東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2013年10月の記事です。

【招待セミナー】立命館大・生命科学部・石水研究室で「アブラナ科植物の自家不和合性--研究の現状とその研究を行うための心得--」、招待セミナー(10/15)

2013年10月15日 (火)

 久しぶりの招待セミナーです。渡辺はアブラナ科植物の自家不和合性をずっと研究していましたが、今回お邪魔した、石水先生のところはというか、石水さんが学生の頃、大阪大のタンパク質研究所の崎山先生の研究室でバラ科ナシの自家不和合性の研究をされていました。そんなで学生の頃からずっと存じ上げていて。。。崎山先生のお部屋はずっと物取りというか、タンパク質精製とか、微量分析が本職。そんな中で、遺伝子を扱う実験系を立ち上げられ、ナシの自家不和合性の雌ずい側因子のS-RNaseの立体構造を決める結晶構造解析も。。。そんなのをずっと見ていて。。。その後、理学部化学科に移られ、助手をされていました。その研究室は最初の教授が東北大から赴任された真島先生。胸像が片平キャンパスの中庭にあります(いつか、写真を撮って掲載することにします。)。何かこれということを書いてあったような気がするのですが、忘れました。いずれ、ウルシの成分のウルシオールの構造を決めた方。そこでは、植物細胞壁多糖の生合成について、生化学的にやられていて、こちらはいつも感心させられるばかりでした。数年前に現在のところに異動になり、一度、研究室に伺ってと思っていた時、今回のセミナーをお願いされ。。。セミナーだけでなく、いろいろな情報交換もできました。

DSCN0064.JPG セミナーでは、アブラナ科植物の自家不和合性について、生殖一般から現在、どの様なことまでわかっているのか、これからの問題はということ。それから、普段は出前講義のキャリア教育のところで使っているスライドを使って、研究をするための心がけというか。。。そういえば、そんなことは、この前の記事にも書きましたが。。。自分が人の前で話しをするのは、高校生なら。。。大学生となると。。。また、知っていたり、お世話になった先生方がいるところでというのは。。。あっというまの1.5hrでした。講義のあとで、キャリア形成についての講義のことを伺ってみましたが、東北大でもやっているような単発のゼミ形式のはあるようです。というか、かなり熱心に大学としても取り組まれていると。。

 生命科学研究科の別の研究室で研究をされていた方が、こちらに異動になっていたり、共同研究でお世話になった先生にも。。。世の中、狭いです。というか、また、新しい展開で、共同研究ができればと思います。セミナーの前には、石水先生に学内を案内してもらいながら、共同研究の話しも。。。翌日からの出前講義の関係もあり、短い時間でしたが、充実した時間でした。ありがとうございました。また、こうした機会を持てればと思います。

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 わたなべしるす

 PS. また、台風ですが、今度は仙台に大きな被害が出そうです。そんな時に出張で出かけていてよいのか。。。明日の朝の出勤、登校には気をつけるようにと、事務からmailが流れるくらいですし。雨もすごいようです。被害が出ないことを祈りつつ。。。

 PS.のPS. 石水先生の研究室にも早速記事を書いて頂いていました。ありがとうございました。自家不和合性、研究をするということについて、刺激になったのであれば、幸いです。これからもよろしくお願いします。

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キャリア、人材、心構え(10/14)

2013年10月14日 (月)

 キャリア形成というか、研究者としてどんなことを考え、どんな風に活きてきたのかということについてのセミナーに出ることがあった。それぞれの人の人生でどんなことがあったのか、どんな決断をしたのかという意味では、なるほどと思いつつ。最後はどこまで歯を食いしばって、絶対にやり遂げるという「任務完遂力」というか「気合いと根性」というか、そんなことをいわれていた方もいた。なるほどと思いつつ。。。キャリア形成はたぶん、その人がどの様な道を歩いてきたのか、その過程でどんな先生、師匠などと出会って、何を考えたのか、そうした考え方、つまり、町中で同じ道を歩いていても、そこで感じる感性は人それぞれなので。。。というと、キャリア形成をどうすればよいのかというのは、答えがないようであるが、そんなこともないのかもしれない。一方で、キャリア教育というのを小学生から高校生保護者に、出前講義でお願いされ、小学校から高校、さらに大学まで、最近ではそのあとのというか、現在までの自分自身がどうだったのかを話す。小さい頃から、将来を考えることの大切さ、大学受験が近くなり、大学、学部を決めるということが背景にある。学部教育を行う時間がほとんどないこともあって、例えば、大学の学部教育で「キャリア形成」というようなことを話すというのは聞いたことがない。というか、そんな講義が開講されているというのはないとおもう。何かの形で「キャリア」のつく講義が設定されればと。。。(すでにされているところもあるのかもしれません。そうであれば、お許し下さい。。。)。

