東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

発芽・植え替え(経:遠藤真由)

2017年10月21日 (土)

 ろ紙が乾燥しそうになったら水を染み込ませることを繰り返して3度目でようやくハツカダイコンが発芽しました。種は5つ蒔いたのですが、発芽までの期間に個体差があり、すべてが発芽するのを待っていたところ、最初の方に発芽したものは若干伸びてしまいました。もしかしたら徒長しかけているのではないかと心配なところです。

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 5つの芽の中から代表して1つの芽を観察しました。全長は2㎝ほどで、子葉の大きさは約4㎜です。使用は若干閉じていてまだ完全に開いてはいません。20171020215457-c17dceff33a6f0d8decd1260d18c320448880db8.jpg20171020215534-8af40503e2fecfd9a608704927f4b60b91d0976b.jpg20171020215603-783c0a58a230d1c7c884667f1e37808d7de1f37f.jpg 若干伸びてしまったものがあると先ほど書きましたが、ハツカダイコンの構造がわかりやすかったのでこちらも観察してみました。まずは一番上の写真ですが、これは種子の殻から下の部分です。こちらは全体として白く透明な部分もあり、殻の近くの方には毛のようなものが生えていました。また、殻から上の部分は下の部分とは質が異なり、少し固めであまり透き通っていません。おそらく下の部分がこれから実に生長していき、上の部分が葉になるのだと思います。20171020215927-0aa2493fed7158b55c6db719320036bc726f66b8.jpg20171020220003-1989f023f48de2b77ec600d1bf90cbd90bfa4711.jpg20171020220031-4e46ca7bb96efaf9956eb5f5ba3479ae86b901a2.jpg


 そして続いて植え替えです。調べたところ、土はアルカリ性に保ち、植える1週間ほど前から土に苦土石灰を混ぜて耕しておくとあったのですが、それに気が付いたのは発芽後だったのでとりあえず若干の肥料を土に混ぜ、そのまま芽を植えてしまうことにしました。各芽の間隔は3~4㎝にしました。20171020220952-30af2970e95fc29de8d10a230403b41c539dc094.jpg20171020221028-f9e505e3cf8ed8bee046bd676d3b17590faa7a49.jpg ここからハツカダイコンの生長のカギとなるのが日光と水やりです。ただいま台風が接近していて雨が続くため、日光を当てることはしばらく困難になりそうですが、なるべく日の当たりやすい窓際に置いておこうと思います。徒長しないか心配です。また、水やりについて調べたところ、こまめに水を与えるのではなく、乾いたころにたっぷりと水を与えるほうが良いそうなので、土の表面だけでなく土の中の湿り気にも注意しながら水を与えていくつもりです。先ほど水をたっぷりかけましたが、中里さんのページでは湿らせすぎると徒長の原因になるとあったのでどうするべきか悩むところです。室内、気温22.6℃、湿度61%の環境で栽培しています。

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コメント

経済学部・遠藤さん

 遺伝の渡辺でございます。他の受講生の記事、こちらからコメントを読んでください。シャーレの上で発芽というのは、根っこが数mmでたところで、植木ばちに水まきをしたものに移動すると言うことです。去年の受講生の記事にもたくさんあります。子葉が緑になる頃には、根っこから根毛がでていて、細い根毛を傷つける可能性があります。もちろん、大きさを測っていることは、よいことです。平均を出したり、そんなことをしてみて下さい。

 4枚目の写真のところに、根毛があるものとそうでない部分があることを記載していますが、今年の受講生の記事に誰に書いたか忘れましたが、根毛があるところが根っこで、それより上は、茎になります。その意味でも、この講義は自分だけの世界でなくて、他の受講生、昨年度までの受講生の記事を参考にして、理解することが大事です。その当たり、きちんと対応して下さい。

 また、施肥をするのは、土に移動してから1ヶ月後というのを書いています。かなり濃い濃度なので、いわゆる、肥料やけをします。ピンセット、あるいは、割り箸などで覗いて下さい。徒長を進めることになります。発芽したあと、徒長してきたら、土寄せ、屋外での管理など、しっかりやって下さい。


 わたなべしるす