東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

1200年、お接待、感謝(4/8)

2014年4月 8日 (火)

 前にも書いたかもしれないが、大学で仙台にきてというか、東北地方に来て、この4月で30年。愛媛・今治で生活したのが18/48=0.375(37.5%)、30/48=0.625(62.5%)という割合に。すっかり東北人かというと。。。しゃべっている言葉は未だに「今治の方言」。研究室の皆さんに、渡辺の言葉を理解してもらっている感じで。。。申し訳ないと思いつつも、捨てられない言葉であって。。。昨日まで所用で、愛媛に。子供の頃はそうでもなかったような気がしましたが、今年はずいぶんと春のお遍路さんが多いなと思っていたら、四国霊場開創1200年というきりのよい数字なので、町中であったり、駅であったり、菅笠をかぶって、金剛杖をついてというお遍路さんをずいぶん見かけました。小学校の校区内にも第59番札所の国分寺があって。。。桜井小学校の頃から、遠足とか、絵を描くとか。そんなことでいっていたのを昨日のようなことに思い出しますが、35年くらい前となるというのが、不思議でしょうがないのですが。。。こうしたお遍路さんが歩いているの見ると、春になったのだなと思っていた風景を久しぶりに見て、何というか季節感というのは、様々なもので感じるのだなと。

DSCN2022.JPG お遍路さんというと、「お接待」というのがあったような。。詳しいことはWikiを見るまで知らなかったが、地元の方々がお遍路さんに飲み物、食べ物などを無償で提供すると。。その代わりに、お遍路さんは、持っている納札をわたすと。。そんな仕組みだったのだと。単に、知らないところにきて困っている方におもてなしのようなそんなことかと思っていたら、。。。そういえば、昔何かのHPを見たときに、愛媛大学の取組の「特色ある大学教育支援プログラム」で、「「お接待」の心に学ぶキャンパスボランティア」というのがあったのを思い出した。愛媛というか、四国らしいなと思って、というのを思い出す。ちょっとした心遣いでお手伝いをすること、それが大事なのではと。。。。

 で、ちょうど1週間ほど、研究室を留守にしていた。その間、こちらがふと忘れていたのが、植物への水やり。大きく育ったので、また、花芽もつき始めたのでと思って。水やりをお願いしないといけないと思いつつ。慌ただしく、出かけて。。。でも、ちゃんと忘れずに水をかけてくれていて。。。写真を撮ってくれた学生さん曰く、「スカイツリー」のように高いと。。。。確かに。。というより、ちゃんと気にかけてくれて、1 weekいない間、水やりをしてくれたスタッフには、感謝である。植物を育て始めるとなかなか、途中でやめることもできず。。。植物というか、生き物を扱っている研究室だからこそ、そんなちょっとした「お接待」の心ではないが、そうした気持ちを大事にすることが大事のであろう。。。そんなことを感じることができたこの1週間であった。

P4070215.JPG ということで、今年度も共同研究であったり、様々なことでお世話になる多くの方々に感謝しつつ、これまでのアブラナ科植物の自家不和合性研究の長い歴史を振り返って、常にお接待の気持ちを忘れないようにして、今年度もがんばってみよう。そうすることで、四国で見たお遍路さんの姿が、形を変えて、仙台での研究教育で見えてくるのではと。。。今年度もよろしくお願いします。。。


 わたなべしるす

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