東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2013年5月の記事です。

【基礎ゼミ113】農学・林経過報告(7)

2013年5月 6日 (月)

 農学部1年の林美和です。ゴールデンウィークももう終わりになりますが、後半には富山に帰省してきました。

 その間野菜はというと...
 芽の出ていなかったトウガラシはともに富山へ
 もやしのようになってしまったレタスは仙台に置き去り...

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↑帰省直前のトウガラシ

↓留守番態勢になったレタス

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 ↓そして、富山でトウガラシが発芽!

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↓今朝、仙台に帰ってきた時のレタスの様子

P1000031.JPG ゴールデンウィークのために野菜への少々の課金がありましたが、ここからはなるべくお金をかけずに収穫に向けて育ててみようと思います。


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渡辺コメント

 農学・林さん、連休後半は、富山だったのですね。北陸の天気はどうでしたか。富山でトウガラシが発芽ですか。ちょうどよいくらいですね。戻って、大変かもしれないですが、しっかり、水やりをした植木ばちに移植して下さい。

 あと、レタス。これは、明らかに徒長ですね。先日の佐藤さんのHPを参考にして、茎を半分以上土に埋めて、その周りの土をしっかり押さえて下さい。そうしたら、もっとしっかりしたレタスになると思いますよ。他の人のHPも参考にして下さい。では、中間発表を楽しみにしています。

 もちろん、他の受講生さんからの投稿もお待ちしております。


 わたなべしるす
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【研究室訪問】宮城県仙台第一高等学校・生物部他「イネ多様性研究」で来訪(5/4, 8追記)

2013年5月 5日 (日)

 5月4日は、みどりの日。小学校の頃は、休日の谷間で。こんな休日でなかったような。少しずつ暖かくなり、水田では代かきは終わって、田植えの前というところでしょうか。いつもの仙台の暖かさであれば、この連休が田植えのような気がするのですが、今年はやっぱり春先少し寒いようです。

DSCN6018.JPG 先日も、SSHを行っている宮城県仙台第一高等学校・生物部他の生徒さんたちがいらっしゃり、イネ研究の打合せをしていたのですが、1週間ほど前から、播種をして、移植することを開始していました。その折から、PDの坂園さんとM1の田口さんが対応してくれていたのですが、連休中ということもあり、この日は、渡辺の方で。。。実験・研究の詳細については、これからの展開もあるので、ここでは控えるとして、前にも書いたとおり、japonica, indicaのイネの栽培に加えて、コシヒカリベースで、出穂期などが異なる、日本のイネ育種技術の粋を集めた品種群の様々な形質の比較。

DSCN6019.JPG イネの形態を習ったのは、学部の3年の作物学。それ以来、初めてかもしれないです。細かなことを説明するのは。。。イネの葉の特徴である、葉身、葉鞘、分げつ等々を説明して。あと1ヶ月もしたら、しっかりとした苗になり、田植えもできるのではと思います。しっかり観察して、違いがわかる高校生になって下さい。

DSCN6029.JPG 最後になりましたが、今回の共同研究を設定頂きました小松原先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。また、普段は、細かく対応してもらっているPDの坂園さんとM1の田口さん、ありがとうございます。


 わたなべしるす

 PS. ここ数日、天気もよく、温室なのもあって、イネは順調に育っています。M1の田口さんと4月中には播種したものが、このように大きくなってきました。この天候が続けば、5月の中旬には田植えができるのではと思います(写真撮影 by M1 田口)。

SSH 1.JPG

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【基礎ゼミ113】法学・佐藤経過報告(6)(追記 5/4, 16:00)

2013年5月 4日 (土)

 法学部1年の佐藤聖人です。さて僕は現在、GWで福島に帰省しております。

 4連休をすべて利用し、3泊4日で帰るので、植物も勿論持ち帰りました。そのために両親には車で迎えに来てもらいました。しかし、それが裏目に出てしまい、途中のカーブで鉢をひっくり返してしまいました。

 幸い、鉢をビニール袋に入れていたお陰で実家に到着後、すぐさま土を戻すことができました。戻したあとの写真を送ります。

IMAG0017.jpg 芽がたくさん出てきました!福島も仙台と同様に朝晩がとても寒いので、写真を撮ったあと、植物を室内に戻しました。天気の変化に注意して、これからも大事に育てたいと思います!


