東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2012年11月の記事です。

【ラジオ番組出演】FMラヂオバリバリ・「すっぴん小町」にゲスト出演(11/13)

2012年11月14日 (水)

 掲載の順番が逆になりましたが、11/13の午前中は以前からお知らせしていたとおり今治のコミュニティFMである、FMラヂオバリバリ・「すっぴん小町」に出演しました。今治周辺という限られた地域での放送でしたら、出前講義のように、その小学校とかという限定ではなく、この時間にラジオをつけて頂いた方には、楽しめるという、これまでにはない広がりができたのではと思います。

 9:40すぎから10min程度の出演ということで、出前講義を行うようになったいきさつ。科学者を目指した環境、など、出前講義の裏側というでしょうか。そうしたことを話し始めたら、とても10minでは収まらなくなり、10:25の終了直前まで。ひとが見えなくて、マイクの前だけで話をするのはもちろん、初めて。果てしない緊張感がありました。それも少ししゃべれば、なんとかclear。今回の出前講義でのトピック、渡辺の理科好きを作ってくれた、小学校時代の理科室と今治自然科学教室。そして、今治の自然から、たくさんのことを学んでほしいというメッセージ。で終わりだったような。あっという間でした。

 しゃべり慣れているとはいえ、これだけあっという間にしゃべることができたのも、パーソナリティのナナさんのおかげです。ありがとうございました。また、このラジオに今回の出前講義のことを投稿頂き、そのことが、今回の出演につながりました。しおみんさま、ありがとうございました。また、来年の出前講義の時にも、ぜひ、続きの話を聞きたいということをパーソナリティの方より、お願いされました。うれしい限りです。ぜひ、また、来年の出前講義の時に。楽しみにしております。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 放送局内の色紙に、この日の午後に講演をした今治西高時代の同級生の色紙を見つけました。世の中、本当に狭いのだなと。びっくりでした。

DSCN4659.JPG PS.のPS. この時間帯にラジオを聞いていた同級生などから、楽しかったというコメントを。うれしい限りです。

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【出前講義】愛媛県立今治西高等学校・第8回螢雪記念講演会「今西35期、一(いち)卒業生が見た教育、研究、人生---今西在学中、卒業後、そして出前講義に伺い、考えたこと---」(11/13, 14追記

2012年11月14日 (水)

 今回の出前講義で、高校では4件(伯方高校金光学園観音寺第一高校今治西高校)。その最後となったのが母校。渡辺が今治西高等学校を卒業したのが、昭和59年3月。西暦でいえば、1984年3月。あれから、30年ほどの時日が流れたとは思えないくらい、あっという間でした。2006年からは、ほぼ毎年、時には年に数回、講義に伺っています。今年も、9/26に、2年生に講義を行いました。そうした講義を継続していたことと、愛媛新聞に連載している「道標」がきっかけだったようで、今回の栄えある「第8回螢雪記念講演会」となりました。今治西高等学校の同窓会を「螢雪会」といい、多くの著名な方を輩出してきました。その「螢雪会」と今治西高等学校とが合同で、卒業生の方々に全校生徒向けの講演会として、企画されたのが、この「螢雪記念講演会」。これまで、銀行頭取、音楽家、実業家など。一昨年は渡辺と同じ立場というか、大学教授が講演されたと伺っています。入学式から卒業式のいろいろな場面で、思いでのある「体育館」での講義。かなり緊張しましたが、なにより、今治の言葉でしゃべってそのまま理解してもらえるというのは、何にも代えがたいうれしさで有り、こちらにもよい刺激となりました。

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DSCN4716.JPG 最初に、螢雪会の吉野会長から、今回、渡辺に講義を依頼した経緯などの説明があり、講義が始まりました。講義の中では、今までの自分の人生を小中高校と振り返り、特に高校では、どの教科では、何を学んだのか。小学校の時にあこがれた「科学者」という根拠が、上朝小学校のところの記事にも書きましたが、テレビの影響。ここは結構理解してくれたのは、うれしい限りでした。どのようなインパクトがあったのか。そして、大学進学にあたり、頭を抱えて、東北大に行ったこと、でも、それが、今の人生のターニングポイントであると。

DSCN4802.JPG さらに、大学では、何を学んだのか。さらに、近年の出前講義で学んだ意義など。いつもの今西での出前講義をmodifyして、今西の何が今の自分になっているかなど、伝わったのではないかと思います。3年生は受験まであと少し。自分の今頃を考えると、毎週末が、オープン模試を受けていたような。その代わり、点滴をしながらだったような。。。そんなことを思い出しつつ。もちろん、これまでの出前講義で講義を聴いてくれた生徒さんたちが、研究室の大学院生で研究をしてくれていたり、大学でアルバイトをしてくれていることなども。ぜひ、この中から、研究室に来てくれる方々が現れるのを楽しみにしております。