DSCN0062.JPG そんな大学での人材育成というのがはやりというか、話題というか。昔は少なくとも、人材というのは、たぶん、大学生、大学院生に対しては余り使わない単語だった。社会に出ると、そこでは人材という。大学では学生であって。。。卒業をして社会に出ると人材になるのであれば大学にいる間に「人材」として磨き上げるというか、鍛えるというか、そんなことを考えないといけないのかもしれない。自分が学生、院生の頃には、そんなことなど考えてもなかったし、研究室であったり、それ以前のどこかで何らかの形で、身につけていたのかもしれないとしたら、本来は、なぜ、そんな風に変化したかを考えるのが、サイエンスなのだが、。。。それを考えないようにしているのだろうか。ただ、ちまたでは、国際性のある人材、起業力のある人材、リーダーシップのある人材など、人材の前につく単語が多様化し、あふれている。例えば、国際性。どうやったら育成できるのか。教養部の頃の英語、ドイツ語教育では。。。。また、学部、大学院では、英語の論文を読んだり、国際会議に行ったり。国際会議にはじめて出た時には、何もしゃべれなかった。何回目だろうか。一緒に行くといっていた助教授の方が体調を崩して、初めての一人旅。10日余りを一人で。最初は何となくしゃべって聞いていたのが、最後のlabでのゼミの時は、不思議なくらい英語が出てくるし、質問で何を言っているのかも、ありないくらいわかった。。。ただ、日本にもどったら、。。。ふつうになっていた。また、フランスの研究所で同じような研究をしている研究者3名に囲まれて、1hrほどこれでもかというくらい質問攻めに。最初は余り聞き取れなかったが、終わる頃には。。。もちろん、日本に戻ったら。。。。学生の頃に、研究室で英語をしゃべるのは、外国の有名な教授が来た時。必ず、日向先生が院生のところにきて、自分の実験を20minくらいで説明したり、議論するようにいわれた。最近、うちの研究室に外国の方が来ることがないが、その代わり、科研費での海外出張が可能になったり、国内の学会に行っても開国の方に英語で説明することも必要になってきた。そう考えると、昔も今も英語でしゃべる機会はそれなりにあったのかもしれない。

DSCN0043.JPG ただ、こうしたキャリア、人材というのは、やっぱり本人がどう考えているのか、という心構えがないと。。。どんな心構えがいるのか。。。簡単ではない。 そう考えると、自分自身としての人生観、そのために、どんな戦略、戦術で取り組むのか。そのために、今何をすべきで、将来何をすればよいのか。というよう なことが必要になるのだろう。そんなことを考えるための心構えも大切かもしれないが、「心の余裕」というか「遊び心」というか、そんなものもないといけな いと思う。高校までは、ある程度のことを詰め込むというか、受験に向けて基礎学力というのは必要であろうが、大学生くらいの年齢以降なら、そうしたことを 考える余裕を持つようにならないと。。。。とはいったものの、自分はどうだったのか。少なくとも教養部にいた頃までは。。。学部生、大学院生になってか ら。。。もう少し、遊び心があれば。。という気もする。何とも難しい。。

DSCN0054.JPG そういえば、また、台風である。こんなに台風が来ると、また余裕がなくなる。。。今シーズン、一番大きいような台風とか。。。少しでも被害が少なくなってほしい。。。


 わたなべしるす

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育種学会 in 鹿児島

2013年10月13日 (日)

みなさんこんにちは。
私は現在、育種学会に参加するため、鹿児島にきています。
まず、仙台空港から伊丹経由で鹿児島まで乗ってきた飛行機。
これでした。
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モヒカンジェットというらしいです!!!
なんと、20年ぶりに空を飛んだということモヒカンジェット。
復刻版で、当時と同じ塗装にした飛行機をつくったらしいです。
調べたところ、定期運航はしていないということ!本当に偶然この飛行機にあたりました。
なにかいいことがありそうな予感。


そして、鹿児島に到着。暑い。

まず、驚いたことは・・・・・
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灰です。
桜島が噴火し、降ってきた灰。
そこらじゅうに灰が積もっていて、それを集めて専用の袋に入れ、専用の回収場所に捨てるらしいです。
驚き!!!!!!
そして、一日街を歩くと、目に灰が入ってくることがよくあり、夜顔を洗うとザラザラしていました・・・。
恐るべし灰です。