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渡辺コメント

 法学・佐藤さん、2度目の投稿、ありがとうございました。連休中は福島に帰省ですか。今日あたりから少しずつ気温も上がっていますが、天気、気温の変化には十分に気をつけて下さい。天気がよく、太陽光を当てることができる時には、植物にできるだけ、外に置いて下さい。生育が違いますので。もちろん、夜の寒さに注意は変わりませんが。。

 持って帰る時にハプニング起きたようですが、うまくfollowできたようで何よりです。芽生えが植木ばち全体に広がったのは、よかったのではないでしょうか。これから、気温も上がり、生長が様なると思います。それから、先日の農学・太田さんにも書いたように、少し徒長気味なのかもしれません。茎をもう少し土に入れて、植物の周りの土をしっかり、押さえて根っこの周りを固めて下さい。そうしたら、植物がしっかり育つと思います。

 もちろん、他の受講生さんからの投稿もお待ちしております。


 わたなべしるす
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追記(5/4, 16:00)

 法学部1年の佐藤聖人です。連絡ありがとうございます。早速拝見させていただきました。そして、植物も外に出し、土も盛りました。少しは植物も安定したと思いますが、どうでしょう?

IMAG0018.jpg 福島も天気が良いので、日差しがあるうちは日向に出しておこうと思います。勿論、夕方には室内に戻そうと思いますが。


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渡辺コメント

 法学・佐藤さん、早速HPを見て、迅速に対応してくれるのがすごいです。植物が上から写真を撮った時に葉っぱだけがほとんど見えて、茎が見えないということは、垂直に近くたっているということ。とてもよい管理です。水をあげたりした時に、土がゆるいと、そうでなくなることがあります。そうした時にも、ぜひ、気をつけて下さい。

 日中は外で、夕方に室内へ。とても大事です。この暖かさでかなり育つのではと思います。しっかり管理をして、発表会に備えて下さい。

 わたなべしるす
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力点、プロ意識、漢文。。。(5/3, 5写真追加, 15追記)

2013年5月 3日 (金)

 小学校の頃までは、友達と将棋をすることがよくあった。ただ、どうやっても勝てない友達もいたこともあってあろうか。そのあとは、ほとんどやっていない。ただ、プロ棋士戦については、新聞、netなどで見ることがある。どんな戦略、戦術を使うのかというのは、少しくらいではあるが、将棋が分かることもあって、解説などを見ていると、なるほどと思うことが多い。先日の第71期将棋名人戦七番勝負の第2局を見ていて、誰かの解説のなかに、興味深いものがあった。第1局で「相掛かり」で先手盤の羽生挑戦者が負けた。第2局は先後かわって、森内名人の先手盤。戦術をどうするかには、先手、後手に関わらず、それぞれのideaがあるわけであるが、第2局でも後手盤の羽生挑戦者があえて、「相掛かり」戦法をとった。第1局で負けた戦術をとるのか、とらないのか、これは難しい問題かも知れないが、とって勝つと言うことは、第1局の負けを克服して、有利になるのではと言う解説が。。。なるほど。考え方のどこに、「力点」をおくのか。それによって、取り得る手順のなかから、これという一手を選ぶわけである。その選んだ力点の相互作用によって、流れができ、結果的、勝負が決まるのかも知れない。もちろん、このことは、将棋という場面だけでなく、研究をしていても、ここというポイントで、どうするのか、どう考えるのかで、持久戦になるのか、急戦になるのかも違ってくる。研究の展開が早くなった現在、今の研究の力点がどこにあり、どの様な戦略、戦術を使うのかを考えるのは、研究以外からでも、ずいぶん学ぶところはあるような気がする。

DSCN0651.JPG 同じく小学校の頃に、学校が終わったあと、土日にやること。稲刈りあとの田んぼ、広場での草野球。当たっても危なくない、ガラスが割れないにくいなどの軟式テニスボールを使って。屋根の樋に挟まったり、草むらを探したり。遊びというか、スポーツは野球であった。高校の時には、サッカー部の友達が、World Cupのことを話していて、最初は理解できなかった。はじめてWorld Cupを見たのは、学部3年生の時。決勝戦を見ながら、植物病理学のカビの実験のレポートを書いていたのを覚えている。その頃は、野球とサッカーは、並列だった。野球は今でも、「大洋ホエールズ」を応援している。心の中では。湘南電車カラーのオレンジと緑のユニフォームに思い入れがある。サッカーのすごさというか、日本の立ち位置というか、それを理解したのは、World Cupに日本が初めて出場して、勝てなかったとき。欧州、南米のサッカーのすごいこと。技術、戦術、どれをとってもであった。ちょうどそのころ、Jリーグが始まり、欧州、南米からのプレーヤーのすごさは、これでもかというものがあった。何がそうさせたのか、その根冠は、なにより「プロ意識」であったような気がする。そんなものを見えてきたからであろうか、最近は、サッカーを見ることが多くなった。仙台のチーム、「ベガルタ仙台」。ここからもプロ意識を学びたい。もちろん、「大洋ホエールズ」からも。。。

