東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

かいわれなり(経:小松香於里)

2019年11月12日 (火)

お久しぶりです。
今日は、カイワレ大根のご報告をします。
途中経過は写真を撮り忘れたので、言葉だけです。すみません。

今回は
①何もせずに、そのまま撒いた
②種に水をふくんでから撒いた
の2パターンで栽培しました。
前々回の指摘にあったように①は撒いた種が少なかったです。
2つの変化は、種まきの2日後から現れました。
②は発芽も早く、伸びるのも早かったです。
比べるのがとても楽しかったです。
種まきから6日後、体長が10cm近くになったので、日光に当てました。
葉の緑が鮮やかになったような気がしました。
日光に当てて3日、十分に成長を確認できたので、食べるまで日陰に移動しました。
左が① 右が② 少し徒長させすぎました。種の数もありますが大きく違いが見れました。
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さてさて、実食ですが....
第一の目標『部員に食べてもらう』を達成しました!!!
11/9の朝に作った和風サラダで市販のカイワレ大根にまぜてみんなに食べてもらいました。
私のカイワレは市販品よりも長くて、みずみずしさが足りない気もします。
上が私のカイワレ、下が市販のカイワレです。
20191112104910-1f39f53edada97b6d64cde89952bd3d5f36b506d.jpgのサムネイル画像
市販のカイワレは、種の密度が高く脱脂綿の湿り具合もとてもよかったです。
先に市販品を見てから作り始めてもよかったなと思います。
実際に作ったメニューがこちらです。
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私のカイワレを食べた人はいいことがありますように。。。

コメント

小松さんこんにちは

 冒頭の写真は......

 さてカイワレの栽培はうまくいったようで何よりです。その2パターンの違い、写真で分かるところは少ないのですが、見ていて、水を含ませてから播種した方が伸びるのが早かったんですね。

 次は、こういった差異を生じた原因について考察をいくつか考えないといけません。最初にたっぷりした水で一気に吸わせたのがいいのか、逆に言えば最初に水が必要だったのか、など考えられるでしょう。経済学部ということでむしろ理系よりも自由な発想ができると思います。そういうのを考えるのが面白いことですね。

 更にいえば、原因を考えて仮説を立てて、それぞれについて検証を行うにはどういった実験を追加すべきか、何をしたらよりはっきりするか、それも考えるべきです。理系の研究者はそういった発展を自ら考えて戦略を立てるのが仕事です。ちなみに理系では卒業論文はとにかく実験手法をマスターして、結果をまとめればよいのです。修士では、実験の切り替えや壁に当たったときの回避を含め、うまくテーマに沿った成果をまとめ上げるものです。博士は世界の研究潮流を知り、研究を一からデザインする能力が求められます。

 文系のことは私もよく分からないのですが、この前テレビのヘウレーカという番組で、多数決の欠点とそれを是正する手法についてやっていました。文系も面白いものですね。

 さて話は戻り、例えば、水の吸水させる時期による影響を明確にするのであれば、いくつもコップを用意して播種から時期をずらしてそれぞれ一日間だけ水没させるとかいう実験も思いつくわけです(決して実行しろとはいいません)。

 カイワレは遮光がよかったのか伸びも充分(市販品以上)、最後の緑化もいい感じです。種子の密度が低めでしたが真っすぐ立ち上がっていますね。

 市販品と比べるのもいいことです。市販のものはプロ栽培、いろいろなノウハウを駆使して大きさも形も食味も整えているものです。最後は混ぜてサラダ、目的を達成できました!

さて次回は他の植物について、報告お待ちします。

ラボスタッフ・オガタ