東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

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研究室ダイアリー

微妙な距離

2015年5月13日 (水)

気温も上がり心地よい風が吹いている仙台。
技術補佐員の伊藤です。

今朝の地震は久々にびっくりしました。
東日本大震災後に購入したラジオ型の緊急地震速報機が購入後初めて大音量で鳴り響きました。
このラジオ普段は消音状態なのですが、FMラジオ放送の緊急地震速報が放送された場合のみ拡声放送を行うというもので、購入当初のテスト以来音を聞いたことがなく、若干ホコリをかぶり、存在すら忘れられそうな状態でした。
いざという時のため音量はMAXに設定してあったので、まだ寝ていた娘も飛び起きて机の下に逃げ込むことが出来ました。
私も震災の時は怖くて全く動けなかったのに、今回は揺れの前に避難経路を確保でき、
長男もすばやくヒーターを消してくれました。
(灯油が余っているため未だに朝方ヒーターをつけている我が家。地震がおさまった後長男には「ヒーターには自動消火機能がついているので、ヒーターを気にせずに先に自分の身を守りなさい!」と注意しておきました。)
でも地震はいつどこで起こるかわからないですからね。
東北新幹線が止まり、多くの修学旅行生が仙台駅で足止めされているとニュースで流れていました。
どこにいても適切な行動がとれるように考えて生活しなければと久々に身が引き締まった朝でした。
さてさて、話題は変わって、我が家のGWのご報告を少し。
「最近忙しくてあまり父さんとお話ししていないな。」
の娘のつぶやきに奮起して色々とお出かけしてきました。
まずは、田植え。
お友達の実家の田植えにお邪魔させて頂きました。
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素足で田んぼに入るのも、田植機に乗るのも初めての我が子達。
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カエルやザリガニ、どじょうなども捕まえて大興奮でした。
また稲刈りの時期にもお邪魔させてもらおうと思っています。
次はいざ山へ!
近いのに訪れたことがなかった青葉の森
青葉山の理学部の更に奥に管理センターがあり、車を止めてちょろっと散策。
一山超えると西道路の愛子側に抜け出て、川も流れています。
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まだ川遊びにはちょっと冷たい様ですが、混雑した街中に出かけるより
のんびり森林浴が出来てリフレッシュ効果絶大。
続いていざ海へ!
地図上の先っぽが大好きな旦那に連れられて久々に先っぽへ。
七ヶ浜の先っぽ?の鼻節神社
最初から目的としていた訳でなく、地図を見てなんとなく行ってみたのですが、
わかりにくい細い道が続いているにも関わらず参拝客にちょろちょろ出会うのは
以前なんだかの漫画の舞台になったからかな。(←帰宅後ネットで検索して判明)
神社の脇の獣道の様な道をしばらく下ると足もすくむ断崖絶壁にたどりつきしばし休憩。
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さらに七ヶ浜の半島の反対側にある多聞山にも足を伸ばしました。
ここの展望広場からは塩竈から出航するフェリーが見えてとても綺麗でした。
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家路につく前に行きに目撃した砂浜で遊びたい!とのリクエストに応えて小豆浜へ。
冷たい水の中、サーファーがちらほら。
吸い寄せられるように子供たちも海へ。
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「いや~、すごく楽しそう。GWを満喫出来て良かったね〜。」
と物思いにふけっていると、旦那の大きな笑い声。
引き波に足をすくわれた娘が全身ずぶぬれに、、、。
着替えの持ち合わせもなく裸に私のパーカーを羽織って家路につく娘。
「父さんが、、、笑った、、、」
泣きながら怒りを露にする娘と、さらに声高らかに笑う旦那。
GWで縮まりかけた二人の距離は、遠く遠く離れて行きましたとさ。
いとう

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【速報】2015年5月13日, 6時12分頃, 宮城県沖(M6.8)地震に伴う影響(5/13)

2015年5月13日 (水)

 朝から久しぶりに「緊急地震速報」。朝から会議、出張だったので、早起きしたこともあって。。。びっくりでした。ひさしぶりに大きく揺れました。仙台市は、宮城野区が震度4。それ以外は震度3。朝だったこともあり、びっくり。ニュースはちょうど朝の番組で取り上げて、東北新幹線が止まり。。。

DSCN6453.JPG 大学に来る途中、駅からすぐの所に新幹線は止まっていました。で、研究室の中は。。。特に被害もありませんでした。といって、安心してよいのか。。。ふと、そんなことを。なによりこのところ、全国的に揺れたり、いろんな事が起きているのが、気になりますが。。。しばらく余震もあるようですが、何事もなく、過ぎてくれればと。。。


