施肥、補強、収穫時期、計測(12/9)(渡辺 正夫)
2019年12月 9日 (月)
寒さも今日あたりがピーク。この記事に載せてあるアブラナの写真は、研究室のガラス室での栽培の様子。数個の植木鉢での写真なので、詳細が見えないかもしれないですが。。。そういえば、最初の写真は研究室への頂き物のミカン。選果されてないものなので、大きさなど、まちまちですが、それがまたよいところ。さて、このところの記事を見ていて、全体として気になったところについて。まずは、施肥。ラボスタッフのオガタくんからのコメントにもあるように、根っこから遠ざけて、施肥をすること。1ヶ所には5粒程度でしょうか。あと、注意してほしいのは、施肥のタイミングが遅くなると、葉っぱが黄色に近くなってきます。なので、1~2 weeksで施肥を。植木鉢で栽培している植物の個体数にもよりますが、多いものは多めに。あと、経験則から言えば、肥料(窒素肥料)を多くすると、葉っぱの色は濃くなります。一方で、その分、野菜本来の苦みとか、そうしたものが多くなる分、味が濃くなります。最近の野菜は、どちらかというと、従来から植物が持っている野菜の味ができるだけ薄くなるような品種改良をしています。ただ、今回の栽培が植木ばちという限られた空間を使っていることもあり、肥料に対する反応性が高いことが想定されます。なので、収穫時期を気にする方は、収穫前には、少し肥料をやることを避けると、薄味の野菜になります。 それから風が強いなどして、植物が折れることが出てきます。そうしたことを避けるために、あらかじめ、補強をすることを、先達は行っています。例えば、コンビニなどの割り箸を使うなど、いろいろな方法があると思います。特に、徒長気味の植物については添え木をすることで、補強されて、倒れにくい構造体を作ることができると思います。それぞれの状況に応じて、対応してみて下さい。
収穫時期ですが、3から4種類の種子が混じっているミックスについては、あまり大きくしないで、食するというのが、この野菜の栽培方法の基本です。ただ、それらの中から大きくしたら、おいしそうと言うのがあれば、1つの株を残して、栽培を続けている方もいると思います。もちろん、それでもOKですし、スーパーで売っている、いろいろな葉っぱが混じったカット野菜と同じような大きさで収穫するのも良し。今回の楽しみ方の1つかと思います。それ以外の野菜については、現状の植木ばちであれば、1株が最適かと。なので、少しずつ、間引いている方もいれば、早い段階で、1つにという方も。それもそれぞれのやり方で。ただ、どの収穫時期で食べるかによって、葉っぱの柔らかさなど、本来の大きくなった野菜とは違う味を楽しむこともできます。 それから、計測している方が散見します。よいことですね。自分で絵を描いてみると、よくわかると思います。できれば、一歩進んで、数字をグラフ化してみると、より分かりやすい記事になるかと思います。Excelを使うのが苦手という方。学年が進むと、使う機会も増えてきます。これを機会に、数字をグラフ化してみると言うことを覚えてみてはいかがでしょうか。今朝の大学の最低気温が-2oCとか。それでも日中は晴れ間があるので、外気温にさらされていて、大丈夫です。外での栽培で、たくさんの太陽光を当てて下さい。
わたなべしする