東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

研究室ダイアリー

Plant Biology 2013 in Providence

2013年7月22日 (月)

Plant Biology 2013 に参加するため、アメリカのロードアイランド州、プロビデンスに来ています!

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まず、空港から出て思ったこと。
暑い!!!!!!!!!
サウナにいるのではないかと思うほどの暑さ。
ニュースを見たら、体感気温は40℃くらいだったそうです。
長年東北に住んでいる私にとっては初めて経験する暑さでした。
しかしこれは記録的な暑さだったようで、今日の最高気温は27℃程のようです。

そして、2日目の夜には雷にも遭遇しました。
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雲の中で光っているのが雷です。
日本ではなかなか見ることのない大きな雷雲でした。


さて、Plant Biology 2013の会場近くはプロビデンスの中心部。
アメリカの昔ながらの建物が多い、きれいな街です。
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会場はとても広く、国際学会は規模が違うなと感じました。

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植物の研究に関する様々なシンポジウムが開かれています。
pollenやseedなどのシンポジウムを聞いてきました。
やはり聞き取れない部分も多く、改めて英語の重要性を感じています。

また、今回参加している方々を見ると、女性が多い。
男性と女性、約半々くらいではないでしょうか。
日本だと男性が多いイメージですが、世界だと女性研究者もたくさんいるのだなと感じました。


さて、今回私はポスター発表で参加しています。

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初めての国際学会発表なのでとても緊張しています。
英語で自分の研究を説明するという貴重な機会を頂いたので、
しっかり勉強して帰りたいと思います。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アメリカに来たということで、アメリカらしい食べ物を紹介します。

会場近くのショッピングモールの中にあるフードコートで
Sakura Japan という日本食のお店を見つけました。そこでTeriyaki Chikin を頼んでみました。

P7210080.JPGのサムネール画像

写真だと大きさがわからないかもしれませんが、このランチボックスは
20cm×20cmぐらいあり、高さも十分。
とてもボリュームのあるご飯でした・・・・。
これを見て、アメリカの人はこれが日本食だと思っているのかなと考えてしまいました。


次はこれ。

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アメリカらしいスイーツを食べたい!ということで、
アメリカ国旗をイメージしたドーナッツを見つけました。
中には真っ赤なジャムがたっぷり。
アメリカスイーツを満喫できました。


残り数日となりましたが、学会で多くのことを吸収し、
アメリカでしか経験できないこともたくさんして帰りたいと思います。

M2 曽根




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26度目の春

2013年3月30日 (土)

 

2012年度も残すところ1日とちょっととなりました。

仙台は昼間の日差しが徐々に春らしくなり、桜が見れる日が近づいているように感じます。

 

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こちらは我が家にあるモンステラという観葉植物。

冬の間は何の変化も見られなかったのですが、

最近ふと見てみたら、新しい葉が出てきてました!!

我が家にも春がやってきております。

 

4月生まれの私は26度目の春を迎えておりますが・・・

私にとって"春"は実は危険な季節。

秋や冬より食欲が増し、体に異変が生じる。

友との別れに素直な言葉を送れない。

人見知りの私は、新しい人との出会いに緊張する。

小さいころからの性格ってなかなかなおらないものですね。

 

話は変わりまして・・・

M2の3人(前田、山村、こぶしろ)は、3月26-28日に東京農業大学で開催された

日本育種学会に参加してきました。

 

 

育種2013春.JPGのサムネール画像のサムネール画像

 

ポスター発表があった学会最終日は、大変気持ちの良い気候で

桜も満開。

3人のポスター発表にも多くの方が見に来てくださり、

有終の美を飾れたのではないでしょうか。

 

自家不和合性に詳しい方、興味のある方とのやり取りの中で

自分に足りていない知識を再確認できたり、

研究に対して面白いと思ってもらえるうれしさを覚えたり、

このような経験を経て、面白さや楽しさが実感できるのだと思いました。

 

最後の最後までサポートしてくださった皆様に心より感謝申し上げます。

 

では最後に

2013年度も自分にとっての"面白い"を探し続け、そして発信し、

周りの人にとっての"面白い"も受信していきたいと思います。

 

こぶしろ

 

 

 

 

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ゲノム研究の広がり

2013年3月27日 (水)

この時期は例年学会ラッシュのため,色々な学会の定例大会が開催されています.
私も先週22日(金)に小集会のみですが,古巣の園芸学会に参加してきました.
場所は新宿からJRでおよそ30分,ほどよく都会から離れた東京農工大小金井キャンパス
でした.

