東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2012年10月の記事です。

【出前講義】石川県立小松高等学校SSH集中講義・討論会-1(生物部員との討論会、ダイコン栽培他の指導)(10/24-25)

2012年10月26日 (金)

 話の順番が逆になりましたが、小松高校での最初の2日間。今回の出前講義がとてもwelcome頂いているのがよくわかるのが、welcome boardが毎日、変わっていること。感動でした。ありがとうございました。

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DSCN4252.JPG また、小松高校の卒業生で、現在は東北大・農学部の1年生で、渡辺の研究室でアルバイトをしてくれている定池さんが、この夏休みに2回(8/10, 21)に亘って、高校のことを取材してHPにもupして頂きましたが、渡辺が小松高校で使わせて頂いている机は、さらにversion up。感動でした。いろいろなものが増えているのそうでしたが、何より感動なのは、机の上の数学の問題集。少しデザインは変わりますが、渡辺が高校時代にも使っていた「数研出版の数学の問題集」。愛媛新聞の記事にも書いたことがありますが、昔ながらの後ろに答えだけが載っていて、解法はないというversion。この問題で、高校時代は数学を鍛えられたのを思い出しながら、ページをめくりました。

DSCN4265.JPG 初日、2日目とも夕方に、生物部の方々、課題研究で生物を材料にしている生徒さんたちと、実験の進展具合、研究の内容をどのように議論するのがよいのか、さらには、ちょうど課題研究の要旨集の〆切り。要旨は日本語だけかと思いきや、いわゆる、Abstractの部分は英語で。そんなのを議論したり。もちろん、外回りも観察。ダイコンコンソーシアムのHPにある、守口タワー。守口ダイコン作成のための、一抱え以上ある大きなつつにダイコンが栽培されており。百聞は一見にしかず。本当にすごい栽培装置でした。高校生ならではというか、大学ではこれは作れない。。感動でした。

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DSCN4255.JPG 他にも、アブラナの栽培、普通のダイコン栽培も、多くの品種、雑種をトライしており、来春にかけて、おもしろい実験ができると思います。がんばってください。ダイコン以外の生物材料を使っている生徒さんたちともかなりdeepな議論ができました。ありがとうございました。

DSCN4260.JPG こうした中で見つけたもので、すごかったのは、ダイコン研究チームで計測に使っていたデジタルノギス。これは感動でした。うちの研究室でもぜひ使いたい道具だと思いました。戻ったら、買って使ってみることにしたいと思います。

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DSCN4079.JPG これ以降の残り2コマ分(10/26)の記事は、別枠で。


 わたなべしるす

 PS. 放課後に、以前HPでも紹介したESS部員の方々とお目にかかりました。優勝できるところまでサポートできなかったですが、このことを糧にこれからもがんばってください。









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【出前講義】小松市立中海小学校・特別講義「ヘチマとそのなかまたち--実は、たくさんの仲間がいます--」(10/25, 27追記)

2012年10月25日 (木)

 この日の午後からは、4, 5月にも伺っている中海小学校の5年生。すでに、2回の講義をしており、話を聞いてもらう子供たちもこちらもなれた状態でというのが、ちょうど、七北田小学校木町通小学校と同じ感じでした。夏がかなり暑かったこともあり、畑にはヘチマもゴーヤも大きく成長しており、ヘチマは生長ステージが異なるものをサンプリングして、講義に使わせてもらいました。

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DSCN4210.JPG ヘチマの講義は、この秋は人気の講義で、富田小学校木町通小学校七北田小学校。ヘチマ、キュウリなどの切り口を見てもらい、先の3つの小学校では、ヘチマは小さい時はヘチマと似ていて、人気だったのですが、中海小学校ではどうもにおいがだめだったような。。。他では、ヘチマを食べるような話もしたのですが、今日は封印。果実、雌花などは、ヘチマの他のウリ科作物(スイカ、メロン、キュウリ、カボチャ、ゴーヤ)は、比較的区別しやすいですが、種子、ふたばは簡単ではないことも写真を見てもらって実感。また、子葉はたたまれて、種子の中にあるということも発芽を見ながら。。。今まで見ていたウリ科に対する見方が、少し変わったのではと思います。この小学校でもいつものように集合写真。

