東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

5.実食(16日目~25日目)(薬:松木優佳)

2019年11月22日 (金)

  謝罪

更新をずるずる引き伸ばして気づいたら1ヶ月も経っておりました。自分でも正直愕然としております。リアルタイムの更新が大前提ですが、とりあえず記録や記憶が残っていることに関しては2つに分割して報告&中間発表を行いたいと思います。連投することで、確認する先生方にも迷惑がかかる形になってしまい申し訳ないと思っております。  


 さて今回は21日目~30日目についてになります。

~今回の内容~

①観察記録

・スプラウト二代目成長記録(16・20・22日目)

・パクチーをいじる(19日目)

・スプラウト二代目、そのお味はいかに...?(23日目)

・ふあふあミックスはふあふあになったのか(25日目)

②気づいたこと

感想

①観察記録

スプラウト二代目成長記録(16・20・22日目)

○暗所 10月21日(月) 22:43 18.3℃ 湿度73%

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ほとんどの種が発芽していました。長さは5mm程度でしょうか。 

○暗所 10月24日(木) 17:08 18.7℃ 湿度77%

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 二代目ブロッコリースプラウト6日目になりました。高さは4、5cmあります。なぜか前回と同様、左側ばかりまっすぐ伸びています。置き場所が斜めになっているのかと思い、スマホで測ってみたのですが0°、水平でした。もしかしたら隙間からもれる光に反応しているのかもしれません...がもしそうだとしたら後ろや右の方が光がはいりやすいような?よくわかりません。

 その後8日目にあたる10月27日の正午頃に外に出しました。最大長は既に8cm程で半日遅かったかなとも思いましたが、前回に比べたらセーフでしょう。(写真とり忘れました。)

パクチーをいじる(19日目)

○外 10月24日(木) 16:56 17.5℃ 湿度74%○

 パクチーも本葉が出てきたっぽいです。というかいつの間に数減りましたね...無理やりたくさん発芽させてもだめなものはダメなのでしょうか?いや、そういや乾燥させてしまってたようなおぼろげな記憶が...20191024_075615690_iOS.jpg

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 なんとなーく外にだしてみたパクチーの水耕栽培(?)ですが、結局見事にひょろひょろになりました。スプラウトよりスプラウトらしい。ただ、鉢のパクチーの数がかなり減っていたので、比較的丈夫でかつ根を切らずに回収できそうなものを移植しました。

スプラウト二代目、そのお味はいかに...?(23日目)

できた!

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 9日目、10月28日(日)です。

 長さは7~10cm。変なにおいも色もなし。いい感じに出来ました。

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 もっと緑にしてもよかったかも?  

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  チゲうどんにのせました。味は前回に比べると大幅にえぐみが減っていて、しゃきしゃきとしていました。しかし市販のものに比べるとまだえぐみが残っています。難しい...とにかく水の交換はひとまず成功だったようです。次回はりんごが届いたらエチレンで遊ぼうかな...

 

ふあふあミックスはふあふあになったのか(25日目)

○外 10月29日(火) 記録がない...orz 

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  パクチー。一番上の個体の茎が細くなっていて枯れかけです。というか枯れてますね。きちんと土をかけてないのが災いして根本がぐらついていますが下手にいじるのも気がひけるので放置です。

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 黒キャベツの本葉は大きくなってきました。というか、前々から思ってたのですが、赤矢印の個体、種類違いますよね?おそらくふあふあミックスの混入と思われますが、(この時は)もうすぐ間引きだから放置でいいかなと思っています。

 そのふあふあミックスですが、半分ほど収穫しました。 

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 すっきりしました。日が当たれば当たるほどその葉だけ大きくなるみたいです。単純ですね。

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サラダにしました。というわけでメンバー紹介です

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1番。春撒き山東菜。ギザギザ葉でいちばんふあふあしています。ダントツで辛かったですが、辛いものだと思えば普通に美味しかったです。

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2番。多分小松菜。3番よりこっちの方が緑っぽいので多分小松菜です。味ははっぱ。って感じでした。あまり美味しくないです。

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3番。多分丸葉山東菜。正直2番と区別がつかないので2と3が山東菜シリーズだと思っていました。まずかったです。辛味成分が苦味になったのかもしれないですね。

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4番。紫たか菜。最初は色悪いのかそういう種類なのかどっちかと思っていましたが、いかにもアントシアニン系のやつが混ざっていることに今更気づきました。これもあんまり美味しくないはっぱって感じでした。実はこれ、例の3つ葉のやつです。なんと本葉も同時に3枚出てきました。びっくりです。

