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お知らせ

愛媛県立松山南高校でのSSH特別講義・実習「アブラナの交配」(3/17, 19)

2009.03.19

 昨年のSSH特別講義で、自家不和合性、アブラナ科植物の多様性の講義をしました。その後、キャベツの仲間であるBrassica oleraceaを材料として、ケール、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーを種子から育成し、開花するまでに至っていました。アブラナ、ダイコンに関するSSH全国コンソーシアム形成には、全国で少しずつの研究開始が鍵でした。その意味で、四国・松山でこのように自力で植物を育てることができたことはさすがと思っておりました。高校生には、種から植物を育て、花を咲かせたのは、小学校の理科の時間以来でないでしょうか。

 当日は、開花していたのが、ケール、ブロッコリーに限られたこともあり、相互交配を行い、雑種種子を得ることを試みました。松山では、ソメイヨシノの開花宣言もあり、かなり暖かいこともあるので、5月の連休明けには、種が取れることと思いますし、これ以降も交配を続けてもらえればと思いました。ここまで指導いただいたSSHの先生方に感謝したいと思います。

 この講義・実習の合間に、生物の講義を拝見しましたが、遺伝子組換え、組織培養をやっているのには驚きました。遺伝子組換えには、X-gal, IPTGを塗ったときに青くなるコロニー、GFPを導入した大腸菌の観察もあり、これが高校生の生物の実験なのかと驚きました。

 秋に雑種植物が育つのが楽しみになってきました。

わたなべしるす

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