東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2014年5月の記事です。

師匠、模倣、着眼点(5/27)

2014年5月27日 (火)

 今週末の土日は、研究科のオープンラボ。どれくらいの方々がいらっしゃるのか、。。ぼちぼち気になり始めた。。。毎年のことなので致し方ない。そんな土日を4日後に控えた火曜日。とある、イベントというか、どこか、また、機会があれば、このHPから紹介をしたいが、。。。そんなで出張をしていた。Hit and Awayというのはこう言うのだろうと言うくらい、それだけをやって、また、とんぼで仙台へという出張であった。その出張をご一緒した工学部の先生から、学内の研究機構である「原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR)」広報誌である、AIMR Magazineのpdfを印刷したものを頂いた。表紙は根岸カップリン」の業績によりノーベル化学賞を受賞された根岸先生の写真とそこに「まず師を選べ--世界から認められるために必要なこと--」と言うのがあった。さすがに、東京での用事を済ますまで落ち着かないのもあって、帰り道で。。。最新号かと思ったが、違っていた。去年の8月に出たもの。気がつかなかったのか、なるほど、そうだよねと思って、流してしまったのか。。。改めて読み返すと、なるほどと。。。その中に、世界最高レベルの人を師と仰ぎ、それが進学先、就職先であろうと。目的とする分野の。それが海外でも日本でもよいと。。。なるほど。。読み進めると、実験を失敗したとき、それは、自分が操作を間違えて失敗したのか。実験計画が失敗したのかを明確にするようにと。。。なるほど。。そういえば、自分の学部、大学院生時代、研究室は日向教授と長戸助教授であった。院生の間では、「とりあえず、やってみよう、なんとかなるっちゃね。。。」の日向先生と「2点間の距離を正確に計って、直線を引いて、石橋をたたいても渡らない」というような長戸先生。という相反するような師匠がいた。「やってみること」、「考えること」の大切さを教えていただいたのだろう。たぶん。だから、今のこんな自分がいる。。。と言うくらい、師匠は大事なのだと。オープンラボで、渡辺の所に興味を持ってくれる方も、そうでない方も。是非、この冊子は一読の価値があろう。。。また、確か、明後日の木曜日の午後に、根岸先生が工学部で講演をされるとか。。。時間を見つけて、いってみたいものである。写真と本物とはまた違う訳なので。。。だからこそ、オープンラボがあり、HPのようなバーチャルではわからないところもわかるのであろう。。。

DSCN2489.JPG その冊子を読み進めると、生物模倣(バイオミメティクス)について、つづられていた。動物は、害虫くらいしか扱うことはないが、植物のいろいろなことを見ているつもりである。つもりというのは、まだまだ、観察が足りないと思っている部分があるから。キャベツなどアブラナ科植物の表面に水をかけると水玉になる。葉っぱの表面にワックスがあるから。実際、waxがないmutantもとられていて、それらのいくつかは、花粉ができなかったりする。つまり、花粉にはwax、つまり、油分が必要になると。。。話はそれたが、こうした葉っぱの表面構造を活かすことというか、それをまねして、工学的に利用することが生物模倣というのだろう。。。もちろん、こうした表面のwaxを見るためには、電子顕微鏡レベルでの観察が必要。さらには、それを工学的に再構築することも。。。観察はできるが、どうやったら、工学的に再構築するための技術力は、少なくとも生物をやっているものにはない。農工連携のようなことが起きないと。。。遺伝学をやっているとどうしても農工連携のようなことは難しいが。。。そこを越えることでまた、新たらしいことが見えるのだろう。。。

DSCN2490.JPG そんな観察も何を専門にしているかでずいぶんちがう。植物を扱い、花を材料にしていると、そうしたものについつい目が行く。というか、自然の観察対象の多くがそうである。もちろん、趣味になっているようなものだと、それらに目が行くことも。。。ところが、今日の出張でご一緒した工学部の先生。専門は電気系というか、物理系というか。。。栃木県内にある変電所を見つけて、「へーーー!!すごーー!!!」。こちらは、大きなのがあるのは知ってはいたものの。。。やっぱり、それぞれがどの様なことに着眼点を持つのかは、その専門でこんなにもちがうのだなと。。。当たり前であるが、再認識をさせられた。だからこそ、異分野融合をしないと。。。そういえば、「WPI-AIMR」では、数学と原子とか分子の構造とか、金属が融合しているとか。数学と遺伝学はATGCということを考えれば、融合しやすいのかも。。。さらに、電気とか、もっとちがうものを融合したら、おもしろくなるのではと。。。そんなことを考えさせられた出張であった。。。


