東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和3年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

炭の力

2021.08.06

山形県立鶴岡南高等学校

伊藤さや

炭の力

 こんにちは。山形県立鶴岡南高校1年の伊藤さやです。
 今日はなんだか特別感を感じさせる「炭」について紹介します。
 ご飯に「炭」と聞くとなんだか良さそうに感じたことはありませんんか?私は時々写真のようにご飯に炭を入れて炊きますが、美味しく感じられるのは、気のせいなのか、それとも科学的に根拠があって本当に美味しく感じられているのか疑問に思い調べてみました。

 そもそも「炭」には種類があり、有名な「備長炭」は白炭の一種だそうです。低音で炭化させた黒炭、高温で炭化させた白炭など炭化させる温度や木の種類によって分けられています。

 なぜご飯と一緒に炊くと美味しいのかというと、炭からとけだすナトリウムなどのミネラル分が米の中のアミラーゼに作用し、デンプンの粘性が増大し柔らかくなる作用を高めます。さらに、米ぬかを吸着し炊飯後の黄ばみを防ぐ効果もあるようで、炭を入れてお米を炊くのはなんだかお得だなと思いました。

ちなみに私の家で使っている炭は「備長炭」で食べているお米は「コシヒカリ」です。お米と一緒にもち麦を入れて炊いているので写真のお米が黄色っぽく見えるのはそのせいだと思います。実際に食べたところ、見た目も白く、いつもよりも美味しく感じました。炭の力を改めて感じました。
また、色々な品種があるお米との相性もあるのか疑問に思いました。
皆さんも「炭」を入れて炊いてみてはいかがですか?

参考・Newton 知って楽しい身近な?―だれかに教えたくなる科学の不思議36 (ニュートンムック Newton別冊)