そしてニュースでも報道されているように,東京は桜がちょうど満開でした! 
気温も暖かく,絶好のお花見日和だったと思います.
大学構内の桜も満開.沈丁花もちょうど咲いていて,よい香りに癒されました.

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さて,参加した小集会は「次世代の園芸研究を見据えた先端ゲノム研究」と題され,
異なる専門分野の方々がそれぞれの視点でゲノム研究を語る会でした.
第一回でしたが参加者は50人以上いたんじゃないかと思います.

園芸学は言葉通り,園芸作物全般(野菜,果樹,花卉)を対象にした研究分野です.
私も学生時代からユリを対象に遺伝学,生理学,生態学などの面から研究を行っていました.
ただ,園芸作物は種類そのものが多いため,どうしても密度濃く研究を進めることが難しく,
他分野とは違って個々の研究スピードは必ずしも速いとはいえません.
また,基礎研究よりも農業への実用化を念頭に置いた研究を行う傾向が強い分野です.
そのためなのか,ゲノム研究もようやく始まりつつある,というのが現状です.

今回の話題もどちらかというと,ゲノム研究に関する最先端情報を駆使するというより,
基本的な部分を応用して農業に役立てるための手法に関する内容が主でした.
今のところ園芸分野で最もゲノム情報が活用しやすいのは,客観的評価のしやすい病理関係
であり,品質や外観に対しては,ゲノム情報を活用するよりも自分の目で見て選抜育種する
ほうが効率的でかつ優れている場合が多いそうです.
花色に関する育種などは育種家個人のセンスも問われますからね.
園芸業界においてはまだまだ人間による評価は欠かせないようです.

ゲノム研究で得られた知見をどう生かすかは,今後の課題であると思います.
同じ知見であっても見方によってその活用法は大きく変わります.私もなるべく広く
多面的な視点を持ち続けたいと思います.

さか

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【招待講演】第54回日本植物生理学会年会のPCP特別企画ランチョンセミナー「論文投稿から審査、受理に至る過程」で講演(3/21)

2013年3月21日 (木)

 昨日がお彼岸の中日。仙台では寒さが幾分ありますが、3/17には、四国・松山でのソメイヨシノの開花。岡山は、開花しているところもあるようですが、毎年測定しているところがまだのようです。特に、当日は、前日まで暖かさから、一転全国的に寒くて。。。そうした中で、3/6にもお知らせしましたが、岡山で開催された第54回日本植物生理学会年会のPCP特別企画ランチョンセミナー「論文投稿から審査、受理に至る過程」で、「論文の審査では、どのようなことが見られているのか ~審査される前に考えておくべきこと~」というタイトルで、論文を書くためというか、論文を一通り書いたあとに気をつけること、というようなイメージで話をさせて頂きました。ランチョンと言うことと、企画がよかったのか、聴衆は、200名近く。。。(もしかしたら、200名を超えていたかも。。)ありがたい限りでした。

