東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

お茶

2019.07.03

仙台白百合学園高等学校

勝沼 奈緒

お茶

…お茶?何故に?、と思ったそこのあなた、お茶をなめてはいけません!お茶も化学の一部なのです。
混合物から目的の物質を取り出したり(分離)、分離された物質を更に純粋な物質にするための作業(精製)に、「抽出」という方法があるのを知っていますか?
お茶葉をお湯に浸すことでお茶葉成分がお湯の中に流れるのも、抽出なのです。

ところで、茶道部でよく飲むお茶、あれはお茶葉を細かい粉末状にしてお椀に入れ、そこにお湯を注いだのをかきまぜたもので、お茶葉は中に入ったままなのですよ。
あれを抽出と呼んでも良いのかは、正直言って分かりません。…いずれにせよ、美味しい事に変わりはありません。

ちなみに、現在味覚は5種類ありますが、そのうちの一つ旨味は池田菊苗という人が、なんと12Kgもの昆布を煮詰めて30gの出汁の成分を抽出したそうです。
12Kgも煮詰めてたったの30gしか取れないとは、随分と少ない。
当時の乾物屋さんはもうかったでしょうね。