東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2013年5月の記事です。

【出前講義】石川県立金沢泉丘高等学校・SSH特別講義「農学・生命科学入門」(5/11)

2013年5月11日 (土)

 石川県立金沢泉丘高等学校は、昨年の10月以来この4月からM1として研究室に来てくれている辺本さんの母校でもあります。昨年度の講義は、理数科対象でしたが、今回は普通科に拡大して、今回の講義となりました。講義は、前半に渡辺がここ30年近く研究を行っている「自家不和合性」、後半が渡辺が小学校から現在に至るまで、どのような決断をして今に至っているかという「キャリア教育」。後半の部分は、今週の火曜日に、宮城県宮城第一高等学校で講義した内容と同じ。時間的にあまり余裕がなかったのですが、何とか。。

DSCN6220.JPG 前半の講義は、自家不和合性の話になるところまでに力点を置いて。サイエンスも大事ですが、考え方の基本の部分として、なぜ、遺伝学をやるようになったかという、後半の話しに時間を少し多めに割いて。遺伝学を初めて、いろいろなことを観察したり、遺伝子をとる訳ですが、子供の頃に何気なく見ていることが、今となってとても役に立つ。注意力というものでしょうか。そうした意味でも、今の時代にできるだけいろいろなものを見てほしいと。

 また、大学に進学して、誰が自分の師匠になるかによって、人生は大きく変わると。これがきっかけで、植物もおもしろいと思って頂ければ。もちろん、渡辺の研究室での研究は、Super-welcomeですので。最後は、恒例となった、全員での集合写真。HPにuploadされ、世界に発信しておきますので。

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DSCN6250.JPG 講義のあとには、テーマは特に制限することなく、様々な質問コーナー。30minという時間でしたが、サイエンス、進路などについて、deepな議論ができたのは、何よりでした。進路のことは、ぜひ、今日のことをきっかけに考えるようになってもらえれば、うれしいですね。質問できなかったことは、mailで頂ければ、回答しますので。お待ちしております。

DSCN6253.JPG 最後になりましたが、今回の講義をお世話頂きました、SSHの濱本先生、関戸先生をはじめとする多くの先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。今後ともよりよい連携ができればと思います。


 わたなべしるす

 PS. 玄関の鉢植えに、ハボタンの抽苔しているのと、サクラソウの組合せを見つけました。どちらも自家不和合性で。。。。何となくほっとします。

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【出前講義】石川県立小松高等学校SSH・課題研究ダイコン班との討論会とSSH 1年理数科「ダイコン交配実験・再チャレンジ」(5/10, 11追記)

2013年5月10日 (金)

 午前中が、橋立中学校での出前講義でした。それに続いて、小松高校に戻り、お昼の時間は、昼食をしながらの討論会。昨日は、生物部他との討論会でしたが、今日は、SSHでも重要なテーマである課題研究について。4月の開講式の時にも議論をした「ダイコン班」と、その後の進展などをdeepに議論。皆さん、部活動を活発にやりながら、それと平行して、課題研究もというチーム編成なので、時間のやりくりも大変そうでした。

DSCN6203.JPG 肝心の議論では、この1ヶ月弱での議論した内容の整理。辛味成分については、定性的な実験はできても、定量的な実験は難しそうと。。。あえなく。。。ダイコンの堅さ(硬度)と加工については、硬度測定に問題が。。。。最後に、ダイコンの初期生育の品種間差異。これは計測形質を何にするかと、誰が栽培の維持管理をするか。それがclearされれば。。。何とかがんばってほしいものです。何かを切り詰めないといけないと思いますが、何を選択するかを覚えるのも大事ですので。。。もちろん、これまで通り、mailで相談は、welcomeですので。

DSCN6205.JPG そのあと、急遽、昨日の交配実験の再チャレンジ。昨日できた生徒さんたちは、さらなる進化を遂げて、短時間で交配を行い、昨日、遅くまでがんばっていた生徒さんは、同じように、最後まで。。。。。手先の器用さというのが、博士研究員などで海外に行くと喜ばれるのが、日本人のよいところ。ぜひ、いろいろなことにトライして、手先の器用さを身につけてもらえればと思いました。数をこなせばできるようになります。何事も。

