東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

最終審査発表を終えて

2014年2月 3日 (月)

本日、無事ではありませんが最終審査発表が終了しました。
もう審査結果は出ているとのことなので、また胃の痛みが再発してきました。
胃の痛みは、昨日の夜半から始まり、発表前にピークを迎え、
発表中はずっと俺のターン状態で胃がきりきりしてました。

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発表が終わり、しばらくしてから痛みが引き、
ようやく先ほど恵方巻きにかぶりつけました。

P2030349.JPGのサムネール画像

直径3cm、長さ10cmの太巻きは3分と持たずに、お腹の中へと消え去りました。

これまでの大学院生活の集大成として最終審査に臨みましたが、
発表のスキルや質疑応答は、自分で納得いくものでなく、
自分の力の足りなさが悔やまれました。
しかし、これまでの研究生活を過ごして得られたものを
すべてぶつけることができる機会を得られたことは、
今後の生活においてとても良い経験を得られたと思います。

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これから社会に出てこのような大きなプレゼンを行う機会があるのか、
はたまた、今日以上のプレゼンをすることになるのかは分かりませんが、
今回の発表は、長い人生において決して忘れることはないでしょう。
(いい思い出であるか虎馬としてかはここでは言えませんが・・・)

最後になりましたが、渡辺教授をはじめ、研究室の皆様には、
最終審査を迎えるまで研究生活、私生活をともに支えていただき、
本当に、本当にありがとうございました。
この場をお借りして謝辞とさせていただきます。

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須藤

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サイエンスカフェ100回スペシャルに行ってきました

2014年2月 3日 (月)

1/31の金曜日、サイエンスカフェ100回スペシャル・楽しい実験ショーのお手伝いをしてきました。

場所はせんだいメディアテーク、1階のロビーです。

秋になると定禅寺ストリートジャズフェスティバルの公開演奏会も行われる、大きな会場です。

受付に東北大のロゴ、どーん。サイエンスカフェのロゴも輝きます。

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この広い会場の一角に、花の不思議を探しだそう!と題した、実験コーナーを設置しました。

こちらは実験をメインにする側。

予め作っておいたバナナジュースを使ってDNAを抽出してもらう場所と、実体顕微鏡でアブラナの花を観察してもらうスペースを作りました。

守り神として今治のゆるキャラ、バリィさんも設置完了です。

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こちらはポスターと花粉の動きを見れる動画を上映する学習コーナー。

花粉の動画は、曽根さんが撮ったものです。色んな動きが楽しいんですよ。

ここでは、ポスターの縮小版や、DNA抽出に関する資料もお渡ししました。

リンゴの不思議についてのポスターが大きく展示されています。

こちら側にも、守り神のバリィさんを。白い従者も数匹設置しました。

準備中から、サイエンスカフェボランティア(Sugers)をはじめ、様々な方が声をかけて下さいました。

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開演までまだ時間があったので、空いた部分の壁面に、辺本さんとポスターを書いて張ったりして。

丸い頭のキャラは、今回のコンセプトキャラ、花粉ちゃん(仮)です。

落書きだったんですが。。。辺本さん、曽根さんが命名してくれました。ありがたい。

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リンゴ、ずどーん。

花の不思議を探しだそう!ブースに来て下さった方へのお土産として100個超用意しました。

シナノゴールド、星の金貨、サンふじ、王林、サンジョナゴールドの5種です。

美味しそうな香りが漂っています。青森県産。

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他のブースでは、今までのサイエンスカフェの歴史も展示されていましたよ。

実験ブースも楽しそうで、時間があったら見たかったですね。

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渡辺先生の記事にもありますが、この日は吹雪でした。

お客さんが来るのかしら、と正直心配していました。

しかし。。。心配は無用でした。

サイエンスカフェ愛が、観客の皆さんから、会場から、ひしひしと伝わってきました。

白熱するパネルディスカッション。

今後のサイエンスカフェについて、市民とパネラーとの間で熱い議論が交わされていました。

仙台一高の小松原先生もパネラーとして参加しており、教育者として見解を仰っていましたよ!