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DSCN4238.JPG 帰り際には、教室の外までいつものようにみんなでお見送り。ありがとうございます。そんなこともあって、ダイコンの畑を見る時間を作れず。。。雪に負けず、すごいダイコンができるのを楽しみにしております。雪が降るまではできるだけたくさんの成長の違いを観察してみてください。

 最後になりましたが、お世話になりました、田中校長先生、三星先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。また、来年以降もよりよい連携ができればと思います。

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 わたなべしるす

 PS. 北國新聞社からも講義の取材を頂きました。新聞に掲載などされましたら、また改めて、お知らせします。ありがとうございました。

 PS.のPS. 朝からの3校の出前講義には、小松高校の寺岸先生、松原先生にお世話になりました。ありがとうございました。

 PS.のPS.のPS. 27日付の北國新聞に「ウリ科の植物学ぶ」というタイトルで記事になっていました。ありがとうございました。

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【出前講義】加賀市立橋立中学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(10/25)

2012年10月25日 (木)

 加賀市立湖北小学校に続いて、近くの中学校の加賀市立橋立中学校へ。中学校での出前講義は、2008年の工学院大学附属中学校以来。橋立中学校は、海沿いから少し内陸に入ったところ。そうした立地条件もあり、近くに小学校と中学校を新しく建て直して、明日から引越をというところで、お忙しい中、出前講義となりました。

DSCN4145.JPG 講義内容は、湖北小学校と同じ、「キャベツとブロッコリー」。中学生だということもあり、湖北小学校よりは簡単に説明をして、早速、各班ごとに、両方の遺伝子を持った植物を書いてもらいました。海も山も近いことから、自宅でキャベツ、ブロッコリーを栽培しているという農家の生徒さんも。そのあたりはさすができちんと植物というか、作物を普段から観察しているなと。書き終わったところでプレゼンをしてもらい、その解説。解説では、少し難しかったかもしれないですが、キャベツの茎が短いこととか、ブロッコリーはあっという間に花が咲くようになっているとか、カリフラワーに光を当てても、ブロッコリーにはならない等、少し難しかったもしれないですが、これから学習する植物について、少し予習的な内容になったのではと思いました。

DSCN4152.JPG  最後になりましたが、お世話になりました、明翫先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

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【出前講義】加賀市立湖北小学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(10/25)

2012年10月25日 (木)

 今週の初めは、福島県立岩瀬農業高校への出前講義でした。週の後半は北陸遠征。小松高校湖北小学校橋立中学校中海小学校金沢泉丘高校への出前講義となりました。小松高校中海小学校にはこの4, 5月に講義で伺いましたが、それ以外の3校へは初めてとなりました。10/24, 25の夕方にも小松高校で、研究指導などありましたが、これについてはまた、別紙面で。

 10/25の朝は、加賀市立湖北小学校。加賀市は小松市のとなり。これまで石川県には何度か伺いましたが、初めての市町村です。講義はこれからシーズンとなる、「キャベツとブロッコリー」。途中には、たくさんのブロッコリーの畑もあり、小松・加賀地区ではブロッコリーは一大産地というか、名産というか。学校は最近建て直したところで、とてもきれいで。学校の中に畑も田んぼも。とてもよい環境でした。

DSCN4091.JPG キャベツとブロッコリーの講義は、いつもは5, 6年生向け。今回はそれを3年生がトライ。かなり大変かなと思いつつ。。。トマトの生長から説明をして、キャベツ、ブロッコリーに。そのあと、では、キャベツとブロッコリーの交雑、つまり、両方の遺伝子を持つ植物をつくったら。ここですごかったのは、いつもなら、各グループで1つの絵を描くのを、各自が1つまたは、2つ。それも、早い子供さんは15minもあれば。。。かなり感動しました。発表も各班の全員が説明するのから、代表が説明するのまで。でも、理科が3年生から始まり、植物の成り立ちを習い始めたばかり。にもかかわらず、キャベツの茎とブロッコリーの茎は、同じものという理解をしている点は、とてもすばらしいと思いました。ぜひ、この柔軟な考え方を伸ばして、自然豊かなところで、科学への興味をさらに発展させて頂ければと思いました。感動でした。

