東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2012年12月の記事です。

2012年忘年会

2012年12月21日 (金)

2012年12月21日です。

巷ではマヤ暦の終り、世界の終りだ、と騒がれたり騒がれなかったりの今日この頃です。

実際は、マヤの1つの長期暦が終わって、次の長期暦に移行する、というのが正しいそうです。

日本的に言えば今日は24節気のひとつ、冬至であります。一年で一番昼が短い日です。

かぼちゃと小豆煮て食べな、と思う冬の午後であります。

 

さて、そんな昨日、植物生殖遺伝分野の忘年会が行われました。

菅野グループ、渡辺グループが一堂に会し、一年の労をねぎらう恒例行事です。

場所は京の町に夢が咲く仙台駅前店。大人数でも個室で飲める居酒屋です。

乾杯の音頭は菅野先生から。。。今年の抱負を達成できたか?

ぜひ振り返り、残り少ない2012年を有意義に過ごして欲しい、という挨拶を頂きました。

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鍋、刺身、揚げ物、サラダと、とてもボリュームのあるコース内容で、お腹いっぱいになりました。

写真は鍋です。〆はラーメンでした。あっさりダシが美味でありました。

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左は開始直後のM1幹事(ザ・チェックネルシャツーズの青い方)。まだ余裕。

右のは終了間際の幹事。両名、エンジン掛かってきました。

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論文執筆や実験の憂さをひととき忘れ、多いに語り、飲み、食べたひとときでした。

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最後に、渡辺先生から〆の挨拶を頂きました。

来年も積極的に動いて行こうという前向きなメッセージの後、恒例一本締めで。

その後、有志は二次会へ。。。夜は更けて行くのでありました。

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私も今年度立てた抱負を振り返ってみました。

「丁寧」に仕事をしよう、と抱負を立ててますが、まだまだだと思います。

3月までもう少しありますので、引き続き心がけていきたいです。

もうひとつの抱負、コーヒーミルでコーヒー豆を引く、に関しては、かなりマイペースだったので、2013年は色んなコーヒー豆に出会いたいと思ってます。

今年もあと少し。引き続き、こつこつがんばります。

 

増子(鈴木)

 

追伸:

当グループのケーキ会で巡ったケーキ屋さんをまとめた、ケーキマップへのリンクをリンクページに追加しました。

当時のダイアリー記事へのリンクも拡充予定、今後も新規開拓していくと思われ、乞うご期待。

それでは、ちょっと早いですが今年もありがとうございました。来年も宜しくお願いいたします!

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今年のアウトリーチ活動を振り返って。。。(12/20)

2012年12月20日 (木)

 あと10日ほどで、年が変わり、2012年も終わります。2011年3月11日の震災から、今年は復興元年と言われ、何とか全員でがんばろうという1年になったのではと思っています。そこで、今年1年をいろいろな角度から振り返ってみたいと思います。最初は、研究とか、教育とかと言うことかいくことが筋なのかもしれないですが、このHPから発信が一番多かった、アウトリーチ活動、いわゆる、出前講義等について、ということにしたいと思います。

 アウトリーチ活動については、labのHPにもまとめてありますし、それぞれのプロジェクト(新学術領域研究若手研究(S))のHPにも記してあります。細かなことは、そちらをご覧下さい。もちろん、研究室ダイアリーのところをカテゴリー別にしておりますので、出前講義研究室訪問をclick頂ければ、新しいものから見るようになりました。これも4月からのHPの大幅更新で、見やすくなったのではと思います。

DSC_6808.JPG では、その中身ですが、14府県(青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島、栃木、埼玉、石川、大阪、兵庫、香川、愛媛、鹿児島)の小中高と交流できました。ダイコンコンソーシアムに参加頂いている高校も入れれば、3県(岐阜、和歌山、佐賀)、追加されます。それなりのところにうかがえたのではと思います。何より、今年、大阪、兵庫とうかがえたのも、他のSSH校での講義、交流会などでのつながりのおかげです。改めて、ヒトのつながりに感謝したいと思います。もちろん、それぞれの学校に十分なことができたところもあったかもしれないですが、体調を崩して十分な対応ができなかったこともありました。ぜひ、2013年はそうしたことのないように自己管理をしたいと思います。また、時間の調整がつかず、うかがえなかったところも多くありました。そうしたところを来年には改善して、さらには、内容も充実させ、来年もこうした活動をできればと思います。

 訪問したり、見学してもらうだけでなく、その時に質問できなかったことをmailで頂いたり、人生相談のようなものだったり。そうしたものへのmailでの回答も数多くありました。また、そうした方々から、出前講義の記事をHPで見ているというお知らせはありがたいものでした。

 今年度の新しい取り組みとしては、「国際植物の日」への参加でした。期間中に、10校近くで講義をできたのではと思っております。来年は、期間が長くなるのもあり、より多くのところに、うかがえるようにしたいと思います。

