東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2014年4月の記事です。

新年度の主婦です

2014年4月 8日 (火)

新年度になり、一週間が過ぎました。増子です。

仙台では、早くも桜が咲いています。

場所によりますけど、片平キャンパスでは三分~五分咲きくらい。

東北大学出版前にある、八重の梅も見頃ですねー。

今週前半は暖かいので、お花見には最高の日よりですね。

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さてそんな月曜日、席替えをしました。

渡辺サブグループでは1年に1度くらい?、席替えをしています。

席は、席替え隊長・なべもとの指示のもと、くじで決めました。

PCも来る学生のために、画面も入れかえて、つなぎ直します。

来るM1後藤くんのために、デスクトップPCの画面付け替える席替え隊長。

今年の春、隊長は"画面の配線"アビリティをマスターしました。

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席替えビフォアー。

混沌とした居室、散乱する液晶画面。

床に散乱するゴミとケーブル、アダプター、そして(写真に写ってないけど)大量のホコリ。

積み上がる書類の山を前に、もう休憩する、を連呼する主婦(ますこ)。笑うさかぞの、変顔をするなべもと。

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席替え中には、様々な遺物が発掘されました。

 

"こ、これは昔の生データ!懐かしいのう・・・。"

"これは・・・ペンス?5ペンス??イギリスに行きたい。"

"このケーブル、さっき同じの3本見ましたよね・・・捨てましょう。"

 

とか、やって半日。

 

席替えアフター。

(♪ちゃららーらららららーらららららーらーらららーー・・・(大改造!劇的ビフォーアフターのあの音楽))

なんということでしょう!

あんなにゴミが散乱していた床がピカピカに!

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(♪ちゃらーらーらーらーららーーららーららーらー・・・)

様々な伝説が生まれては消えた、居室の一番奥の席は封印されました。

フリーPCと文庫本、ぬいぐるみが置かれ、カフェカーテン(100円)の揺れるくつろぎのスペースに。

先日卒業した須藤さんの写真をオサレな木の枠(100円)に入れ、メモリアルアイテムとして配置。

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大坂くんが遺した文庫本は、生殖文庫として生まれ変わりました。

(こっそり、主婦の不要本を足しました)

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これから新しい席で、新しい心ざしで頑張っていきたいです。ビシッ!

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主婦ますこの今年度の目標は、


楽しく仕事をする。柔軟に行動する。お菓子貯金をする。


の3本でお送りしたいと思います。

 

んがぐぐ。

 

 

増子

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柑橘類とバリィさん

2014年4月 8日 (火)

こんにちは。
M2になりました、田口です。
なべさんから愛媛のお土産をたくさんいただきました!
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たくさんの柑橘類とバリィさんグッズ。
せとか、不知火、はるみ、レモンと・・・

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安政柑という大きなみかん(?)
なべもと氏が思わず頭に乗せたくなるサイズです。

バリィさんグッズはラボのみんなで分けました。
バリィさんの隣にいる小さいのはイヨノ助というんですね!
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私はこちらのピンクのカップをいただきました。
でもペン立てにする予定です。

明日も残りのせとかを食べられるという楽しみができました。

M2 田口

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1200年、お接待、感謝(4/8)

2014年4月 8日 (火)

 前にも書いたかもしれないが、大学で仙台にきてというか、東北地方に来て、この4月で30年。愛媛・今治で生活したのが18/48=0.375(37.5%)、30/48=0.625(62.5%)という割合に。すっかり東北人かというと。。。しゃべっている言葉は未だに「今治の方言」。研究室の皆さんに、渡辺の言葉を理解してもらっている感じで。。。申し訳ないと思いつつも、捨てられない言葉であって。。。昨日まで所用で、愛媛に。子供の頃はそうでもなかったような気がしましたが、今年はずいぶんと春のお遍路さんが多いなと思っていたら、四国霊場開創1200年というきりのよい数字なので、町中であったり、駅であったり、菅笠をかぶって、金剛杖をついてというお遍路さんをずいぶん見かけました。小学校の校区内にも第59番札所の国分寺があって。。。桜井小学校の頃から、遠足とか、絵を描くとか。そんなことでいっていたのを昨日のようなことに思い出しますが、35年くらい前となるというのが、不思議でしょうがないのですが。。。こうしたお遍路さんが歩いているの見ると、春になったのだなと思っていた風景を久しぶりに見て、何というか季節感というのは、様々なもので感じるのだなと。

DSCN2022.JPG お遍路さんというと、「お接待」というのがあったような。。詳しいことはWikiを見るまで知らなかったが、地元の方々がお遍路さんに飲み物、食べ物などを無償で提供すると。。その代わりに、お遍路さんは、持っている納札をわたすと。。そんな仕組みだったのだと。単に、知らないところにきて困っている方におもてなしのようなそんなことかと思っていたら、。。。そういえば、昔何かのHPを見たときに、愛媛大学の取組の「特色ある大学教育支援プログラム」で、「「お接待」の心に学ぶキャンパスボランティア」というのがあったのを思い出した。愛媛というか、四国らしいなと思って、というのを思い出す。ちょっとした心遣いでお手伝いをすること、それが大事なのではと。。。。

