東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2014年10月の記事です。

そなえる。

2014年10月 1日 (水)

おばんです!増子です。最近、すっかり日が短くなりましたね。

さて、先週はお彼岸でしたね。うちでは、お彼岸は親戚のお墓を巡ってお参りし、ついでに親戚のおうちを巡って近況を共有したり、お花をそなえるのが慣習となってます。親戚が仙台に多いから、というのもありますが。お寺さんのお彼岸法要にも行きます(母が)。私、お彼岸は、春、秋ともみんな親戚のお墓を巡るもんだと思っておりました。年配の親戚もそうであり、近隣住民もそうであり、北山五山のあたりなど、お彼岸渋滞が出来るので、そんなもんだと思っておりました。葛岡墓苑行きのバスもこの時ばかりは人多いですし。しかし。。。これって仙台だけみたい。自分の家のお墓には行くけど、親戚のところにはいかないみたいですね。他の地方出身の学生、スタッフに話してもきょとん、とされるのでありました。仙台ルールでしょうか。

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そんなお彼岸すぎのある日、関東圏の方が、2011年3月22日のダイアリー内写真等を地域の防災訓練で使いたい、との申し出を渡辺先生に下さいました。これには恥ずかしながら、うちの大破したキッチンが写っておりまして。。。その様子を地域での備えに使用したいとのこと。お役に立てるなら何よりと、私も快諾いたしました。

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宮城県は地震の多い地域です。36年前の宮城県沖地震でも、東日本大震災とは単純に比べられませんが、甚大な被害を受けました。死者28名、負傷者1万人以上。当時の建築基準法もこの地震を機に改正されました(改正は1981年ですね)。その後も宮城県沖はちょくちょく大きいのがありますし。東日本大震災も、仮に地震だけだったら、これほどまで甚大な災害にはならなかっただろう、とも言われています。もちろん、観測史上最も長く、強く、広範囲に日本国土を揺らした地震であることは間違いありませんし、生命科学研究科はじめ、東北大も全体で凄まじい被害を受けました。そのあたりは、渡辺先生の手記をお読みいただくと、当時の空気感が分かって頂けるかと思います。

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宮城県出身の人間は、宮城県沖地震の時の被害のひどさ、ブロック塀が壊れ、沢山の人が下敷きになった、屋根瓦が吹き飛び隣家に突き刺さった、ピアノが部屋中を走った等の逸話を、比較的多く聞かされて育ちます。またあんな地震があるかもしれない、と思うからこそ、仙台の家にはブロック塀が少なく、屋根も瓦じゃなくトタンが多いのかもしれません。その心の備えが、世界で称えられた被災地のモラルある行動にも繋がったと思っています。勿論、物質的備えも大事な訳で、上記写真がその提起の助けになれば、幸甚です。

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さて、備えるといえば。。。。私事ではありますが、来週水曜日、私、ゼミ当番なんです。今日であと1週間なんですが、まだ準備をしておりません。助けて、グラスキャットフィッシュ!備えって大事ですね!ということで、しばらく巨人の肩の上に立って、世界の研究を眺めますー。これはこれで、非常にぜいたくな悩みで、ありがたいことです。ひー。がんばりますー。

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増子(鈴木)

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【出前講義】仙台市立木町通小学校・3年生特別講義「ひまわりのお花の秘密--たねはいくつあるのかな???--」(10/1, 22追記)

2014年10月 1日 (水)

 今日から10月。大学は後期が始まったわけですが、研究室にいると、特に切れ目もないので、なんとなく、10月が始まりました。ただ、気温は正直なもので、今日の最高気温は20oCを下回ったのでは。。。。ということで、少しずつ秋が深まっているのだと思います。そういえば、今日の出前講義先である仙台市立木町通小学校への行き帰りに、イチョウのぎんなんがずいぶん落ちていたところを発見しました。木町通小学校への出前講義は、9/18(木)のリンゴの話をして以来ですから、2週間ほど前。その頃よりは、ほんと、涼しくなった気がします。

DSCN3974.JPG 10月は、木町通小学校と七北田小学校で3, 4年生向けの出前講義。3年生は「生活科」から「理科」が始まる最初の年。ということと、渡辺を学校の中で見たことはあっても講義を聴くのは初めて。ということで、渡辺の自己紹介。愛媛県の出身ということで愛媛県の場所、有名なものについて。ゆるキャラの「バリィさん」と今治市がつながることはさすがに難しかったようです。愛媛ミカンも覚えて下さいね。この冬にたくさん食べて。

