東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

【学会発表】第37回日本分子生物学会年会ワークショップ「動植物における生殖戦略とその分子基盤」オーガナイザー(11/26)

2014年11月26日 (水)

 学会でのワークショップ、シンポジウムのお世話をするのも久しぶり。この前がいつだったのか。以前はそんなおはちがよく回ってきていたのですが。。。といっても、年度末にも別の学会で、お世話役が。。。平均的なものでなく、平均的でないものなのかも知れないと。今回は、日本分子生物学会年会ワークショップ「動植物における生殖戦略とその分子基盤」のオーガナイザー。これまでは、植物に限るということがほとんどでしたので。たまに、動物の方の話を聞くという程度で。。。これをうまくまとめることができるのか。。。

DSCN5267.JPG 発表の内容は動植物で多様であり、「生殖と言う側面」ですが、解析手法、切り口も多様で(key wordとしては、自家不和合性、活性酸素、倍数性、性染色体、、花粉管ガイダンス)。。。こうした多様な戦略があるからこそ、多様性のある動植物ができたのだろうと。一方、共通性としては、「遺伝子重複」、「エピジェネティックな遺伝子発現制御」、「遺伝子不活化」、などと言うのがあるのかなと。こうした共通戦略をさらに理解することで、動植物の生殖がまた違った側面から見えるのではないかと。。。

 また、技術的には、NGSがずいぶんいろいろな場面に使われるようになり、使う場面を考え、工夫することも今後の重要な問題・展開になるのだろうと。。。また、真に機能解析するためには、CRISPR-Cas9のようなシステムでの解析を求められる時代になっただろう。大変な時代になったものだなと思うともに、技術的には恵まれているのかなと。。。ふと、そんなことを。。。さらに、異分野融合もこれからのkey factorになるだろうというか、必須だろうと。。最後になりましたが、一緒に座長を頂きました、遺伝研・北野先生、セッションで発表頂いた多くの方々にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

DSCN5273.JPG
 わたなべしるす

 PS. 倍数性、異質・同質のちがいをこちらが間違って発言して。。。まだまだ、勉強不足だなと。

 PS.のPS. 会場でいろいろな方にお目にかかったり、議論したりしましたが、labの卒業生の前田君がポスター発表を。研究者のためのバイオリソース情報総合サイト。linkを入れてみました。お時間の許す方、使ってみてはいかがでしょうか。。。

DSCN5279.JPG PS.

ページの一番上へ

天秤、便利、それぞれ。。(11/25)

2014年11月25日 (火)

 普段使っている電子天秤。スイッチを入れて、薬包紙をおく。その薬包紙の重さを引くために、ボタンを押せば、ゼロ補正がされ、あとは、必要な薬品などを必要量載せ、液晶の数字を見ればよい。昔というか、小学校の使っていたのは、分銅を載せて、重さを量るタイプ。上皿天秤というのだったような。あと、違うタイプの天秤は子供頃に朝捕れた魚を行商に来ていたおばちゃんが使っていた、竿におもりと魚を載せる皿があるタイプ(このlinkの最後の所に、今治市での写真とあったのは、びっくり)。こんな古いものから、新しいものをふと考えたのも、学会での器機展示というか、器機の発展の歴史のポスターを見たからかも。。。便利になるのはよいこと。ただ、それの理屈がわからないと、もちろん使えるが、なぜと言うことを考えなくなるのでは。。。そういえば、とあるブースの説明で、いろいろなものができていたり、カスタムでできるので、自分で工夫をした昔が懐かしいと。。。これに納得できた自分は、年をとってしまったのだろうか。。。

DSCN5269.JPG そんな学会。普段なかなかお目にかかることのない方と話をして、新しいプログラム、プロジェクトの話もできたりする。netが整備された時代とはいえ、面と向かって話すことは大事。まさにアナログ。本もそうかも知れない。論文はほとんど、pdfで読む。論文が掲載されている冊子全体をめくることは、まずない。。。読みたいと思わないところのページに、おもしろい図版があったり、へー!!と思うような記事があったり。効率を考えると、pdfの方が便利かも知れないが。。。ただ、とある先生と話をしていて、netができて便利なったかも知れないが、その分、そのnetに使われる時間が増えたと。。。確かに。何を持って、便利とするのか。。。何とも難しい。