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DSCN4869.JPG 最後の質疑では、10名近い質問があり、その中でも、突出したのは、渡辺が今回の出し物に使ったのは「南部せんべい」。case by caseでいろいろなものを使ってきましたが、今回はこれ。おもしろい回答をしてくれたり、あやとりにトライしてくれた生徒さんに。もちろん、質問をくれた生徒さんにも。あと、渡辺が科学者になろうというきっかけになった「科学忍者隊ガッチャマン」の南部博士。この南部博士と「南部せんべい」とは関係あるのか。なかなか、おもしろいことを関連づけての質問ですね。感動でした。それから、「これまでの研究で大変だったこと、そして、それをどうやってovercomeしたのか。」。この質問は、。。。さすがです。感動でした。で、こちらからの回答は、「あなたには彼氏がいましたか、ふられたことは??」、質問した方は、「ありますと。」、では、そのとき、どうやって解決したか。と聞くと。「時間が解決したと。。。」ですね。人生、そうしたものですと。これも、すごい質問で感動でした。他にも、昨今の政治問題と関連するような問題もあり、よく勉強していると。これにも結構困りました。というのと、こんなことを書いてよいといってくれた、生徒さん、すごいです。その心意気に感動です。ありがとうございました。これからも、がんばってください。

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DSCN4873.JPG 最後になりますが、本講演会にあたり、ご推薦頂きました、螢雪会・吉野会長、藤田校長先生など、関係の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。とても貴重な機会を頂きました。今後ともよいよい連携ができればと思います。また、さらなる発展を祈念しております。ありがとうございました。また、同期の方々でお時間のある方も何名かご参加頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 講義のあとには、これまでの出前講義でお世話になっている、生物の小野先生にアレンジして頂き、十分な質問ができなかった生徒さんなどを対象にadditionalの討論会を行い、たくさん来てくれました。専門的な質問が多く、栽培化、家畜化、雑種強勢というこれからの問題に始まり、進学の問題も。東北大希望という方も。うれしいですね。もちろん、農学部希望も。ありがたいことです。いつもであれば、何時まででもというところでしたが、あとに予定があり、十分でなく申し訳なかったです。ぜひ、質問はレポートでも、mailでも。お待ちしております。


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DSCN4879.JPG と書いているうちにも、3名の方から、真剣な質問をもらいました。可能な限り、迅速にこたえますので。お待ちしております。講義あとには、恒例の集合写真も。また、どこかでお目にかかれるのを楽しみにしております。

 PS.のPS. 高校の予定表なるものに、今日の行事予定を見つけました。ありがとうございました。

 PS.のPS.のPS. 講演でも話しましたが、今回のプレゼンには、同期の3名の方々(妹尾(吉野)様、岡田様、別府様)にご協力頂きました。こうしたheteroな連携がよりよいものを生むのを、今回も実感しました。ありがとうございました。














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第一回ブラキポディウムワークショップ

2012年11月13日 (火)

先日、横浜市立大学木原研究所に行って参りました。
そこでは、国内では初めてのブラキポディウムワークショップが開かれました。
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横浜に行くのは初めてで、すごく楽しみにしていました。
が、地下鉄を降りた先には何やら懐かしい田舎っぽい景色が広がっており、びっくりしました。
横浜にも田舎があるんだと、意外な気持ちでした。
後で気づいたのですが、そこは横浜市の外でした。
それにしたって、景色変わりすぎだろっ。と思いました。
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木原研究所では、昨年からブラキポディウムの研究が始まったそうです。、
これからブラキポディウムの研究を進めようとしているたくさんの研究者の方々にいろいろな話を伺うことができ、よい経験をさせていただきました。

ブラキポディウムは、これからどんどんモデル植物として活躍していくことが期待されています。
今後もブラキポディウムの話は注意深くチェックしていきたいです。

最後に木原研究所内の写真です。
木原研究所内には大きなキウイフルーツがなっていました。
あまりに立派だったので写真載せました。
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M1 大嶋

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【出前講義】香川県立観音寺第一高等学校・SSH科学探究基礎・サイエンスレクチャー「アブラナ科植物のいろいろ---形態的多様性、自家不和合性、その先の研究のために---」(11/12)

2012年11月12日 (月)

 土曜日の岡山県に続いて、月曜日は香川県。SSH実施校で有り、運営指導委員を仰せつかっている、香川県立観音寺第一高等学校6月に講義と運営指導委員会でおじゃましました。また、7月の岩手・盛岡での「アブラナコンソーシアム」への参加前の研究室訪問、そのあとの実験指導などでお会いして。その後も、mailと電話などで、栽培などについては、何度か議論したことがありました。今回、その栽培のことも含めて、アブラナ科植物についての講義をお願いされました。