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DSCN3980.JPG 講義は、3年生で栽培する「ヒマワリ」の秘密ということで、1つの花の中に種子がいくつあるのか。キク科であって、集合花なので、本当はややこしいのですが。。。最初に、1つの花というか、果実の中に1つの種子しかないもの。「ウメ」、「サクランボ」等たくさんありますが、よく知っていました。感動でした。では、ヒマワリの生長を改めて写真で見直して。種まきは先生たちがしてくれたようでした。渡辺もその当たりは、すでに記憶の彼方です。。。40年近く前ですから。。。発芽をしたら、子葉、本葉が出てきて、茎が伸長して、つぼみができて、花が咲き、種子ができる。子葉、本葉という言葉を忘れていた子どもたちも少しいましたね。。。これからたくさんの植物を栽培したり、観察します。覚えて下さいね。では、花が咲いたあとに、種子ができるときに大事なこと。それは、花粉を運んでくれる昆虫が必要ということ。雨が長く降ると、虫は飛ばないので、種が稔らない、実りが悪くなるということです。そんな話をしたあと、では、1つの花の中にいくつの種子ができているのかを、グループに分かれて数えてみようと。ただ、数える前に、せっかくなので、グループごとに種の数を予想。その上で、数えることに。

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DSCN3987.JPG 各グループごとに、大きさのちがうヒマワリをもらって、新聞紙の上で、ばらばらにして、数える。3年生にもなると「要領」というか、こうやったら速そうだなと思う子どもたちも表れ、グループごとで、作業スピードもかなりちがってきます。全部のグループが数え終わったら、予想と結果を書き出したものを見て、一番予想に近いところ。とてもよくできました。一方、あまりにかけ離れた数を予想したところは、これからしっかり、考えましょうね。予想をして、結果を見ることは、理科では大事なことですから。ということで、これくらいの大きさの花ならいくつかなというのを、クイズ形式で。ずいぶんと大きさと数の関係がわかってきたようでした。すばらしいです。

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DSCN3993.JPG 最後は、質問コーナー。とても積極的で、ヒマワリについてのたくさんの質問を。その中で感動したのは、ヒマワリで一番大きいのは。という質問。それを説明するために、すごい大きいヒマワリだと、何か、困らないかなということを聞いたら、茎が折れるかもしれないという答えを。すばらしいですね。花を支えることができるだけの茎にあわせて、花、種ができると。学校の帰り道、学校にもたくさんの花があります。しっかり観察して下さい。

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DSCN4017.JPG 木町通小学校では、恒例の一緒に給食。給食を待つ間、校長先生と今日の講義のことなどを話しているうちに、あっという間に準備ができて。。。3年生は2クラスだったので、3-1で一緒に食事を。午後からは大学の方で色々な案件もあって、急ぎ、給食を食べて、子どもたちにあまりの速さにびっくりされたくらいでした。。。。帰り際に、3-2のクラスのみんなにも挨拶しただけで申し訳なかったです。。。また、学校の中で見つけたら、声をかけて下さい。

 最後になりましたが、渡邉校長先生、教務の熊谷先生、菅原先生を初めとする3年生の先生方、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。次は、4年生に「ウリの仲間」の講義ができればと思います。


 わたなべしする

 PS. 昨日、書くのを失念していましたが、昨日の七北田小学校への帰り道仙台市教育センターで、来年度の小中学校の先生方向けの「環境」についての講義依頼について、青木先生、豊川先生に加えて、坂本先生ともよい情報交換と共に、これからの環境教育と領域横断的な考えの重要性を議論できました。来年になりますが、7/31(金)の10:00-12:00に仙台市教育センターで講義を行う予定です。ので、これまで出前講義でお世話になった先生方とお目にかかれるのでないかと、楽しみにしております。教育センターに伺ったのは、NSPが始まったきっかけの小学校での理科専科の取組で、当時の校長の内藤先生と理科専科の井上先生とお邪魔して以来。。。懐かしかったです。

DSCN3971.JPG PS.のPS. 遅くなったのですが、10/22(水), 14:00、木町通小学校のHPに関連記事を見つけました。ありがとうございました。


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