は震災直後の年度ということで、いろいろなactivityが一部滞った点もあったのかもしれません。今年度は、震災も克服して、より発展できるようになればと。

DSCN2834.JPG その点では、今年度が3年目ということで、中間評価もあるとか。評価に向けてというわけでないにしても、これまでより、power upした形がとれればと思います。周辺の小中高と連携をという昨年度より拡大したポスター発表を計画しているのは、興味深い点でした。また、大学院生がサンプルとして、モデルとして、ポスター発表をするというのは、おもしろいtrialではないかと。うちの大学院生にもポスター発表をしてもらえればと。そんなことも思いました。日本語でなくて、英語のポスターになるかもしれないですが。。

 新しくコアSSHが始まり、3年間というプログラム。今年何をするのか、2, 3年目にどこまで持っていくのか。参加校のactivityである縦糸と連携による横糸がうまく機能すれば、おもしろい活動になるのではと、期待しております。

 最後になりましたが、校長先生、教頭先生、粕谷先生をはじめとする関係の先生方、宮城県教育委員会の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。


 わたなべしるす

 PS. きょうは、研究室に山形のサクランボ「佐藤錦」をスタッフの宮野さんからいただきました。ありがとうございました。とても甘かったです。きれいな箱詰めは箸を使って詰めるとか。これも日本の技だと思いました。

DSCN2832.JPG


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