今も噴火しているのかなー、噴火してるところ見たいなー
なんて言っていたら。

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どーん!!!
普通に噴火していました。
これが日常茶飯事な鹿児島県民の皆さんはどのような感覚なのでしょうか・・・・。



そして、本題の育種学会。

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鹿児島大学で行われています。

私は本日、口頭発表で参加してきました。
大学院に入学してから、初めての口頭発表。
最終日の午後ということで、どれほどの人が来て下さるのか不安もありましたが、
たくさんの方に発表を見に来て頂き、たくさんの質問を頂きました。
これまでの研究を発表することができ、とても良い経験になりました。
卒業まであと半年を切っていますが、修論に向けて更に努力していきたいと思いました。


そして・・・・
無事に終わり、ご褒美!!!!ということで、

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本場の白熊を食べてきました!!!
これはベビーサイズ。レギュラーサイズはとても大きく、一人では食べられないほどの大きさでした。
右がノーマル白熊。左がストロベリー白熊です。

ノーマルも練乳が甘くとってもおいしかったですが、ストロベリーも生のイチゴピューレがのっていてとてもおいしかったです!!!


この他にも、黒豚のとんかつを食べ、
懇親会では黒豚のしゃぶしゃぶ、鶏飯、きびなご、そして伊勢海老のお刺身を食べ・・・
鹿児島グルメを満喫しております。

16日からは愛知でセミナーがあるので、それへ向けてエネルギー補給できました。
このセミナーのお話はまた今度・・・・


最後になりましたが、学会での口頭発表という貴重な機会を与えて下さった先生方、ありがとうございました。
今後、修士論文としてしっかりまとめられるよう、残りの期間やるべきことを見極めて頑張っていきたいと思います。

M2 曽根






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秋晴れ、野生、限界(10/10)

2013年10月10日 (木)

 台風一過の快晴。太平洋高気圧が強い関係で、仙台でも雲が少しあるもののよい天気。そういえば、今日は10/10。子供の頃は、この前後が運動会だったような。。。そんな10/10は今でこそ、ハッピーマンデーのために、日にちが定まってないけど、元々は、1964年の東京オリンピックの開会式が行われた日を記念として「体育の日」になったと。数字の並びもよいし、覚えやすかったのですが。。。次の週末の連休も何だろうと、最初は考えましたが、ようやく気づいて。。。なるほどと。。最近のオリンピックは、真夏の開催が多いですが、フルにpotentialを発揮するためには、やっぱり、この10/10ごろがよいと。。そんな風に思うくらいです。時々、テレビにも出ますが、この時の実況と、開会式の行進曲。作曲は、古関裕而で福島県の方。福島駅を発車する時、「栄冠は君に輝く」が流れますが、これも古関裕而によるもの。この曲を聴くと、元気になりますし、そういえば、小学校の頃に、この音楽に合わせて、行進の練習をしたのを思い出します。体育の日、自分の体力をつけるというより、落ちないようにするために、少しがんばれる季節になったのかもしれないですが、例年よりは、ずいぶんと気温が高いのは、困りものです。昨日の記事にあるとおり

 秋晴れの中、中庭というか、学内を歩いていると、ネコ、カラスなどの小さな動物を見かける。夜には、イタチとおぼしき陰を見かけたことが。こんな町中なのに。と思うこともありました。そういえば、片平の隣のブロックで、野生のクマがでたというのも、新聞で見たような。。。いずれ、本来は野生であるものが、ヒトの生活にずいぶんと近くなって。。。もっと野生の山に行くと、そうした動物にえさをあげないようにというのをテレビで見たような。。。では、この片平のネコ、カラスは、。。。。普通であれば、近づけば逃げるはずなのですが、全くその気配もない。。。。これで野生なのかというか、野生を失ってしまって、大丈夫なのだろうかと。。。失うということで、忘れてはいけないのは、ヒトはヒトらしくということ。これは何故か、ヒトはしゃべることを覚えて、いろいろなことを集団として行動したり、。。。考える力があるというと、野生の動植物ももちろん、考えているのだろうから、失礼かもしれない。いずれ、ヒトらしく、知っている人にはおはようございます、こんにちはなどの挨拶をして、玄関先はなるだけきれいに保つ(昔なら、玄関先で寝ることはなかったと思う。。。たぶん。。今でもそうだと思うが。。。)。野性的な五感を忘れず、また、ヒトとしてのあり方も忘れずというところでしょうか。。。