 で、ちょうど1週間ほど、研究室を留守にしていた。その間、こちらがふと忘れていたのが、植物への水やり。大きく育ったので、また、花芽もつき始めたのでと思って。水やりをお願いしないといけないと思いつつ。慌ただしく、出かけて。。。でも、ちゃんと忘れずに水をかけてくれていて。。。写真を撮ってくれた学生さん曰く、「スカイツリー」のように高いと。。。。確かに。。というより、ちゃんと気にかけてくれて、1 weekいない間、水やりをしてくれたスタッフには、感謝である。植物を育て始めるとなかなか、途中でやめることもできず。。。植物というか、生き物を扱っている研究室だからこそ、そんなちょっとした「お接待」の心ではないが、そうした気持ちを大事にすることが大事のであろう。。。そんなことを感じることができたこの1週間であった。

P4070215.JPG ということで、今年度も共同研究であったり、様々なことでお世話になる多くの方々に感謝しつつ、これまでのアブラナ科植物の自家不和合性研究の長い歴史を振り返って、常にお接待の気持ちを忘れないようにして、今年度もがんばってみよう。そうすることで、四国で見たお遍路さんの姿が、形を変えて、仙台での研究教育で見えてくるのではと。。。今年度もよろしくお願いします。。。


 わたなべしるす

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新年度、春を迎えて

2014年4月 6日 (日)

 こんにちは。農学部2年生木幡です。去年の2セメスター開始よりこの研究室でバイトをさせていただいておりますが、この4月でちょうど半年になります。今までにこの学生バイトの件でお世話になった渡辺教授および、諸先輩方には感謝するばかりであります。私自身といたしましては入学からはちょうど1年となり、この1年間大学生としてどのようなことを学べたのか振り返ることも多い今日この頃でありますが、節目のこの4月に新たな決意を持って、収穫の多い年度にしたいと考えております。

 さて、話題は変わりますが前回記事を書かせていただいた時に紹介いたしました、いわゆるスプリングエフェメラル、春植物ですが、ここ数週間の春陽気もあり、どんどんと芽を出しています。桜と同様に地域ごとの気候の違いで萌芽のタイミングは異なりますが、花の盛りとなるのは仙台では4月の下旬ごろでしょうか。地元の埼玉よりは半月ほど遅くなりそうですね。以下では私の育てている春植物のうち、先陣切って咲き出した植物たちを少し紹介させていただきます。

(写真) セツブンソウ(キンポウゲ科)  撮影H26年3月26日

セツブンソウ.jpg 節分の時期よりもだいぶ遅くなりますが、春の兆しを感じて真っ先に咲き始める植物です。白い5枚の萼片に花弁から変化した黄色い蜜槽、紫色の葯がバランス良く並び、1枚の鳥肢状の苞葉の上にその花が1つだけつきますが、その姿は非常にかわいらしい印象を受けます。大株に仕立てると一つの球根からたくさん芽が出るので、非常に華やかになります。

 (写真) フクジュソウ(キンポウゲ科)  撮影H26年3月24日

フクジュソウ.jpg 正月になると、ホームセンターなどに並ぶ姿をよく見かける植物ですが、鮮やかな黄色の花はその名にふさわしく福寿を象徴しているようです。残念ながらファイル整理中に花全体の画像を失ってしまったのですが、幸いルーペを用いて高倍率で撮影したものは残っていました。この画像では中心に固まって存在する柱頭に群がるように葯があるのが分かります。この植物は早春に蕾をもたげ、太陽の当たる日中にだけ花を咲かせ、暗くなると閉じてしまいます。太陽の光に反射すると黄色い花弁がいっそう輝かしく見えます。

 花も美しいこれらの植物ですが、植物の観察では芽生えから休眠まで、生育サイクルのすべてに注目することで、開花時のものとはまた異なった印象、新たな発見があり、見る者を飽きさせません。

 冬が明け、これからは春から夏、秋へと花が咲き誇るにぎやかな季節になります。栽培品を観察するのはもちろんながら、近くの山に散策に行き、林床に咲く小さな花たちの営みを見るというのも楽しいかもしれません。

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中晩柑、機械 vs.、まだまだ(4/5)

2014年4月 5日 (土)