 どこまでをアウトリーチ活動と呼ぶのか、難しいですが、アウトリーチ活動を取材頂き、新聞紙上にも数多く取り上げて頂きました。また、初めてでしたが、石川県でテレビ取材もうけ、ニュースにも取り上げて頂きました。さらに、ヒトのつながりのおかげで、11月には、愛媛・今治のFMラジオにも出演しました。ありがとうございました。現在、そのラジオをHPで公開できないか調整をしております。でき次第、また、お知らせします。こうした広報に近い活動かもしれないですが、愛媛新聞社様のご依頼で、今年は、1月から、5週に1度、日曜コラムの「道標」というのを書かせて頂き、次の日曜日が最終回となります。何を書けばよいのかと思った側面もありましたが、何とか、11回を無事つとめさせて頂き、現在、最終稿のゲラの校正段階になりました。ある意味、ほっとしているところです。

DSC_6818.JPG こうした活動ができるのも、外に出ていてもlabを支えてくれる皆様、その間、mail, 電話での対応で了解頂いた、学生の皆さんに感謝したいと思います。ありがとうございました。次回は、教育・研究活動を少し整理したいと思います。


 わたなべしるす


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古いもの、新しいもの、その先を。。(12/18)

2012年12月18日 (火)

 骨董品のような古いものを集める趣味はない。集めているとしたら、実験というか、研究というか、その関係で気に入った種子は集めるようにしているくらいだろうか。ただ、集めるとそれなりに場所をとる。種子であっても。大学時代の師匠であった日向先生の言葉ではないが、「育種は捨てることを考える学問」ということもあり、一定の新陳代謝を図っている、研究についていえば。。。ただ、古いものを見ると、その当時のことを思い出し、懐かしくなるのは、誰しもではないだろうか。ことしは、DNAが二重らせん構造をしているという論文が出て、60年になるらしい。DNAを扱ったことがあるのに、原著はなるほどと思ってみた程度なので、発行年を覚えていないのは、。。と思った。ただ、実際に遺伝子の実験を始めたのは、1990年から。最初はplasmid DNAがとれて、制限酵素で切れて、うれしかった。そのうち、cDNA libraryを作り、phageに組み込んだcDNAをplasmid vectorに移し替えるのには、かなり時間をとられた。というか、できるまでにかなり難航した。とれていると思って、DNA sequencingをしたときに使ったのが、写真のABI 370A sequencer。このあと、version upなどあり、現在に至っている。phage vectorに組み込まれたDNA断片の大きさを判断するのに、PCRを使った。教えてもらった助手の先生とどちらがうまくいくかを勝負して、勝利を収めたのも懐かしい。そのときの機器が、このPCR装置である。

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DSCN5005.JPG では、最新のものは。。。顕微鏡なのに、鏡筒がないのもあるらしいというか、ものだけは見た。sequencerにしても、次世代sequecerが登場し、その次の世代も開発だけでなく、実用段階にある。ただ、あまりに大量でどうやってこなすのか、など考えただけで、昔のやり方では無理があるというか、無理である。それは、RIでsequenceをしていたときには、X-ray filmからバンドをよんで、ATGCをtypingしていた。それが、sequencerの登場ではそれも不必要になった。新しいものが生まれることで、それに付随した他のfactorが必要になってくる。今回の次世代sequencerは、かなりギャップが大きいような気がするが、何とかしないといけない。。。

 では、その先はどうなるのか。。。結構難しい話かもしれないが、何とか読み間違えをしないようにと思う。ただ、この前に新聞で見たが、今年の将棋の名人戦で流れを変えたのは、読み間違えだったとあったような。。。プロでもそうだから、というのは許されないと思う。こちらも別の意味でプロなので。少なくとも2013年に飛躍するために、読み違えないように、さらにその先に続くようにと考えるきっかけになった古いものであった。

 わたなべしるす


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【出前講義】鹿児島県立錦江湾高等学校・コアSSH連携キャリア教育「博士になろう!研究をしてみよう!」(12/15, 16日追記)

2012年12月15日 (土)

 2週連続の九州・鹿児島出張。これほど鹿児島が近い存在になるとは。。。今は九州新幹線もできて、博多からなら、1hrちょっと。鹿児島のterminalは、今は鹿児島中央駅といわれていますが、昔なら、「西鹿児島駅」。学生の頃に寝台列車(ブルートレイン)がたくさんあった頃には、帰省から仙台に戻るとき、「瀬戸」、「あさかぜ」、「富士」は乗ったことがあったのですが、「はやぶさ」には乗らずじまい。当時は、東京--西鹿児島間の寝台特急列車でした(乗客減少で、熊本が終点に途中からなってしまいましたが。。)。それくらい遠いところでした。出前講義に行く途中で食べた、鹿児島ラーメンの掲示に、「西鹿児島駅」を見つけたとき、うれしく、思わず、写真を撮ったのでした。