 前後にお話頂いた、京都大・鹿内先生、理研・榊原先生のように、論文というもの(科学的・論理的整合性、論文の新規性)は、とか、論文の基本情報(Impact factor被引用数h-index)、PCPへの投稿のadvantage(decisionまでの速さ、)というようなことより、もっと基本的なこと。自分でも経験がありますが、例えば、AというJournalに投稿した。ちょっと背伸びをして。でも、審査結果は、だめ。。。さて、。。。というとき、結構、へこんでいるわけです。自分としては、このJournalにいけると思っていたのに。ところが。。。そうしたときに、結構、冷静な対応ができない。新しく投稿するJournalの投稿規定(Instructions to authorsのようなもの)もあまり見ないで。。というのも、BというJournalの引用とか、Figureの表記とか、結構違っているわけで。。それをきちんと変更しないで出すと、いかにも、Aがだめだったので、Bにしたのだなと。。。たくさん、論文を編集しているEditorなどには、そうしたことがわかります。そうしたとき、なんというか、心を込めて、この原稿を作ったのではなくて、いろいろな意味で、突貫工事でやったのだなと。。。もちろん、原稿の作成でですが。ただ、そのときに、dataの中身の信頼性が、そうした表記で危ぶまれるわけではないわけですが、そのように思われても、仕方ない。。そうならないように、日頃から、それぞれにあわせて、きちんとしたものをつくって、投稿する。当たり前のことですが、結構できてないわけです。

DSCN5812.JPG これは、投稿原稿に限らず、生活一般というか、普段の研究生活というか、教育というか。どこででも、共通することではないかと。そういえば、自分の師匠だった日向先生がこんなことを。。。「ほぼだいたい何かができたというところは、90%終わっているわけでなく、50%くらいしか終わってない。残りをきちんとするための時間というのは、最初のほぼ終わったと同じくらい時間を要する」と。。そんなことを思い出させてくれた講演でした。

 最後になりましたが、今回のランチョンセミナーに招待頂きました、Plant Cell Physiol.編集委員長・山谷先生、Oxford University Pressのみなさまにはお世話になりました。ありがとうございました。また、こうした機会でお世話になることがあるかと。また、よろしくお願いします。


 わたなべしるす

DSCN5810.JPG PS. 今日は3/21と数字が並ぶ日。1982年には、「浦河沖地震」が。。。M7.1だったと。。ちょうど、高校2年の春休みだったためか、四国では、地震がほとんどない頃。そういえば、というくらいしか、記憶にないのは。。。これからは、地震が気になることが多くなるような。。。


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San Diegoにて

2013年1月21日 (月)

先日のダイアリーでも紹介されていましたが,わたしも先週アメリカ・サンディエゴで開催された

Plant and Animal Genome(PAG)XXI に参加してきました.


開催場所であるSan Diegoはメキシコ近くの西海岸地域に位置しており,1月でも比較的温暖な

土地だそうです.滞在中は残念ながら気温があまり高くありませんでしたが,ずっと快晴で

気持ちのよい青空が楽しめました.

育っている植物も落葉した木本植物がある一方,色鮮やかな花をつけた植物も多く,とても不思議な風景でした.


IMG_2511.jpgのサムネール画像
プロテア:なんとも重量感あふれる花.


IMG_2400.jpgのサムネール画像
リュウゼツラン:ご存知テキーラの原料.花茎は高いものだと10mになるそう.


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ハナキリン:茎がトゲトゲしい多肉植物です.写真上では分かりませんが,

ここまで大きく育つとは知りませんでした.


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Brassica属と思われる植物もありました.



個人的に好きな多肉植物が多く育てられていたのが印象的でした.

そしてどれもサイズが非常に大きく,ひとりでこっそり興奮していました.



最終日前日にはタクシーを走らせお寿司を食べに行きました.


食べる前

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10分後

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なんだか旅行記のようになってしまいましたが,もちろん会議もしっかり聴いてきました.

PAG参加は初めてだったので前回の様子は詳しくないのですが,今回の発表を見る限り,

ゲノム情報の大量解析が一般的な手法になったと感じました.

ゲノム研究の進展は解析手法開発も含め,まさに日進月歩の勢いなのでしょうね.

今後は大量解析後のデータをいかに上手に扱うかが,研究者の腕の見せ所でしょうか.


国際会議は世界の研究動向について知ることのできる重要な場だと思います.

来年の会議ではどんな研究がトピックになっているのか,今から楽しみですね.


また,国際会議に参加するたびに英会話能力の重要性をひしひしと感じます.

以前にも増して能力が下がった気がするので,また勉強を再開しようと思います.



さか

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