 わたなべしるす

 PS. 出張中に、2件の出前講義の依頼をいただいた。うち1件は新規なところ。。。ありがたい限りである。よろしくお願いいたします。


ページの一番上へ

片平の遺跡-6(5/24)

2014年5月24日 (土)

 先週は25oCを越えるような日があったかと思うと、今週は20oCに満たないような最高気温。体調を整えるのが大変です。片平キャンパス内も草刈りが始まり、生命科学研究科は来週の木、金とか。来週の土日の「オープンキャンパス」の時には、きれいに草刈りが終わったキャンパスができあがっているのでは。。。

 そんな片平キャンパスには、発祥の地とか、戦後の新制大学になったときに、統合されたと聞く、学校の碑があったり。「光通信発祥の地」という碑は、南キャンパスの電気通信研究所のところに。そういえば、旧国道4号の東二番町を走っていると、こっちに曲がると、そんなのがあるというのがあったような。。。

光通信発祥の地の碑2.JPG 同じ発祥の地というのでも、こちらは文系。「法文学部発祥の地」。昔の生協があったところに行く道すがらにあってみていましたが、最近は。。。。ただ、そのいきさつなどを記した文面も。。。

法文学部発祥の地の碑.JPG
法文学部発祥の地 説明.JPG 統合されたという点では、「宮城県女子専門学校」の碑が。本部の向かいのところの芝生のところだったかと。。。片平から一番近い高校である宮城県仙台二華高等学校の前身の宮城県第二高等女学校の高等科がこの専門学校とか。戦後は、農学部生活科学科(後の食糧化学科)に。。そんな農学部に近いものだったとは。調べたりしてみないとわからないことは多いもので。。。というか、身近なところにもまだまだ、へーーーというものがたくさんあるんだろうなと。。。

宮城県女子専門学校の碑.JPG
 わたなべしるす

 PS. 夜道の自転車の運転には気をつけましょう。。。なぜか。。。それは、大変な目に遭うこともあるから。。。。



ページの一番上へ

田植え

2014年5月23日 (金)

こんにちは、M1のゴトーです。

今日は先輩のお手伝いということで、イネの田植えに行ってきました。
私、ゴトーは人生二度目の田植えになります。
といっても、最初は小5のときだったので、かれこれ10年以上も過ぎています。
時がたつのは早いなと・・・

今日は田んぼがある農学部雨宮キャンパスに増子さんcarに乗せていただき、行ってまいりました。

というわけで、まずは田植えの準備を
P5230230.JPG

苗を渡す人と植える人に分かれて、田植えを行いました。
P5230243.JPG

岩本君は自分の2倍の数の苗を植えて、頑張っていました。
P5230254.JPG

田植えは思った以上に難しく、なかなか垂直に植えることができませんでした。
それを考えると、昔の農家の方々は毎年この作業をしているわけなので、すごいなと思いました。
ハッキリとは分かりませんけど、今は機械で植えるのが主流になっているのかな?
文明の発展により、昔ながらの田植えをする機会はあまりないので、貴重な経験になりました。

また空には飛行船が飛び、のどかな雰囲気の中で田植えをすることができました。



田植えが終わり、足を洗って片付けをしていた時に事件が!!!
P5230276.JPG

そう、田口さんの足にヒルが噛みついていたのです!!!
木を燃やして近づけたり、オレンジジュースをかけたりしましたが、いっこうにはがれる気配がなく、最終的に増子さんの線香でやっとはがれ落ちてくれました。
ヒルも生きるために、必死でしがみついていたようです。