DSCN5012.JPG 今回の講義は、錦江湾高等学校・コアSSHとの連携で、小中学生向けに「キャリア教育」。前に、このHPでもこうした企画があることは、お知らせの通り。2週間前の12/1に、木町通小学校で行った「博士になろう!研究をしてみよう!」というタイトル。当日は昼頃から雨模様で。。プログラム全体としては、キャリア教育の前に、錦江湾高校の生徒さんたちによる理科実験。理科実験では、「樟脳ボート」、「液体窒素」、「ダイコン食味」。「樟脳ボート」、「ダイコン食味」は、先週のコアSSHの発表会でも実施されたものというか、高校連携というか。先週は石川の小松高校さんがやっていたものです。早速ここで活躍していたのが、何よりでした。いろいろなダイコンが展示され、最後はじゃんけんでgetするというおまけもありで。。。液体窒素でバナナを凍らせて、釘を打つというのは、この前の福島での小学生向けの実験教室でもありました。

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DSCN5014.JPG 渡辺のキャリア教育では、いつものように小学生から今に至るまでどのような道のりを歩いて来たのか。小さい時に失敗することがどれだけ大事かということ、大きくなって失敗したときは大変になると。道草をする過程で意外な発見があるとか。もちろん、なぜ、渡辺が科学者になったのか、きっかけが大事であると。もちろん、いろいろと夢は変わるかもしれないけど。。。今日の講義が何かのきっかけになればと思います。質問では、ダイコン辛味成分の分布の違いの理由、遺伝学実験の方法、雑種強勢のメカニズム等々。

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DSC00802.JPG 最後になりましたが、錦江湾高校の讃岐先生、樋之口先生にはお世話になりました。ありがとうございました。また、よりよい連携ができればと思います。

 これが今年最後のアウトリーチ活動。アウトリーチ活動がどうだったのかなどの自己評価というか、そうしたことは、また、年末に記したいと。。


 わたなべしるす

 PS. 福岡からの移動は、九州新幹線。車内放送で、「熊本の次は、せんだい」。川内とかいて、「せんだい」と読むので。今は、薩摩川内市になったところの駅ですが。。。ボー-と聞いていると、あれ???と思いたくなるような。仙台であれば、川内とかいたら、「かわうち」で、東北大の昔でいう、教養部があるところ。何かのご縁があるのでしょうかと思うくらい、不思議な感覚でした。

 PS.のPS. 今回の出張中にも、13時27分頃、福島県沖を震源とするM5.3の地震が。。。仙台はこの前ほど大きな搖れでなかったのが。。。いつまでも収まらないのが。。。

 PS.のPS.のPS. ダイコンコンソーシアムのHPにも関連記事を入れてあります。お時間のあるときに。

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プレゼンの妙と。。。。(12/13)

2012年12月13日 (木)

 プレゼン、プレゼンテーションはどこまでやっても難しいというか、これで完成ということにならない。といつも思う。講義ももちろんであるが、出前講義で最後、はしょらないといけないことになったり。。そんなときに、ちょうど、分子生物学会で、プレゼンについてのフォーラムがあるということで、このHPでも以前にお知らせしました。3名の現在走っている科研費・新学術領域の代表を務められている先生方の発表であり、ある種の壁を突破されてきた方のということもあり、。。これはと思ったわけです。

 さて、実際には、筑波大・深水先生(転写代謝システム)、京都大・松田先生(蛍光生体イメージ)、徳島大・高浜先生(免疫四次元空間)によるものでした。それぞれの先生方のこれという重たい言葉は、いくつかありました。プレゼンを聞く相手の方は誰なのか。時間を厳守すること。あと、聞く相手との駆け引きもあること。練習をすることは当然ですが、何か新しいプレゼンをやろうとしたとき、3ヶ月前から準備をすること。使ってはいけない言葉(とりあえず、一応、軽く、こんな感じです。)、知彼知己、百戦不殆という昔からの格言、原稿は必ず書く、スライドは1枚で1分、自分の悪い口癖を知り直す、ゆっくりしゃべる、餅は餅屋であり、餅は肉屋でない。とても参考になり、しびれるプレゼンでした。

DSCN1095.JPG プレゼンの中身もすごかったですが、3名のプレゼンの全体としての終了時間が終わったこと。もちろん、お世話役の筑波大・小林先生、三輪先生のorganize力があるにせよ。感動でした。ありがとうございました。これを参考にして、プレゼン力を磨きたいと思います。


 わたなべ拝

 PS. 「餅は餅屋」というのは、自分の指導教官であった日向先生がよく使われる言葉で、プロに任せなさいと。なるほど、だから、餅は肉屋ではないのだと。。。何より、今回のプレゼンで語られていた多くのことは、どこかで日向先生がよく言われていた。「スライドは1枚で1分」とか。いつの時代も、よいものはよいのだろうと。また、本題ではなかったが、「Nobody is more interested in your work than you are.」ということをいわれた先生も。解釈はいろいろあるかもしれないが、「あなたの仕事を知っているのは、あなたが一番なのだ。」というように解釈もできるとか。この言葉も、日向先生が実験の責任についてしゃべるときに、「あなたに任せてある実験は、世界の誰よりもそのことを知っている訳なのだから、きちんとしなさい。」と。。。昔のひとはよいことをいっていたのだ。もう一度、ノートをひっくり返し見ることにする。出張が開けたら。。。

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