 そんな便利にしても、何が必要なのかを考えることが必要なのでは。netで検索をするにしても、検索に使う単語をどの様に工夫するかで、出てくる答えは違う。今なら、検索に経費はかからないが、学生の頃に、BIOSISという大型計算機上で動く論文検索ソフトのようなものがあった。最初の頃は、経費はかからなかったが、最後には、出力に使う論文件数に対して、いくらという経費が生じてきて、何の単語を入れるのか、単に自家不和合性という「self-incompatibility」と言う単語だけでは、だめと。。。そんな検索にせよ、時間をどう使うという工夫も結局は人それぞれ。そんな時、先日お目にかかった害虫研の松田先生から頂いた書き物のタイトルをふと思い出した。「蓼食う虫も好き好き」と。タデ科には、ソバとか、アイもあるとか。藍染めのアイである。子供の頃に食べたイタドリ、あとは、実験に使った、エゾノギシギシ。それぞれかも知れないが、いずれ、大事なことは考えること。そんなことを考えさせられた1日であった。

DSCN5270.JPG
 わたなべしるす

 PS. 「科学者の卵養成講座」、最初のコンセプトは、出る杭を育てると言うことだったような。科学の分野で。それに近いものが、芸術の世界でもとか。。。科学と芸術、中世には今より近い存在だったような。。。そう考えれば。。。

ページの一番上へ

made in USA!!

2014年7月23日 (水)

どうも.セミの声を聞くとテンションが下がるM1イワモトです.

先々週に,ラボメンの坂園さんとナベモトさんが学会参加の為に渡米し,沢山のお土産(made in USA)と共に,先週日本に帰ってこられました.
今回はそんなお土産の中で特に異色のお土産をご紹介.
それがコチラ!
P7200446.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像
キーホルダーでも,オブジェでも,ましてや粘土でもありません.Cake!そう,ケーキです.

「おいしそー」と思いましたか?

僕は「さすが,自由の国アメリカ!!食欲が減るのに青く染めるなんて・・・ダイエットのためか??」
と,思いました(笑)
DSCN0202.JPG
だがしかし!!

それは浅はかな考え,アメリカ人にとって青色は食欲増進の色だそうです.
「おいしそー」と,思った人はおそらく自由の国の血が流れているのです(?)
色への感じ方は国民性とはお勉強になりました.
坂園さん,ナベモトさん,ありがとうございます

さてそんなケーキですが現在はこの様な状態です.
DSCN0203.JPG
ラボメンは2色ずつ頂き,10個残っています.なべさんは,まだ食べていない様ですが・・・・(笑)

興味がある人はナベ研へ!!

甘じょっぱいよ by NABEMOTO
食べる時は飲み物を用意した方がいいよ  by MASUKO
二色同味  by IWAMOTO 

PS
21日はナベモトさんの誕生日!!
19日は木幡くん曽根さんの誕生日でした.
おめでとうございまーす!!
木幡くんは明日このケーキで誕生日を祝いましょう!!

ページの一番上へ

PlantBiology2014

2014年7月18日 (金)

アメリカ・ポートランド滞在も終わりを迎えました.
このダイアリーを書いているのは現地時間の7/17 10:00am過ぎ.
日本だと7/18の真夜中になるようです.
今回,同行のなべもとさんは時差ぼけで連日眠れない夜を過ごしたそうですが,
私はというと,滞在初日からほぼぐっすり寝ている毎日でした.
ただし,期間後半から体調が徐々にあやしくなり,風邪を引いて頭がぼんやりしながらの
帰国となってしまいました.
ポートランドは日差しのあるなしで温度差が非常に大きかったため,
体の適応範囲を超えてしまったのでしょうか・・ここまで差が激しい土地は初めてです.
所変われば環境もがらりと変わりますね.
***
なんだか不安な雲行きの旅になってしまいましたが,渡米の目的である学会には
しっかりと行ってきました.
昨年に引き続いて今回参加したPlantBiology2014は,American Society of Plant Biologists
(アメリカ植物生物学会)が毎年開催している国際学会です.
昨年のPlantBiology2013では40カ国から計1205名が参加したそうです
(ちなみに内訳はfull time employed 600名,PD 200名, students 400名).
今年も同じくらいの規模だったんじゃないかと思います.