DSCN4637.JPG 講義内容は、7月の「アブラナコンソーシアム」で話した内容ですが、Brassica属植物について、それぞれの種ごとの多様性、Brassica属植物以外のアブラナ科植物で見かけるもの。多様性という意味で、Brassica属で形の多様性でいえば、一番多様であろう、キャベツの仲間のBrassica oleraceaを題材にして、。また、この多様性は、ひとによる選抜、つまり、進化によるものであると。Domesticaionという単語といえば、そうかもしれないですが。。。

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DSCN4649.JPG 他のBrassica属植物については、簡単に。このあと、自家不和合性の話をしたあとに、U's triangleのこと。最後のところは少し難しかったのかもしれないですが、なぜ、植物はこのように多様なゲノム構造になったのか、倍数性を受け入れるのかということは、これからの重要な研究テーマでもあることから、お話ししました。ぜひ、興味を持ってほしいと。。。最後は、いろいろな質問を直接もらったり、片付けながら、議論したり。何より、周りの自然から、観察をしてください。たくさんのキャベツ、ブロッコリーなどは、これから、おいしくなる時期ですから。

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DSCN4655.JPG 最後になりましたが、企画頂いた上原先生、石井先生、島田校長先生(今回は出張でお会いできませんでしたが。。。)、多田教頭先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。


 わたなべしるす

 PS. 年度末の運営指導委員会が2/14ということをお願いされました。この時期、大学では、学位審査が。。。何とか都合をつけて、伺いたいと思います。昨年度は何とか都合がつきましたので、同じように。。

 PS.のPS. 土曜日の金光学園のSSHの発表会で、観音寺第一の猪熊先生とお目にかかっていたのを記すのを失念しておりました。。。世の中、狭いなと。。。

 PS.のPS.のPS. 今回の出前講義では、前回の6月の出前講義の時と同じく、今治南高の別府先生が、ほとんどの講義に同行され、ご自身の社会人入学されている大学院の研究のねたというか、dataというか、そのような形で、。。こちらはとても助かりました。ありがとうございました。

 PS.のPS.のPS. のPS. JR四国には、「アンパンマン列車」というのが。。結構、かなり、カラフルな列車でした。

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【出前講義】金光学園中学高等学校・SSH課題研究合同発表会・助言者(11/10)

2012年11月10日 (土)

 前日までの5日間は、水曜日に高校が1件(伯方高校)ありましたが、それ以外は小学校。今回、初めて伺う、岡山県の金光学園中学高等学校で、SSH実施校でもあります。観音寺第一高等学校のSSHの会議の折りに、お会いして、時間があれば、発表会にといわれていましたが、タイミングよく、この土曜日に時間をとれましたので。海をはさんで、四国から中国・山陽へ。山陽本線沿いなので、これまで、寝台列車などで何度も通過しているものの、降りるのは初めての駅です。

DSCN4635.JPG 課題研究の発表は、これまで訪問したSSH高での発表にはない100題を超える発表数。すごい数でした。また、理系だけでなく、文系(文学、歴史、英語等)の研究も。これまで、方言などを扱った研究を見たことはありましたが、これほど多くの文系の研究発表と融合したのは初めてでした。

 午前がポスター発表、午後は個別の討論会。ポスターはたくさんあり、こちらが興味を持ったり、説明のタイミングがあった、10課題くらいを拝見しました。それ以外は、張ってある状態のを見るだけだったですが。。。どこのポスターでも感じることですが、繰り返し実験をしてない場合がある。これは、平均と分散を出すことで、実験の精度を考えることになるわけです。実験系を組むときに、植物であれば、植物側が何の意図でこのような変化を起こしているかを考えるのが不足している。つまり、人間の側の都合というか、その点から飲み、理解しようとする。ということは、少し気になりました。また、全国大会等では、どれくらいアピールするかということで、現物などの展示もありますが、ポスターに実際の写真がないようなものも。文系の発表については、どのようなコメントがよいのか、こちらが困るようなものもありましたが、歴史を理解するとき、その点での理解ではなく、その回り、その前後に何が起きているかを考える。この点は、理系でも同じことなのかもしれないと思いました。

DSCN4633.JPG 午後からの討論会では、生物関連の5課題について、学年を超えた生徒さんと担当されている先生方を交えて、午前中のポスターを見ながら、議論というか、大学教員、2名からコメント。これまでも、課題研究とはということで、小松高校古川黎明高校仙台三高で講演したような、ポイントについて、研究の継続性、理論的に考えることの大切さ、反復実験の重要性等をコメントしておきました。さらに、課題研究が発展するのを楽しみにしております。

 最後になりましたが、SSH担当の田中先生をはじめとする関係の先生方に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。


 わたなべしるす

 PS. 慌ただしくて、校内で写真をお願いするのを、失念して。。。駅でこんなポスターを。九州新幹線のおかげで、こんなに近くなったのかと。。。違った意味で感動でした。

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