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DSCN4129.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、中村先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

DSCN4140.JPG わたなべしるす

 PS. この記事を書いたあと、出前講義関連の先生方といろいろdiscussionをしていましたが、その間の19:32に、宮城県沖で震度5弱(M5.6)の地震が。。。(仙台市青葉区は、震度3でしたが。。)昨年、3/11の余震とか。。。。出張中でびっくりだったのと、油断をしていました。慌てて、研究室に連絡を入れて、特に物事は起きてないことを。ほっとしました。




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【出前講義】福島県立岩瀬農業高校・特別講演「高等植物における生殖・受粉反応」--自家不和合性・受精・品種改良--(10/22)

2012年10月22日 (月)

 先週は、七北田小学校宇都宮女子高等学校岩沼市と異なるversionというか、違った対象向けの講義でした。今週の最初は、福島県立岩瀬農業高校へ。ここへの講義には、「公益財団法人東北活性化研究センター」が縁を取り持って頂き、「東北活性研ユニバーサイエンス」との合同企画ということになりました。郡山まで新幹線。そのあと、在来線で。在来線に乗ると、多くの貨物列車とすれ違ったのですが、郡山が新潟方面、常磐方面への分岐点でもあることから、そうなのだなと。改めて、物流が東北本線を使っているを実感しました。

 講義の前に、学校内を案内頂き、培養室、圃場を。培養室には様々な植物の無菌培養が。また、机には学生の頃に使っていた簡易型のクリーンベンチが。ただ、このクリーンベンチのガラスの部分がプラスチックに。震災で全部落下して、予算措置がなく、プラスチックにしたり、ビニル袋の一部にしているのは、何とも言えず、痛々しいものがありました。また、圃場を案内頂きながら、地割れがあって、加工室が使えない、水田も昨年は池に水がはれなかったとか。あと、大きな牧草地があったのですが、そこも、放射能汚染の関係で、通常であれば、使えるところが、刈り取って捨てざるを得ない。。。何とも言えず、震災のすごさと、未だにここまでしか、直せない理由が。。。もう少し、どうにかならないのかと。講義前でしたが、ずいぶんと切ないものに。。。何とか被災地がもう一段高いところに復旧、復興できるようにと、思わざるを得ないのでした。

DSCN4049.JPG 講義では、当日、学校を公開ということと重なり、生徒さんに加えて、いろいろな先生方が、出たり入ったり。よい経験でした。講義内容は、これまで今治南高校などで行ってきた、農業高校向け。最初に、生殖・自家不和合性のお話し。最初の作物の花のところは、さすが、農業高校の生徒さん、ずいぶん知っていましたし、サツマイモの花を知っていたのは、感動でした。生殖、自家不和合性のところは、リンゴの果実と種子の関係を考えてもらい、なるほどと思って頂いたのでは。後半には育種をするための基礎と、実際に交配をするときには、花の特徴を知るということ。交配に使っている袋、ラベルの書き方、ラベルは、他からの転用したものを使っているなど。生物工学でももちろん、習っていることかもしれないですが、実際に新しいものを作るということが少し見えたのではないでしょうか。講義のあとには、校長先生などを交えて、いろいろな情報交換ができたのは、何よりでした。ありがとうございました。

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 最後になりますが、今回の出前講義を設定頂きました、岩瀬農業高校・横山校長先生、郷田先生、久保木先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。また、今回の講義の間を取り持って頂きました、公益財団法人東北活性化研究センター様とセンターの小笠原様にも、この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。これを機会に、これからもよい交流ができればと思います。


 わたなべしるす

 PS. 渡辺が岩手大に勤務していたときにお世話になった、内田先生ともお会いできました。その当時のことを少しですが話す時間もあり、懐かしかったです。ありがとうございました。

 PS.のPS. 青葉山地区ですが、熊が目撃されたという情報が。。。。困った状況です。。。



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