自分のやっている研究はいいものだと思うものだ。
これが最も印象に残ったものだ。
今回の講義では、これまでとは変わり、工学や物理の講義を受けた。工学は核融合とエネルギー問題について、物理は素粒子とリニアライダーについてだ。
エネルギー問題はどういったものなのか、という説明から始まり、核融合炉の必要性について学んだ。
講義中にアンケートを取ることがあった。それは、投資と石油の開発のリスクについての3つの質問と、それとほぼ同じことを聞いたもう3つの質問で構成されていた。ただ違いが1つ。自分がこれから手に入れるか、手に入れたものを失うのかということだ。
あるものは失いたくない、ないものはリスクを冒してでもとりたい、そうして無意識の内に、教授の思うままの答えを出してしまったわけだ。
また、エネルギーの供給方法について、太陽光の研究をしている人は太陽光の利点を伝えるし、核融合を研究している人は核融合を推す。
そのようなことも学んだ。
つまり、研究者の主張、見解には少なからず色眼鏡がかけられていることだ。そのため、同じ目的を達成するために別の研究者が同じ問題の解決を求めていてもしても、互いの最適解は、相入れないことがある。私も部活単位だが、研究をするものとしてこのことを頭に入れて行きたい。
また、逆に同じ問題の解決を行うのに違う分野の助けがいることがある。例えば岩手にリニアライダーができる時に、世界中から物理学の研究者が集まる。そこで快適に研究できるようにまちづくりを行ったり、相互の連絡のためにインターネットを使ったり、様々な専門家が必要で、決して研究者のみではできることではない。
その時に、自分の行っていることの必要性と解決できる課題が、物事を円滑に行う時に大事なものだと考える。
秋田南高校 下田楓大
投稿者:秋田県立秋田南高等学校