 成長に伴い、学校に進み、そこでの名称というか、児童、生徒、学生となる。昔とある先生が、生徒と学生の違い。おもしろいことをいっていた。「生徒とは、いたずらに生きること、学生とは、生きることを学ぶこと。」なるほど。。では、その時代に、プロ意識というのは。。。自分自身を振り返ると、高校生であった生徒の時代になかったような気がする。大学になって、学部の3年生の時、農学の様々な講義を受けながら、この講義で学んだことを活かして、めしを食うのだと思った。この時点から、プロ意識があったのかというと、。。。。よくわからない。何をもって、プロ意識というのか、難しいからかも知れない。。。ひとそれぞれかも知れないが、これは自分が一番、というものができたり、したりするとき、プロ意識の始まりなのかも知れない。大学時代の師匠の日向先生から、「君に任せている研究は、誰よりも君が一番よく知っているわけだから、こちらと君とは、evenである。」と言われたことがある。それくらい責任を持って、実験、研究に取り組んでほしいと言うことだと思った。同じ言葉を毎年、年度初めのゼミはじめで、話をする。言葉は少し違うかも知れないが、ニュアンスはそのままで。。。そんなとき、この言葉を学んで卒業した学生さんが、社会人となって研究室を訪ねてくれた。何ともいえないうれしさがあった。論語の「学而第一 1」の漢文の言葉を思い出した。「友の遠方より来たるあり、。。。。」。高校の漢文の時間に学んだことの1つである。この連休に来てくれた卒業生が、学生さんでなく、プロ意識を持った社会人として、一回り成長して見えた。何ともうれしい5/3であった。また、いらしてください。楽しみにしています。


 わたなべしるす

 PS. 今日は、憲法記念日であり、また、1つ年をとったらしい。。。それを祝ってくれた学生さん達。ありがとうございました。感動でした。本当にありがとう。

P5030488.JPG PS.のPS. 5/15(水)、アルバイトの学生さんと連休明け初めてお目にかかって。。。仕事には来てくれていたのですが、こちらが、出前講義等でかけていて、すれ違いでした。そうしたら、「お誕△日、おめでとうございます。」と、いって、プレゼントまで。うれしい限りです。ありがとうございます。夏に向けての涼しげなものでした。。。

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【基礎ゼミ113】農学・太田経過報告(5)

2013年5月 3日 (金)

 5月3日(金)23℃
 農学部1A年太田光一郎です。レタスミニトマトの栽培を開始してから早16日が経過した今日、野菜たちはすくすく成長しています。

 レタスは4月19日に発芽してその後急速成長を遂げ、4月23日に待ち焦がれていたであろう鉢へ移植しました。現在背丈は約3㎝まで成長しました。

DSCN0064.JPG 一方のトマトは4月26日に1粒目が、4月29日に2粒目が発芽しました。早育ちの方は4月27日に移植しました。しかし、私は一つ大きなミスを犯していました。それはトマトの移植時期が少々早すぎたことです。最初のやつはちょっぴり頭を出した程度の時点で移植して数日間様子を見ましたが、再び顔を私に見せることなく行方不明に・・・。来たる4月29日、ミニトマト1号の捜索活動を開始。土を浅く掘り返してみるも「目標」は見つけられず、LOSTと断定。残る2号に思いを託す。その夜ミニトマト2号を観察してみると何やら白くてニョローンとした物が出ていました。根でした。現在子葉も顔を出し移植適齢期に入ったと思われるので今晩移植する予定です。

DSCN0065.JPG 以上、報告を終わります。\(^o^)/発芽率100%ヤッター

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渡辺コメント

 農学・太田さん、投稿、ありがとうございました。気温と言うより、室温でしょうか。23oC。外の気温からみたら、ずいぶん暖かいので、良い条件と思います。

 レタスの方は、たくさん発芽して、また、大きさが違うと言うことは発芽のタイミングも違っていて。。。生長を観察するのにはよいのではと思います。少し密植しているのは、法学部の佐藤さんが書いていたのをみていましたか。植える場所をばらばらにしないと、結局、まびきをしないといけなくなります。もちろん、植木ばちの大きさを考えると、今の状態でも良いのですが。。。小さいうちのレタスを食べることもできますので、可能なら、今のうちに、少し周りからも芽生えがあるようにしてみてはどうでしょうか。

 あと、トマトはたいへんだったようですね。これを土に植えるとき、根っこが濾紙にくっついてないか、気をつけてください。あと、少し徒長気味ですね。種がついているところから、子葉の真ん中くらいまで土に埋めるのがよいかと思います。その方が、植物個体が安定します。次の報告を楽しみにしています。あと、Lostしたと言うことは、発芽率100%というのは。。。と言う気がしますが。。。プレゼンの時に、議論しましょう。

 もちろん、他の受講生さんからの投稿もお待ちしております。


 わたなべしする
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