東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ミニハクサイの種まきと、スプラウトの様子(経:森康高)

2015年10月 9日 (金)

ミニハクサイの種を蒔きました。 種はいかにもアブラナ科といったかんじのぶつぶで、薬品の為か青くなっていました。(もとはこの色ではないはず)

種はシャーレは使わず鉢植えに直播きしました。(シャーレを使って発芽させてしまうと移植の際に根を傷つけてしまいそうなので。白菜の芽は特徴的なので、ほかの植物と間違える心配はなさそうです。)

種まきの方法は、直径5センチ程度の円形の浅いくぼみをつくり、種を重ならないように置き、薄く土をかぶせる方法をとりました。

小学校で栽培した朝顔やヒマワリは種が大きいので、おなじみの人差し指で土に穴をあけ、種を入れて土をかぶせる方法が適していますが、白菜の種のサイズだとこれでは芽が出にくくなってしまいます。さらにこれより小さい種(ハーブ系やけしなど)の場合は土もほとんどかぶせません。

元肥は配布された化成肥料3分の1程度を鉢植えの土に混ぜ込みました。

気温は20℃、室内のため無風、湿度は60%です。

この環境ならば、一週間程度で双葉がそろうはずです。

以前、川内北キャンパスの温室で同じアブラナ科の小松菜を栽培した際、温室の平均室温30℃、最高室温40℃の環境で発芽せず、温室の外(平均気温25℃、最高気温30℃)に置きなおしたところ、発芽したということがありました。

小中学校での実験では、気温が低いと発芽しないという実験は行います。しかし、気温が高すぎて発芽しないという実験はあまり行わないのではないでしょうか。

私の経験上アブラナ科の植物は少し寒いくらいのほうが適当な気がします。

水をたっぷり与えて玄関に置いておきます。

スプラウトのほうは種をまいてから一日が経ちましたが、早くも変化がありました。

水を吸ったのか種が一回り大きくなり、中には種が割れ始めているものもありました。

スプラウとの栽培は何度か経験がありますが、種をまいたのち、水やり以外は放置!という状態でしたので、

一日でもかなりの変化があるのは意外でした。

コメント

森さんへ

こんにちは、ラボスタッフ増子です。時々助っ人としてコメントします。コメントがだいーーーーぶ遅くなり、本当に申し訳ありませんでした!!抜けがないよう、こちらも対策を考えますね。すいません。このシステムを使うのは、今年度がこちらも最初なので、なかなか慣れなくてすいません(言い訳)。

さて、ミニハクサイの種子、青くなっているのは、農薬です。そのとおり!

20151016173659-ad12be3e9c37cd04929a94ab152eb23b648a3670.jpgのサムネイル画像こんな感じでしたよね。育苗初期、病気にかからないように種子をコートしてあるんです。大きく育つ頃には、農薬の効果は可食部に移らないのでOK。

スプラウトの種子にはこれがありません。農薬も一緒に食べてしまう可能性が高いので、だと思います。

また、仰る通り、アブラナ科は少し涼しい方がよく育ちます。発芽には20~25度くらいの方がいいですが。暑すぎると、高温障害というものを引き起こします。植物の夏バテみたいなものです。地球の温暖化で、東北地方でも高温障害が他人事ではなくなってきました。"植物 高温障害"とかで調べると、色々出てきます。

スプラウトは、1日でもどんどん変化があると思います。植物の生命力の強さを感じますね。レッドキャベツスプラウトですよね、うまく育ちますように。

また、写真に規準となるもの(定規とかライターとか)一緒に写して、もう少し明るく撮って頂けると、様子が分かって我々もうれしいです。

では、次の報告も楽しみにしてます!

旧展開ゼミ