今年は生殖関係のセッションが設けられており,口頭発表はもちろんのこと,
ポスターでも関連内容を発表しているグループが多く見られました.
自分が注目している遺伝子で同じ生殖関連の発表が!? と思ってひやりとしたりも
しましたが,よくよく見ると一文字違いの全く違うものでした.とりあえずホッと一息.

最近読んだ論文内容についての発表も多く見られました.
雑誌掲載後に学会発表というスタイルはすっかり定着しているようです.
ポスターに関してはアブストラクトの書かれたカードを配っていたので,
色々気になった発表のものを貰ってきましたよ.
ふと気づいたら大量のカードを手にしちゃってました.
私のせいで貰えなかった人がいたら申しわけないです・・

IMG_0010.JPG
会場のコンベンションセンターにあったフーコーの振り子時計.


色々と収穫はありましたが,とりあえずはうかつに収穫してしまった
風邪を治すため,今週末は少しのんびりめで過ごして体調回復に努めて
来週からまた気合いを入れて実験などなど頑張ろうと思います.

さか

おまけの食べ物記録:
IMG_0004.JPG
Elephant earというパンケーキを揚げてシナモンシュガーをどっさりつけたものの残り.
人の顔ぐらいのサイズはあったはず.

IMG_0022.JPG
フードカートで買った野菜とチキン入りトムヤムスープ.これもまたビックサイズ.




ページの一番上へ

もどかしいね、ぽーとらんど。

2014年7月17日 (木)

こんにちは、M2の辺本です。


今回は、ポートランドから日記をお届けします。

ポートランドってどこ?と思われる方、たくさんいるかしら。

アメリカのオレゴン州の北西あたり、そこがポートランドです。

実は、12日からアメリカの学会に参加させていただいています。



私は今まで学会で発表もしたことがなければ、

誰かの付き添いで参加だけするということもなかったので、

初めての学会参加が海外のもので大丈夫かしらという思いでした。

しかし、そもそも学会はどのような雰囲気なのか?ということを始め、

様々な研究発表を見聞きすることができ、とても良い経験となりました。


P7130381.JPG


英語なので、発表を聞いてもポスターを見ても、すぐに理解できないもどかしさ

興味があるのに、自分の基礎知識が足りなさすぎて理解できないもどかしさ

正直、もっと下調べしてから参加すれば良かったなと感じました。

しかし、分からないなりに興味がありそうな分野の発表を聞いたりポスターを見て回ったりして、

興味の幅が広がったことは嬉しい収穫の1つです。

良いこと、悪いことを含め、とても良い勉強になりました。

素敵な経験の機会をくださったナベさんには感謝です。

ありがとうございました。


P7130385.JPG

ところで、学会会場で面白い光景が。

学会中にW杯の決勝があり、みんな会場のテレビの前に座って観ていました。

研究発表も気になるけど、サッカーも気になるのね。


P7140395.JPG


あとパーティーにも参加してきました。

パーティー会場には、ちょっとした食事とアルコールが。

美味しそうな匂いに誘われて沢山の人が集まっていました。

外では陽気な人々が、楽しい音楽に誘われて踊っていました。

楽しそうだったなー。


P7160435.JPG


それにしても、こちらのネット環境が悪すぎます。

あん、もー、いつ繋がるのよぅ!もどかしいもどかしい

いろいろと・・・もどかしいね、ポートランド。

そうそう、パーティーで娘さんが金沢に留学していたという人に会ったのです。

何だか嬉しいですね。やっぱ、いいね、かなざわ

それでは、また日本で。


M2 ナベ

ページの一番上へ

diary Top« 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11

ARCHIVE