 子供の頃は、こたつにミカンというのが普通というか。。。ミカンと言うより、ウンシュウミカン。これのよいところは、手で簡単に向けて、なかのさのうを包んでいるじょうのうもそれなりに柔らかくて、そのまま食べることができる。それに対して、子供の頃にミカンがなくなった頃に登場する「伊予柑」、「八朔」という、いわゆる中晩柑。これらは、皮を簡単にむくことができず、じょうのうも堅くて、そのまま食べるのは、少し難しい。伊予柑では、手で向こうとすると、糖度が高いので、手が汚れて、食べにくいと言う難点があった。それに対して、最近というか、現在、市場に出ている中晩柑、不知火(デコポン)せとか甘平紅まどんな(愛媛果試第28号)と言うようなのは、外の皮をむくことができ、ウンシュウミカンのように、ほぼ食べることができるのがよい。で、もちろん、これらの育種、品種改良は、簡単でないというか、年数がかかる。せとかは1984年に交雑した後代、甘平は1991年。25-30年。もちろん、もっとかかっているのもあるだろうし、もっと短いのもあると思う。せとかはずいぶん市場に出回っているが、甘平はまだ、majorでない。果樹の育種は専門ではないが、昔講義で聴いた範囲で言えば、交雑をして、花が咲くまでに時間もかかるが、幼木の時と成木では、果実の形質が違うという例もある。そうすると、ある程度の成木になってからでないと、形質評価が難しい。この期間は、10-20年くらいとか。そのあと、これと決めて、高接ぎをして、想定通りの形質が出る枝になるまでに10年くらいだろうか。そうして、市場に大量に出回るまでに数年。と考えると、30年以上前から、現在の市場を想定しないといけない。。。こんな果てしない育種をすることができる「育種、選抜の眼」を持っている昔の方々のすばらしさに感服する。ただ、こんな記事も。昨日の愛媛新聞に。甘平の花粉親は、デコポンではなくポンカンと言う記事が。。。。1つのシーズンに大量の交雑を行う。なので、こうしたミスはあるのかもしれないが、育種であれば、できれば、まあ、それでもと言えるかもしれないが、実験では、そうはいかない。交配したラベルと野帳をきちんと管理しておかないと。。。そんなことを改めて考えさせられた。

DSC_7378.JPG 身の回りには、たくさんの機械がある。と言うか、機械で作られたものというのもあるかもしれない。先日、造船に関わっておられる方に「これまでの造船を支えてこられた方の経験と勘を継続、継承というのは、かなり難しい」と。。。これは、もしかしたら、先の育種の世界でもそうかもしれない。では、何年、修行をしたら、その道のプロというか、経験と勘を獲得できるのか。。。それぞれの分野で違うのかもしれないが、いずれ、単純ではない。ただ、何事でもそうかもしれないが、一定のレベルまで早く達する人もいれば、結構かかる人もいる。一概に、ここでと言う線を引くことは難しい。というか、その道にいる限りは、修行なのかもしれない。。。ただ、修行をすれば、どこまでも上がれるのか、。。。もちろん、そんな分野もあるかもしれないが、人間力が機械に超えられたと言うことが今年も。。。。5種類の異なるコンピューター将棋ソフトと5人のプロ棋士が戦う、今年で第3回となった「将棋電王戦」。第4局で、機械の勝利が決定。。。。昔もこんな記事を書いたが、コンピューターのすごさを実感した。だから「量が質を凌駕する」と言うような言葉を目にするようになったのかもしれない。考えられないくらいの演算速度で計算し、人間らしさを持ったコンピューターというか、機械。どこまでいくのだろうか。できれば、経験と勘ががんばれるように。。。と思うが、そうはいかない時代なのかもしれない。

 大学に入ってから、今年で30年。その当時受けたのは共通一次と各大学ごとの二次試験。共通一次のできを考えると、よく合格できたとふと考えると思う。その共通一次も渡辺が受験のあと、2年で終わり。そのあとは、センター試験。ただ、そのセンター試験も途中で何度か改革があったような。。。少なくとも最初の頃には、英語のヒアリングはなかった。それがまた、改革をするとか。。。どんな方向に行くのか。何がよいのか。確かに難しい。それこそ、経験と勘という訳ではないが、時代の変革はあっても、この年代にはこれを知っていてほしいというのは、あるだろう。そういえば。。。孔子は「吾十有五而志於學 三十而立 四十而不惑 五十而知天命 六十而耳順 七十而從心所欲 不踰矩」と言うのを書いていたような。。。と言うか、高校の時の漢文で習ったような。。。それぞれの年齢で、きちんとできていたのだろうか。30歳でこれをやろう。40歳で迷わない。50歳にはなってないが、天命とは何かを知る。。。今でもちろん、迷うことはたくさんある。まだ、まだ修行であり、何かの年齢でと言う線引きは難しいような。。。。それが人間なのではないだろうか。もちろん、この域を超えているすごい人はたくさんいるかもしれないが、渡辺には無理なようなと言うか、さらなる修行と言うことで。。。久しぶりに、春の四国で一週間ほど過ごし、そんなことを思った。。。

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 わたなべしるす

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