 わたなべしるす

 

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きっかけ、だれ、チーム(5/12)

2015年5月12日 (火)

 渡辺が遺伝学に興味を持ったきっかけ。それは、テレビの「謎のコメが日本を狙う」という、いわゆるjaponicaとindicaの遺伝子を混ぜた日印交雑のhybridのことを見たこと。当時、琉球大・新城先生がテレビに出ておられて、何ともいえない衝撃であった。物理、化学選択だった渡辺には、遺伝学は面白かったなと言うイメージがあって。農学部で遺伝学を学ぼうと。。。そのきっかけから30年以上。よく続いているものである。と思う。そんなちょっとしたことで、いろんなことがあっちに行ったり、こっちに行ったり。それくらい「きっかけ」というのは大事であって、不思議なもの。思わぬ方向に導いてしまって、どうにもならなくなることもある。そんなに大きな意図を持ってなかったのかもしれないが。実験をしていても、変にうまくいって、。。。というのを経験したことがある。1991年にPCPに論文発表をしたものもそうなのかもしれない。きっかけは。。。。そう考えると、やっぱり、ちょっとしたことかもしれないが、きっかけは大事なものであるということを認識して、思わぬ方向に行かないようにだけ、注意しないと。もちろん、それが面白いことになることもあるので、その当たりの目利きが重要になるのだろう。何とも難しい。

DSCN5568.JPG そんなきっかけ。共同研究も不思議とちょっとしたきっかけでということが多い。もちろん、知っている方とこんなことをしたらおもしろいよねと言うことで始めることもあるが、昔であれば、飲み会の席とか、タバコを吸っていた日向先生と議論しているとき。今なら、何かをちょっと議論していて、あるいは、ちょっと時間は短いが、ケーキ会の時。色々なときに、ちょっとしたことに気をつけているか、そうでないかで、ことがうまく進んだり、そうでなかったり。いずれ、心に余裕がないと、そんなことを思いつかない。もちろん、渡辺自身に心の余裕がないといけないが、話をしている相手にも心に余裕がないと。。。だれがということでなくて、だれもがなのかもしれない。どうも最近、忙しすぎる。少し脳みそを緩めるというか、余白を作るというか、そんな方法をだれか教えてくれないものだろうか。そうしたら、もうちょっと、まっとうなことが考えられるような気がする。

 そんなだれが。。。共同研究もだれがというか、だれとなのかもしれないが、いずれ、想定していた方だったり、そうでなかったり。そんなでできるだけ、heteroなチームができれば。物事をいろんな角度から見ることができるので、だれも気がつかないことに、気がついて。おもしろい方向に物事が動き始める。古くからの共同研究もあれば、最近になって始めた共同研究も。アブラナ科植物の自家不和合性だと、渡辺が学部の4年生の時から、当時、まだ、東京大農学部にいらした磯貝先生にS糖タンパク質(今で言う、SLG)の化学的性質など、教えて頂いた。歴史が古くなると、そのものごとというか、現象というか、そんなことのきっかけが何だったのか、わからないヒトも出てくる。だからこそ、その研究の古い歴史をひっくり返してみてみることが大事なのだろう。大きなチームの最初、始祖としてだれがいたのか。そんなことを考えると、その当時、何をどの様に考えて、今に至ったのか。そんなことがわかるような気がする。お盆とか、お彼岸であれば、そんな始祖のことを考える機会かもしれないが、そうでなくても、今の前の世代、その前の世代はどうだったのか、そんなことを考える、遺伝学をやっているから、世代のことを考えるというのかもしれないが、そんなことはない。たぶん。昔の始祖の思いを考えたとき、初めて、そうなんだなと思い返されることもあるような。。。こんなことを書くのも、この前の韓国出張がきっかけなのかもしれない。いずれ、可能な限りいろんな始祖のことを考え、どうすることが本当なのか、まっとうなのか。ちゃんと考えるようにしてみたい。

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 わたなべしるす

 PS. そんなきっかけ。こんな所でも、問題というか、想定外の方向かもしれないが。何とかしないといけない。簡単ではないが。。。大きな宿題として。。

 PS.のPS. これはチームの問題かな。国という大きな。。。。。難しいが、沿岸部の大変さは、想像を絶するものがある。何とかならないのかと思う。それこそ、きっかけがほしいのかも。。。

 PS.のPS.のPS. 22:00。気がついたら、台風でなくくなっていました。と、同時に、科学者の卵養成講座で昨年度、がんばった受講生2名がInter ISEF 2015でがんばっていると。そんなお知らせを。サポート頂いている方には、お世話になります。受講生2名、がんばって下さい。
 