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DSCN6213.JPG わたなべしるす

 PS. もちろん、今日の朝も昨日と違うwelcome boardが。。毎朝、感動させてもらっています。ありがとうございます。

DSCN6153.JPG PS.のPS. 今の高校生物の教科書には、transposon, RNAi, micro-satellite, sequencing (Sanger法、Maxam-Gilbert法)など、先端技術のオンパレード。。。。。。。。。確かに、知っておいてもよいのかもしれないですが、。。高校で求めることでしょうか。。もっと、基本的なことを理解する方がよいような。。。。教科書は厚いに越したことはないですが。。。ちょっと気になりました。

 PS.のPS.のPS. (5/11追記) 4月の課題探求・開講式の様子が記された「小松SSHだより」がHPにuploadされ、downloadして読むことができます。お時間のあるときに。。。今年の小松高校のSSH活動も充実しているようです。

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【出前講義】加賀市立橋立中学校・特別講義「キャベツとブロッコリー--何が同じで何が違うの???--」(5/10)

2013年5月10日 (金)

 昨年の10/25に訪問して以来の、橋立中学校。その当時は、新築の校舎が隣にあり、講義の翌日が引っ越しという慌ただしい中。今回は、その新しい校舎での講義でした。小学校中学校が隣り合わせで併設されている形というか、同じ敷地にある。それで、校長先生は、小学校と中学校の校長先生を兼任というか、上本校長先生お一人。興味深いシステムでした。渡辺自身が小学校、中学校は、桜井小学校桜井中学校。同じ敷地、隣り合わせ。でも、別々の校長先生でした。今でも。今治市にもこうした取組はどうなのかと。よいヒントを最初から見せて頂きました。

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DSCN6164.JPG さて、講義の内容は、昨年同様というか、昨日の中海小学校と同じ、「キャベツとブロッコリー」。中学生ということもあり、花が咲くというところまでの説明をできるだけ短くして、キャベツとブロッコリーの遺伝子を両方を持つ植物は、どんなものか、グループごとに書いて、説明。さすが、中学生、しっかりしたコンセプトで、なんでこのような絵を描いたのか、ちゃんとした理由を説明できるというところだと。。質問もたくさん出て、その場で臨機応変に対応しているのは、さすがと思いました。このことを大事にして、しっかり、考える理科を身につけて下さい。

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DSCN6191.JPG 最後になりましたが、お世話になりました、上本校長先生、明翫先生をはじめとする関係の先生方にはこの場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。


 わたなべしるす

 PS. 伺った加賀市は、小松高校の寺岸先生のご実家があるところで、ダイコンの畑も。とてもすごかったです。となりが、放置された竹林で、タケノコの侵食があるとか。。。確か、モウソウチクは、平方メートルあたり、1本くらいだったような。。なかなか、そんな管理された竹林に出会うことが少なくなりましたが。。。

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【基礎ゼミ113】渡辺グループ経過報告(2)

2013年5月 9日 (木)

本日、実モノ野菜の植え替えをしたので報告します。

今まで室内で育苗していたものを、外に出しました。

プランター4つ(大1、小3)と、大きめの丸鉢1つを使っています。

葉物、実物のタネを今回は室内に忘れてしまい、明日以降植えようと思います。

苗が沢山あるので、メンバー(坂園助教、M2曽根さん)とともに作業しました。 


丸鉢にはキュウリ(ベランダきゅうり)を植えました。

大きい根圏を保ち、収量を上げようという作戦です。

支柱も立てやすいので、いずれ仕立てようと思います。つるも出てきました。

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プランター大には、メロン(かわい~ナ)、スイカ(紅しずく)を植えました。