田口さんの足にケガはなく、本当に良かったです。
奮闘の結果、はがれおちて負けたヒルは、田口さんによって水のあるところに逃がしてもらいました。
小さな生命に対する優しさが、垣間見れたような気がしました。



帰りは近くの平禄寿司へ
IMG_2110.JPG

みんなそれぞれ、得盛りランチ800円18貫を注文し、おいしくいただきました!
久しぶりのお寿司で、やはり海の幸はおいしいなと、しみじみと感じながら食べました。


お腹もいっぱいになったところで、少し長くなりましたが、今回の田植えの記事を終わらせていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


M1ゴトーでした。

ページの一番上へ

伝統、思考力、拡大(5/20)

2014年5月20日 (火)

 これまで過ごしたところ、今治、仙台、盛岡。それぞれの伝統といえば。。。いつからを伝統というかにもよるが、江戸時代から「桜井漆器」という漆塗りがあり、それを確か大阪に売りに行ったときに使ったのが、「椀船」というもの。今でも、これをかたどったお菓子をいただいたことがある。その桜井漆器を売るために、月賦販売を始めたとか。これらは江戸時代からの伝統であろう。それ以降の伝統となると、今治タオル、造船当たりになるのだろうか。仙台だと。。。何があるか。。。伊達につながる何かがあるのかもしれないが、ずいぶんと住んでいるが、意外と知らない。。。では、盛岡。あそこを南部と呼ぶのが正しいかどうか、ただ、南部鉄器は有名であったと思う。風鈴の音は、何ともいえず、涼しげであった。というように、いつの時代からの伝統というのかは別として、伝統を守ることも大事であろうが、その伝統を越えるものをいかに見いだし、作り出すのかということも。。。明治村というのがある。明治の文化財を集めていて、高校の時の修学旅行で行って、感動した。新しい場所を開拓して、そこに何かをという戦略もある。たとえていうなら、片平キャンパス内の古い建物をどこかに移築する。もちろん、その当時の場所にあるから、よいという考えもあるであろう。そんな伝統あるものを守ることもそうでないことも、大変である。どちらがよいか。。。同じような議論は、2020年の東京オリンピックの国立競技場かもしれない。伝統と予算の天秤にならざるを得ないような気がする。。。

DSCN2249.JPG そんな風に伝統を守るのとそうでないののどちらがよいのか。遠い将来を見すえて考えないといけない問題は多い。現状がどうであって、将来どうなるのか。科学技術の発展とか、環境による影響とか、様々なことを勘案に入れて、考えないわけにはいかない。ただ、伝統的である「将棋」、「囲碁」どちらもその手のあと、どうなるのかを考える、つまり、思考力を養うという点では、とてもよい。ただ、長い手順を読み切る思考力は、並大抵ではない。プロでも読み違えのようなことがあるらしい。今日から、第72期将棋名人戦七番勝負第4局が始まったが、どうなっているのだろう。伝統的な手順を守るのか、新しい手順をtryするのか。。どちらも興味深い。実験をしていても、ある程度の年齢を重ねれば、考すれば、こうなるだろうという読みの部分が出てくるが、そうならないときこそ、おもしろいことが隠れているのだろうと思う。そんな伝統ある将棋を大学の講義に取り入れているとか。とてもniceなのは、なぜ、その手順なのかというのをプロ棋士から質問されること。何を考え、それにどう対応されるから、この手順というのがあるはず。実験でも同じこと。そう考えたとき、どの様な場面においても「思考力」をいかにに高めるかというのが大事なことになる。