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講演、ディスカッションの間、Sugersとして働くM1辺本さん。

講演と講演の間は、Sugersが司会をして場を持たせています。

マイクの受け渡しや、椅子の搬入搬出は、全てこういった学生ボランティアさんが行っていました。

サイエンスカフェはこうした多くの東北大生にも支えられているんですね。

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そして、実験ショーの時間が来ました!

ここからは、怒濤の展開で写真を撮っているヒマも、他を見ている余裕もありませんでした。

押し寄せる人、テンぱりつつDNAを取り、質問に答える増子。

顕微鏡の方は辺本さんが説明してくれました。

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リンゴポスターと花粉の動画説明は渡辺先生が行っていましたが、壁の向こうを見る余裕は無かった。

こうして写真で見ると、改めてすごい人出でしたねえ。。。

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中には小学生くらいのお子さんもいました。楽しんでくれたかな。

沢山あったリンゴも、もうすぐ完売御礼になる頃。。。

最後に抽選会が行われ、サイエンスカフェ100回スペシャルは好評のうちに閉会を迎えたのでした。

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閉会挨拶時、会場には仙台市長がサプライズで訪れていた事が判明!びっくりです。

サイエンスカフェは、仙台市民と東北大の架け橋としてこれからも進化を続けていくんでしょう。

今後も、目が離せませんね!

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今回参加してみて、文系リベラルアーツサロンとともに、東北大の窓として市民の期待が大きいことが分かりました。

会場の熱気が、それを物語っていましたから。

これからサイエンスカフェは会場を片平にも広げ、様々な時間、様々な場所で、活動を広げて行くようです。

私も、娘が大きくなったら是非一緒に参加したいなあ、と思います。

一市民としては、リベラルアーツサロンと共催のイベントがあったら非常ーに嬉しいです。

 

当日、準備・設営・説明・撤収をボランティアと平行して行ってくれたM1辺本さん、ありがとう!

また、準備、搬入、搬出に渡って、研究室メンバーに様々な部分で手伝ってもらいました。

本当にありがとうございました!

楽しかったです!

 


増子(鈴木)

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Nature Communications Open Access Seminar in 東北大・開催(11/29)

2013年11月29日 (金)

 以前にお知らせしていた「Nature Communications Open Access Seminar in 東北大」、朝は1oC台まで気温が下がりましたが、日中はそれなりに、温度も上がり。。。ガラス越しの日差しはそれなりでしたが、朝の気温が下がった分だけ、少し寒かったです。渡辺の方が今回のセミナーのお世話役でしたので、1.5hrくらい前に、研究室に来て頂き、簡単にこちらでやっている研究内容についてお話しというか。。。どうもやっぱり、英語は苦手です。。。話し始めれば、何とか、。。きいているnativeな方は、これでもと思われたかもしれないですが、最長海外滞在期間が、10 daysという渡辺には。。。お許し下さい。話しの中には、もちろん、これまでNatureに掲載して頂いた論文最近のアウトリーチ活動なども。。。最後に研究室を案内して。。。

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DSC_3146.JPG 実際の講義では、オープンアクセス化とその意義に始まり、Scientific Reportsを例にして、その編集方針など、。。では、肝心のNature, Nature sister journalsに掲載されるためには。。という核心の部分に。主たるアピールポイントが、生物学、遺伝学の研究でも物理学の研究者に理解されるべきと。。。。これはなるほどでした。先日も、量子テレポーテーションのことが、Natureに掲載されていましたが、読んで細かく理解できないまでも、abstractを読んで、なるほどと思うくらいは。。。(それで本当に理解できたかは。。。というのはあるかもしれないですが。興味はある問題だと。。。)。最後のところでは、論文の作成、投稿、編集プロセス、decision、コメント、。。。そして。。。無事、通過できれば。。。そのためには、その論文が「わぁーー!!」という驚嘆を持っているか。なるほどでした。

DSC_3188.JPG 渡辺自身、Plant Cell Physiol.のeditorをしていたこともあり、editorとしての共通性の部分とさらに高き理想を有している部分など、これからの論文作成の上で、大変参考になりました。目から鱗のようなことも。。。最後には、30minほどの質問の時間。話の途中で質問が入ったり、かなり多くの質問timeでした。ということで、有意義な2.5hrでした。