DSCN0005.JPG オリンピックに出ることができるほど、運動能力はもちろん高くなく。。。この前の体操の世界選手権を見ていて、あまりのすごさを感じた。。。。E, F, G難度。。。もっと上があるのかもしれない。ただ、ある時はそれが限界値でもそれを超えてできるようになる。研究というか日々の生活でもそうだが、なれてくれば、限界値のレベルは上に上がる。では、青天井に上がれるかといえば、。。。。どこかに限界値はあるのだろう。きっと。。。ただ、限界の先を目指してやるから、何かをやって充実するのではないかと思う。という意味で、これまで、このHPを飾っていた写真を撮り続けたデジカメがついに動作不能に。。。。ずいぶん前から、スイッチを入れた時に少しおかしいと思っていたし、SDカードも接触不良で。。。。接触不良の時は、ふっと、息を吹きかければ、不思議と復活していた。昔なら、テレビのチャンネルがうまく合わない時、たたくと直ることがあった。人間でいれば、「火事場のくそ力」というのであろうか、それとも違うような気がするが。。。それをまねして、かなりの試行錯誤を重ねたが、無理であった。。。。。このデジカメの限界値を超えたからであろうか。ずいぶん、お世話になりました。新しいデジカメの写真で次からはお届けしたいと思います。


 わたなべしする

 PS. きょう、いつもお世話になっている方からきれいな青森リンゴを頂きました。この時期は、主力の「ふじ」には早い時期なので、早生~中生の「つがる」当たりと思いきや。。。「早生ふじ」という品種。調べてみると、ふじの枝変わり、交雑実生と。。なるほど。。ふじは、割合とさびというか、色むらがあるような。。。。こんなに真っ赤になるのは初めてのような。。。研究室でおいしく頂きました。ありがとうございました。

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秋になったのかしら?

2013年10月 9日 (水)

こんにちは、M1の辺本です。


先週、不気味な空を観察したと書きました。
しかし、その翌日は打って変わって素敵な空が観察されました。
ラボから見える高層ビルがピンク色に輝き、それはそれは感動ものでしたよ。

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10月に入り、朝夜肌寒くなってきたな~と感じていましたが、
昨日あたりから天気が良いせいか、秋とは思えない暑さです。

今年は何だか天気が読めない日がずっと続いているような気がします。
暑くなったり寒くなったりで、体調を崩しやすいですね。
皆さん、気をつけて下さいね。植物たちも大変だろうなぁ。


今日も秋とは思えない暑さでしたが、秋だなぁと感じる時がいくつかあります。


秋を感じるとき、その1。食欲!
暑かろうと寒かろうと、私の食欲は秋並みに旺盛です。
最近ラボにお菓子が常備されているのですが、
皆さんの食欲も秋並みになってきたせいか、減りが早いです。あれ、私のせいカナ?
昨日あたりからお菓子ないな~と思っていたところ、
今日西谷君がお土産としてからから煎餅を持ってきてくれました。
わーい!ありがとう。

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このからから煎餅、中に玩具が入っているというお楽しみのお菓子なのです。
元禄期の江戸で売られた大黒煎餅が起源だとか。
時代とともに中に入っている玩具は変わっているようですね。

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これを見るとグリコを思い出します。懐かしいなぁ。
こういった玩具が入ったお菓子を見て喜ぶのは子供だけだと思っていましたが、
大人になってもワクワクするものなんですね。
それとも私が大人になれていないからかしら。悲しいナ。


秋を感じるとき、その2。金木犀!
キャンパス内を歩いていると金木犀の香りがぷんぷん・・・秋を告げる香りですね。
仙台にきてから自転車通学になったからか、外の空気に触れて季節を感じるようになりました。

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しかし、この時期になって香りを感じるまで、キャンパス内にある金木犀の存在を知りませんでした。
普段は目立たず、そっと香りで存在を教えるという演出が謙虚ですよね。
そう思いながらネット検索をしていると、金木犀の花言葉に「謙虚」とありました。
その他には、真実の愛、初恋、陶酔など・・・いいですね。


金木犀の香りは雨が降ると弱まるらしいですが、まだしっかりと甘い香りを放っています。
日本が汲み取り式トイレで悪臭が酷かった時代は、トイレの近くに金木犀が植えられることがあったのだそうですよ。
なので、金木犀の香りでトイレを連想する方もいるのではないかしら。
そんな金木犀の香りには、リラックス効果、ストレス軽減効果があるらしいです。
あと、ダイエット効果もあるのだとか。


食欲旺盛の秋、金木犀の香りで過食を防ぎたいと思います。


M1 ナベ

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