 将棋はルールを知っている程度。囲碁もほんの少しなら。ただ、わからないのは、囲ったときに、その場所がどちらの領土、領地になるのか。狭いところならわかるが、広いところになると、。。。見ていても、どうもよくわからない。もっとわからないのは、どうなった時点で終わるのか。これ以上繰り返しても、意味がない時点というようなことを聞いたことがあるが。どうもイメージがわかない。そういえば、去年の11/20からの噴火活動で西之島とつながった島は、もとの西之島の3.5倍の面積を超えて、拡大しているらしい。いつまで拡大するのか。。。もちろん、地下のマグマが続く限りであろうが、地面というか、海面の下がどうなっているのか、見えないので、わからない。地球の活動全体のバランスの結果として、拡大しているのだろうから、そのバランスがどこで調整しているかを見いだせればよい。とはいうものの、そんなことできそうにもない。花の形態をうまく説明するABCモデル。あれも遺伝子発現が拡大したり、狭められたりした結果といわれているが、その時、他の遺伝子がどの様に動き、結果として、そこが花びらになったりするかという詳細は不明である。大きな意味でわかったつもりとするのか、もっと突っ込んで理解するのか、遺伝子の解析が色々な意味で容易になった時代。遺伝学として、どこまで守備範囲を拡大していくのか。それとも限られたところを守り、それ以外は共同研究をするのか。しっかりと思考力を持ち、伝統をどうするのかというのと、変わらないかもしれない。ただ、言えることは、前に進むために、何がどうなっているのかという現象をきちんと理解して、そこに潜む遺伝学というか、遺伝子の機能を考える、そのことだけは忘れないで、また、明日も遺伝学を考えることにする。

DSCN2271.JPG
 わたなべしるす

 PS. 先日、卒業生の曽根さんが研究室に来てくれ、その後、HPに記事を書いてくれ、遠くから見守っているからと。ありがたい限りである。その間に、少しでも前進するよう、よい論文になるようにと思うばかりである。。。。ありがとうございました。


ページの一番上へ

サラダうどん、チーズケーキ、韓国のり

2014年5月19日 (月)

ますこです。週末は第30回仙台青葉祭りでしたね。

本まつりの定禅寺通りでは、すずめ踊りの大流しと、勇壮な山鉾がいくつも練り歩き、非常にダイナミックでした。

30年続くと、青葉祭りも市民の中に浸透し、市民のための参加型イベントになってきているなあと感じますね。

今年は天気にも恵まれて、良かったですね。

ケヤキ並木もキレイで、1年の中でも非常に良い季節だと感じます。

IMG_2082

さて、そんな中、当研究室では温室で育てていた、ベビーリーフをそろそろ食べようという話が出てまして。

ついでに、ラディッシュや、万能ねぎも食べれるところ食べてしまおうぜ、という話になり、今日、サラダうどんにして食べました。

色々のっけたくて欲張った結果。。。盛りだくさんの具になりました。

ミニトマト、ラディッシュ、かにかま、きゅうり、ネギ、ベビーリーフ。

シーチキン、温泉たまご。マヨネーズとかいろいろ。

IMG_2092IMG_2093

セルフサービスで各自のっけてみたところ、こんな感じになりました。

美味しそうです!具が沢山すぎて、のせきれないほどです。

IMG_2098IMG_2101

IMG_2102IMG_2103

なので、各自具をおかわりして食べた結果、非常にお腹いっぱいになりました。げふー。

ベビーリーフが若干ベビーで無くなってきてましたが、美味しかったです。

味も、香りも強く、しっかりしてました。

ベビーリーフ、また植えて食べたいですね。育成期間1か月くらい?で充分食べられました。

 

そして、おやつの時間は、チーズケーキを頂くことに。

本日のおススメ、神戸モロゾフのレアチーズケーキだよー。

いわもとくんの誕生日が近かったので、有志がプレゼントとして買ったのです。

それをいわもとくんが分けてくれたので、皆で食べることに。

あんまり美味しそうだったから、すぐ切って食べちゃいました。

なので、全体像が残ってないよ。すごく美味しかったよ。げふふー。

IMG_2104

そんなこんなしていたら、韓国の朴さんから、大きな段ボール箱が届き・・・。

中身は沢山の韓国のりでした。毎年ありがとう朴さん!元気ですか?

↓のパックが10個以上も入っていました。ひとり1つ頂けました。

IMG_2105

他、先週お客様がいらした関係で、お菓子も潤沢にありまして。。。

仙台に居ながらにして、日本中、世界中の美味しいものが頂ける。

ありがたいことです。ごちそうさまでした!

 

 

ますこ

ページの一番上へ

diary Top« 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7

ARCHIVE