DSC_3252.JPG 最後になりましたが、今回のご縁を頂きました、Nature Publishing Groupの池田様、Nature Communications Executive Editor, Dr. Gerstner、ありがとうございました。Nature, Nature Communicationsが何を考えているのかなど、とてもinformativeでした。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。また、研究室のスタッフ、院生の皆さんには設営、受付、片付け、写真撮影、片付けまで何から何までお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

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 わたなべしるす

 PS. 当日頂けるといっていた「Nature Communicationsのストラップ付カードケース」は、これでした(あけるのもなにか。。。福の神が。。という気がしたので。)。電子マネーなどのカードも入れて使えるとか。愛用の品になる方も多いのでは。。。こちらは、神棚に供えて。。と思っております。

DSCN0674.JPG PS.のPS. Dr. Gerstnerのプレゼンはとてもattractiveで、dynamicでした。これからの講義、出前講義での参考になりました。ありがとうございました。また、プレゼンに使ったのは、パソコンでなくて、このサイズのスマートフォンサイズのもの。。。。感動と共に、時代の進化の早さを感じました。

DSCN0672.JPG PS.のPS.のPS. 参加者はきちんと整理できてないのですが、50-60名でした。生命科学研究科に加えて、農学研究科、理学研究科、工学研究科という多くの研究からの参加を頂きました。ありがとうございました。また、あちこちにアナウンスした中に、渡辺がお世話している「科学者の卵養成講座」の卒業生の方々も。。。ありがとうございました。

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第21回生命科学セミナー開催(11/28)

2013年11月28日 (木)

 以前にお知らせしていた第21回生命科学セミナー「アブラナ科植物の雑種強勢について」神戸大の藤本先生が来仙されるというので。。。彼とは渡辺が岩手大に異動になった1998-1999年くらいに初めてお会いしたのだったでしょうか。あれから数えると、15年近くになりますが。。。その当時は、自家不和合性の研究をしていて、。。。いろいろな事情があって。。。その当たりは、また、時間を見つけて。。。その後、epigeneticsを早い段階からおもしろくなると、もくろまれていて。。その当たりは、さすがだなと。。。この夏だったでしょうか。新潟大から、現在の神戸大・農学部に准教授として着任にされました。新学術領域研究「ゲノム遺伝子相関」の公募研究班としてもjoinされていて。ゆっくりと「雑種強勢」の話を聞くのは初めてでした。雑種強勢は、植物育種の講義等できいていて、不思議な現象として、多くの方がトライされていますが、これという結論がないのも現状です。

 で、講義では。。。ダーウィンがはじめて記述して、トウモロコシでは雑種の方が25%以上よいということを記しているとか。。。「優性説」、「超優性説」、「epistasis説」というのが雑種強勢のいまでも定説だとか。。。また、hybrid cornを作るために、手で除雄したとか。それでは割に合わないので、細胞質雄性不稔(Cytoplasmic Male Sterility)を使うようになったとか。F1雑種を植えれば、そろいがよいとか。最初のところは、学生の時に、植物育種の講義で、日向先生から聴いたのを思い出しました。そのあとの、最近の採種事情なども。。。もちろん勉強になりました。では、実際の解析では、シロイヌナズナとハクサイを材料として。。。表現型、遺伝子発現解析等、かなり細かく見ておられて、これからが楽しみ。。また、機会を見て、セミナーをお願いしたいくらいでした。また、こちらでこれからやろうと思っている異なる実験でも十分、参考になるようなセミナーでした。ありがとうございました。

DSCN0671.JPG 最後になりましたが、研究の合間にこちらに来て頂き、セミナーありがとうございました。また、ぜひ、来仙の折には。逆に、神戸に伺った時には。セミナーをしたいと思いますので。ありがとうございました。書く位置がおかしなところになったかもしれないですが、藤本先生のところの教授が先日来仙された「安田先生」です。