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【研究室訪問】宮城県宮城広瀬高等学校科学部・門司先生、来訪(5/8)

2015年5月 9日 (土)

 世の中的には、ゴールデンウィークの最後なのか、すでに終わって単なる土日なのか。。。記事を書いているのが、土曜日なので、。。アブラナを扱っているとこの時期はどうしても農繁期。ちょうど、田植えの時期と重なるわけですが、渡辺の研究室では、たくさんのイネを扱うわけでもなく、今年はメインとして、アブラナの研究を。ということで、農家の皆さんは、この休みの好天で、ずいぶん田植えが進んだのでは。ただ、水曜日まで休みで、木、金と平日と言われて、土曜日がすぐというのは、脳みそが切り替わりません。。。水曜日のような気がして。。。いずれ、脳みそを何とかしないと。。。

 そんな金曜日の夕方、県内の理科の先生方がそれぞれの分野ごとか何かで、会議があるというのを、そういえば、仙台一・小松原先生から伺っていました。その席で科学者の卵養成講座について、ご説明頂けると。。。ありがたいことです。なにより、米国での研修もお手伝い頂きましたので、そうした生の声を多くの先生方に届けていただき、より多くの高校生が応募して頂ければ。。。その会議が終わったあと、2年にはならないですが、以前、ポスター発表をされると言うことで、宮城広瀬高校・科学部顧問の門司先生が今年度の研究で「イネ」を材料に実験をされたいと言うことで、相談に来られて。。。

DSCN6854.JPG 去年、仙台一・小松原先生と一緒に観察などの実験をした出穂期が異なるイネを栽培してみると。出穂期を制御している遺伝子はイネでたくさん解析されていますが、全てがわかったわけではなく、何よりも実際に植えてみて、何がどの様に起きるのか、形態的変化であったり、色の変化であったり。もちろん、メインの出穂期がどうなるか。もちろん、イネですから、分枝をするわけで、1次枝梗、2次枝梗がどうなるかなど。計測できることはたくさんあるわけです。また、分げつのタイミングも学部学生時代に作物学の時間に習ったような。。。そんなことを実際に理論と比べてみるというのも。やってみると単純ではない。ゲノムは読めばわかる時代。翻って、改めて作物を作物としてみて、何がどう変化しているかに気がつく目をこのイネ材料を活かして、がんばってほしいと。門司先生には。。。片平からそんなに遠くない高校です。是非、一度、大学の現場を見てみるのも良い刺激になるのではと。いつでもwelcomeですからと。


 わたなべしるす

 PS. 門司(Monji)という名字を見ると思い出すのは、学部学生の時の最初の実験の層別刈取。オオムギ、コムギで、葉っぱを切って、集めて、重さとか、面積を測って、。。。一体全体これで何がわかるのか、そんなことを考えながらの実験だったのを今でも思い出します。時代は流れて、今では、植物系(旧農学科)では、やらなくなったとか。改めて、そうした昔のことをひもとく大事さを教えるの大事でないかなと。ふと。。。。

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バイトの笹嶋です

2015年5月 6日 (水)

 みなさん初めまして。今年から渡辺研でバイトさせていただくことになった笹嶋由佳です。出身は石川県の白山市という金沢より南にある市です。まだバイト歴は一月未満のヒヨッコですが、これから頑張ります。よろしくお願いします。

 自分自身について話すことが何も思いつかない...。ということで、最近行った場所のことについて書いてみます。大学生活初のGW、帰省する一年生が多い中、私ははるばる石川から車で来た家族とともに岩手県平泉へ行ってきました。天気もよく、久々の家族旅行でもあり、楽しかったです。中尊寺金色堂を見ながら、この金箔って金沢で作られたものかな?、と石川を思い出しました。

Sasajima-1.jpeg また、このあたりではわんこそばが楽しめるお店がたくさんあり、私も少しいただきました。美味しかったです。わんこそばはテレビでしか見たことなくて、次々麺を入れられるので焦っちゃいそうなイメージでしたが、このお店はそこはセルフで、おしゃべりを楽しみながらゆっくり食べられました。お店の人、食器洗うの大変だろうな...

Sasajima-2.JPG 盛岡冷麺も食べたのですが、麺の上にオレンジが乗っていて、ちょっとカルチャーショックを感じました。乗っていたキムチが辛かったけど、麺は美味しかったです。機会があれば、また行ってみたいと思いました。

 以上、バイトの笹嶋でした。

 

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