②気づいたこと

 市販の味を目指してのブロッコリースプラウト2代目でしたが、割と思ったとおりに行ったのではないでしょうか。ただ、真っ直ぐ伸ばすことはできませんでした。そもそも種の時点で個体差があるはずなのに製品は上手く伸ばしていると思いました。やはり環境の差が大きいのかもしれません。確かに、左側だけ真っ直ぐ伸びるような環境があるぐらいなので、均一に伸びる環境もあるのかもしれないです。

 ふあふあミックスもあんまり美味しくはなりませんでした。なかなか難しいです。やはり最初密集させすぎたのが悪かったのでしょうか。しかし、パクチーが乾燥と日照不足でへろへろしているのに対し、アブラナ科は強いということがよくわかりました。それと、本葉は子葉に対して重ならないように出てくるというのは、三つ葉に関しても同様であるということが判明して驚きました。

③感想

 前回更新分までほぼ毎日素材があったのですが、この辺りから何かあったときしか写真を撮らなくなってしまっています。成長が一段落するとついなかだるんでしまうものかもしれませんが、ここまでわかりやすい予兆もありませんね。ということで、次回、衝撃の12日ワープします。すみませんでした。(字数:2143)

コメント

松木さんこんにちは

 ずるずる引き延ばすというのはよくあることです。思うんですが、人間には瞬発力に優れている人と、持続力に優れている人とがいるようです。その日の内にすることを素晴らしく仕上げるが年内にすべきことを結局できないとか、またはその逆パターンとか...... 稀にどちらもできる人がいますがやっぱり大成しますね。どちらかしかできない場合はそれに合った道を選べばいいのですが、世の中的には持続力の方が重要である道の方が多いですね。

 さてこの報告では時系列で平行されていますが、先ずはスプラウトでしょうか。正直コップに偏って成長する原因は分かりません。仮説はいくつも立てられますが、それが主眼ではないのでよしとしましょう。それと写真はきれいなのですが、定規は添えるだけではなくて見えるようにすればもっときれいです。

 今回は9日間で収穫ですね。なかなかいい感じになりました。市販のブロッコリースプラウトに比べてさえ伸びがいいと思います。勝因としては遮光が良かったことと下敷きの厚さが適正だったのかな、と見て取りました。下敷きの厚さにも適正があり、ブロッコリースプラウトは種子が小さいので多少薄めにして凹凸がないのがいいかと思います。写真ではわずか水没しているように見えるのですが、下敷きが薄いと極端に酸素が少なかったり水が澱んでしまうことが避けられます。

 とにかくおめでとうございます。チゲうどんというのは分からない(辛くした?)のですが、それに使ったんですね。スルフォラファンも摂れたでしょう。味のエグ味についてはまあ改善されたということで。エチレンの実験というのはどういう系を組み立てるのか興味がありますが、余力があればやってみて下さい。

 うどんといえば、これはソフト麺か冷凍うどんでしょうか。関係ないですがカルボナーラはうどんで簡単にできます。うどんを電子レンジでほかほかにします。卵黄+チーズ+塩を混ぜ、これにうどんを投入、更に電子レンジで一分半、できあがりです。ウィンナーでも入れればもっとそれらしくなります。

 次はふあふあミックスです。収穫して味の違いを比べることができたのはいいですね。こちらもふあふあミックスは未知のもので、何がどう配分され、結局どんな味と用途になるのか分かりませんので助かります。結論から言えばギザの山東菜がいい感じですか。まあ、小松菜は単独では煮て食べることが多い作物ですので...... どうしてこういうミックスにしたんでしょうね。味を考えて塩梅のいいミックスか、単にいろいろある方が見た目にいいからなのか、ミックスにしたかっただけなのか、あるいは生育環境がまちまちでもどれかは育つ、すなわち失敗がないように考えたのか...... それは分からないのですが、一般的には山東菜は生育が速く、小松菜は丈夫で温度範囲が広いものです。

 全体的な味について、これはなかなか難しいところです。肥料が少ないと生育が悪くなりますし、多すぎると葉物野菜は一般的に味が悪くなります。密集具合はそれほど悪くないと思いました。

さてさて中間報告は教授からコメントが付きます。お楽しみに。ちなみに教授はやはり教授になるだけあって昔から(同級生なので知っているが学生時代から)持続力に優れ、熱心で(運動会中でも合い間に学生実験をしていた)、何よりも期限を守るというか期限よりはるか前に提出するような感じでした。どうせやるのなら早く片付けよう、という精神で。私なんかは結局まだ出してないレポートすらある始末なのですが。

ラボスタッフ・オガタ