 わたなべしるす

 PS. セミナーの時間帯は少しずれていて、参加できなくなかったのですが、お世話になっている理研の仁科の阿部様126回金属材料研究所講演会の特別講演で「量子ビームを用いて「東北ブランド」の新しい農水産物を創る」というので。。。少しだけお目にかかって。最近の量子ビーム育種の現状などを情報交換できました。ありがとうございました。

DSCN0668.JPG PS.のPS. 今日、M2, D3の4名分、五月雨式でしたが、論文タイトルを教務に提出完了。次は、論文そのものを審査員に指定の時期までに提出して審査を受けるという日程に合わせて、というところでしょうか。審査の時間まで入れてもあと、3ヶ月でしょうか。石にかじりついてもがんばるしかないと思います。。。

 PS.のPS.のPS. 先日来より、2ヶ所から「ミカン」を頂きました。ありがとうございました。ちょうど、この時期は早生品種の最後から中生に切り替わる時期。頂いたのは皮の感じから、早生品種かと。。おいしく頂きました。ありがとうございました。

DSCN0666.JPG PS.のPS.のPS.のPS. 8/16に追伸で掲載した、「クミアイ化学工業株式会社・第2回学生懸賞論文募集」。テーマは、日本の農業に若者の息吹を!--農業の未来を考える--、というもの。数日前にも、農業というか、過疎のことについて記しました。自分でも気になっていることで。。。農業問題。何とかしたいと。自分が大学生、大学院生なら、ぜひ、トライしてみたいと思うのですが。。。何より、懸賞というくらいなので。〆切も12月末まで延長したようです(HPでは、まだ、10月末でとなっていますが、そんなことも小耳に挟みました。)。年末の忙しい折ですが、ぜひにと思う、学生、大学院生の方、一攫千金でないですが、こうしたものにトライして、文章力を磨き、あわせて。。表彰して、もらえるというは、よいことだと思うのですが。これを読んだ方が、トライされることを期待して。。。

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避難訓練

2013年11月22日 (金)

本日、生命科学研究科の避難訓練がありました。

午後1時半すぎにサイレンが鳴って、ヘルメットを着用!

決められた手順で安全を確認し、経路に従い迅速に避難していきます。

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避難場所には一面の白ヘル軍団。非常にレアな光景です。

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集合後、演習用消火器で消火訓練を行いました。

私も挑戦しましたが、無事消火完了。一連の手順を体験できました。

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その後、消火栓の使用法、消火とびらの説明、本館2階に設置の避難はしごの使用法を実践を交えて説明頂きました。

最近の消火栓は、最悪ひとりでも操作可能なのだそう。

手元で水の出方も変わるそうで。すごいです。

避難はしごはぐらぐらしそうで。。。ちょっとエキサイティング。

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本館3階の避難用緩降機の使用では、M1辺本さんも挑戦しました。

緩降機は壁に足をついて壁を蹴りながら、滑車の力でロープがゆっくり落ちていく装置ですが。。。

詳しくは、オリローHPで。はしごより、こっちの方がよりエキサイティングでした。

3階の窓からロープにつかまって消えていく辺本さん。。。

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この後、なかなかロープがスムーズに落ちていかず。。。

あの娘は大丈夫か?とか、異音と、悲鳴が聞こえるとか。。。

諸説ありましたが、担当の方のサポートもあって、無事に降りて帰って来ました。良かったわ。

なんでも、体重の影響でなかなかロープが落ちず、一回ロープを放しちゃったら、一瞬宙づりになってしまい、体が半回転して後ろ頭が壁側になってしまい、壁に頭がガリガリってなった。

そうです。

ヘルメットしてて良かったねー、という話をしました。

その後、色々な人に心配されて声をかけられていました。

 

研究科長からの挨拶で、

3.11から2年8ヶ月になる。実際に体験したメンバーも多く、災害への意識が高いと思うが、実際、災害が起こった際は何が起こるか分からない。自分の命を守り、周りへも心配れるよう、意識を高めて備えてほしい。というお話がありました。

今回、実際に体験しつつシュミレーションが出来、非常に有意義でした。

天災など多かった今年ですが、いつでも心に備えを持っていたいですね。

 

増子

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