東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【全学教育科目・展開ゼミ】工学部・村田経過報告(72)

2015年1月 8日 (木)

 こんばんは、工学部1年の村田です。新年、明けましておめでとうございます。渡辺先生、本年もご指導のほど宜しくお願い致します。展開ゼミのメンバーの方々も、残り少ない日数ではありますが、宜しくお願い致します。今回は3回目となる中間報告をさせていただきます。

 ○キャベツ(金系201EX)
 結論から言うと、枯れてしまいました...。前回の中間発表以降、水をあげ、キャベツが暖かく過ごせるよう努めたのものの、ほとんど成長しませんでした。折角出た本葉も大きくなることはなく...むしろどんどん元気がなくなっていくようでした。

 原因として考えられたのは、
 1.気温が低すぎた:冬になり、部屋の室温は10℃前後、暖房器具を使っても16℃までしかあがらなくなり、本葉が出たばかりのキャベツにとってつらい環境だったのではないかと思います。即席湯たんぽも作りましたが、効果は数時間。睡眠中や外出中に冷めてしまい、常時効力を発揮できませんでした。
 2.日照不足:部屋のなかで一番日当たりがよいのがベランダなのですが、そこは気温が低いため、平日に置きっぱなしにすることもできず、長時間日に当てることができませんでした。
 3.徒長:これが一番大きいような気もします。土を盛ったり爪楊枝で支えてみても中々真っ直ぐ立ちませんでした。茎も細く、自分の重みで倒れ気味でした。

 以上の3点を踏まえ、この先どうすればよいか先生にご相談しよう!と思っていた矢先に、体調を崩して寝込み、遂には入院することとなり......... この時1週間以上お世話できなかったのが決め手となったのか、退院した頃には枯れていました。萎れて土と同化してしまったようで、そこに彼らの姿はありませんでした.........


 ○レッドキャベツ
 レッドキャベツの2回目の栽培は、収穫までこぎ着けることが出来ました。こちらが収穫したときの様子です。

Murata21.jpg
Murata22.jpg 種を厳選し、水をたっぷりあげたお陰か、ほとんどの種が発芽しており、前回より長く育ってくれました。しかし、売り物のように長さを均一にすることは出来ず。難しいですね。収穫したあと、冷蔵庫に入れておいたところで体調を崩してしまったので、味を確認することは出来ませんでした...。市販品との食べ比べや、キャベツの甘味を確認することが出来なかったのが心残りです。

 自己管理が出来ていなかったせいでどちらも食するところまでいけなかったので非常に残念です。キャベツに関しては、種蒔きに最適な3月になったら、リベンジしたいと思っています。情けない中間報告になってしまいました。最終発表も反省だらけになりそうですが、次回に繋げられるような発表にしたいです。改めて作物を育てる難しさを実感しました。収穫したキャベツ、とまではいかなくとも、元気な姿を報告したかったのですが...。代わりに皆さんの植物の成長過程を楽しみにしたいと思います。


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渡辺コメント

 工学部・村田さん、3回目の投稿ですね。というか、最初にお詫びを。1/5(月), 19:20に投稿してくれていたんですね。申し訳ありません。年始のところで、他のmailに混じり込んでしまい、気がつきませんでした。連絡ありがとうございましたというか、申し訳ありませんでした。他の皆さんも投稿しているのだけど、掲載されていないというのがあれば、お知らせ下さい。

 さて、投稿記事を見て、一番驚いたのは、体調を崩して、最後は入院までなったとか。。。渡辺の入院は、20年近く前なので。。。いずれ、入院前の生活に戻られていることを祈りつつ、コメントしておきます。キャベツは比較的寒いというか、涼しいところは好きなので、10oC位は、少しずつ成長できる温度です。日照不足と徒長は連動しておきます。光量が少なくなると、どうしても徒長します。なので、だめになったのは、これが原因と思います。入院から戻られて、土と同化してしまった様子が今回ありませんでしたが、時間があれば、来週の発表で見せて下さい。失敗例をみんなで共有するのも大事ですから。

 種子を厳選するという作戦は、他の方もやっていて、それを参考にして、立派に育ているのがわかるだけに、入院となって、食べることができなかったのは、残念ですね。あと、物差しを当てるときは、葉っぱか、切り口のどちらかをそろえるのが、大事です。次にトライするとき、あるいは、次年度からの学生実験等で、心がけて下さい。

 それから、最後のパラグラフにあるように、自己の体調管理がしっかりしているからこそ、色々な活動ができるわけです。この講義の目的は、ものをいわない植物が何をしてほしいか、それがわかるようにしようということでした。1つは。その難しさを理解して、将来の工学研究に活かして下さい。失敗は成功の元ですから。。。それから、また機会を見て、是非、野菜の栽培をしてみて下さい。次は、できるようになっていると思いますので。金曜日の発表会では、失敗に至った過程など、失敗例を知ることは大事なので。そうしたことをプレゼンするのも1つかと思います。うまくまとめて下さい。

 来週の金曜日の発表会を楽しみにしています。


 わたなべしるす
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