支柱を立てられる仕様なので、つるを誘引できるような2種を選びました。

メロンには、すでにつるが出てきていますし、ネットに這わせるか、リング状に仕立てるか。

楽しみです。空いた場所には、根モノか葉モノのどちらかを植えます。

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プランター小1には、オクラ(レッドソードとまるみちゃん)、トウガラシ(バナナクリーム)を。

(非常に画像が白っぽくて申し訳ありません。)

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プランター小2にはミニトマト(ミニキャロル)を2株を植えました。

苗の状態で少し水が切れ気味だったのと、多少徒長気味で枝垂れています。

明日、状態を見て支えを立ててやりたいと思います。

空いた場所には、バジルを植える予定。

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プランター小3には、オクラ3種(白ひすい、赤まるみちゃん、アーリーファイブ)を植えました。

オクラは全部で5種。丸莢と5角莢、各色の違いが楽しみです。

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最後に、化成肥料の粒をやり、水やりして終了しました。

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好天に恵まれ、作業中ネコが飛び出すハプニングもあり、楽しく植え替えしました。

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一部写真が白っぽく、見づらくて申し訳ありません。

最後になりましたが、お手伝い頂いた坂園助教、M2曽根さん、ありがとうございました。

また、成長の過程を報告します。


増子(鈴木)

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【出前講義】石川県立小松高等学校SSH・生物部員他との討論会とSSH総合科学「ダイコンの花の解剖と交配実験」(5/9)

2013年5月 9日 (木)

 午前中が、中海小学校での出前講義でした。それに続いて、小松高校は、4月の開講式の時に伺って以来。アルバイトの志田さん定池さんの母校です。定池さんは、これまでにもHPに母校の様子を報告してくれたことがありました。最初は、昼食の時間をかねて、生物部員他との討論会。ダイコンの栽培のこと、SSHの発表会でもすっかり有名になっている「レインボーフラワー」のこと。ダイコンの花はずいぶんというか、ピークを過ぎていると思います。可能な限り、交配したり、観察して、いろいろなことにトライしてもらえればと思います。もちろん、これまで通り、mailで相談は、welcomeですので。

DSCN6106.JPG 午後からは、1年生SSHの「総合科学」。土曜日には、小学生向け・せいぶつ実験教室で行う、「ダイコンの花の解剖・交配実験」。

DSCN6113.JPG 花の解剖は、七北田小学校の科学クラブで行ったことはありますが、高校生向けは初めて。もちろん、高校生を指導される先生方に、「観察力の習得を目指して、花の解剖」をして頂いたこともあります。ものを壊す・解剖するというのは、植物であろうと、壊れたラジオであろうと、楽しいもの。もちろん、どこに何があったかということをきちんとメモをとったり、花弁の形、模様、色など、観察できることはたくさんあるはず。おしべの長さが違うものがある、花弁が途中で大きく曲がっているのも、その角度などを観察してみれば。こうした観察力が、これからの様々な活動に生きてくるのではと思った次第です。

DSCN6133.JPG 形態を理解した次のステップとして、異なる品種間での交雑。これが結構できそうで難しい。何より、つぼみを強くにぎってします。慣れるまで、自分もずいぶんと時間がかかったような。。。今回は植物を材料にしましたが、これが他の材料でも興味につけた注意力、観察力は生きてくると思いますので。

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 わたなべしるす

 PS. 今回もwelcome boardは、早速、違うversionが。。。感動です。ありがとうございました。あと、空いている時間を、SSHの先生方いらっしゃる「化学研究室」で、仕事ができるようなスペースを頂き、ありがとうございます。本当に感謝です。

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DSCN6051.JPG PS.のPS. 夕方には、これまで講義をして、質問に来てくれた生徒さんがまた、多様な相談に。。。こちらが何かこたえることで、ヒントになったのであれば、幸いです。。。何より、がんばることです。今は、歯を食いしばっても。。。また、SSHの課題研究の方向性について、4月のSSH開講式以降、検討した内容について、deepなdiscussionに来た生徒さんも。とても、条件検討を細かくされていて、感動でした。後は、simulationをしたものと実測値がどの程度同じか違うか。。。こちらもがんばるだけだと思います。

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