東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【8+α】実験2の結果報告(工:金井凌雅)

2020年1月24日 (金)

1.はじめに

皆さん、こんにちは。

お気づきの方いらっしゃるかもですが。正直、怒涛の投稿ラッシュ状態ですね。今までの不摂生を呪いたくなります。。。

さて、実験系の記事では、何か日常的なことをあげようと思っていたのですが、なかなかないものですね。

少し時間が経ってしまったのですが、サムネイルにはこの前の成人式の写真をあげておこうと思います。

同窓会の集合写真とかを載せようと思ったのですが、ちょっと恥ずかしいので、こちらの画像にしました。

中学校での集まりが多かったのですが、みんな変わりすぎて、全然わかりませんでした。声をかけられても誰だかわからないことがあったり。特に女性の変わり様はすごいもので、皆さん、おきれいになって、、って感じでしたねー。これを最後に一生合わない人もいるのかと考えると少し感慨深く、実家に帰省した時には、かつての学友と積極的にご飯に誘ったり、遊びに行ったりしたいなと思いました。


2.今回の記事内容

1.はじめに

2.いまここ

3.実験内容

4。実験結果

5.実験の考察

6、次回の実験について

7、いつもコメントありがとうございます。


3.実験内容

実験2.光が発芽に与える影響

 以下の二つの場合に分ける。

 ① 全く光が当たらない  ② 光が常に当たる

20191210113304-fcc87996590f1f66c886e73e032ffcd1fe03e0d9.JPG 

光以外の条件としては、種子の全体が浸かる程度の水量、室温(10~15度)

20200124215716-964d13bcfc8dad67407f11f30631bf3c39a5a615.jpgこんな感じで、①の方は遮光をしました。


4.実験結果

実験開始:1月22日4:00(写真2)20200124215929-2c7315726faae6dac9a1055febf7022db78ff83e.jpg

     

途中経過:1月23日3:00(23時間経過)(写真3)20200124220111-925e3ce80ffc02b7e7e9c2c96f43a6277c5f19fb.jpg    実験開始時に比べると、かなり種子が大きくなっている気がしました。加えて、種子の色が確かに明るくなっています。

発芽:1月23日7:00(27時間経過)(写真4)20200124220032-dd9012dbd4a2b2995feef5eb4d42fbf6d8745ec2.jpg

   ぜひ画像を拡大してみて頂きたいのですが、光ありの方の種子(一番左)が一つ発芽しました。

   光ありと光なしで、種子の色に違いがあるように感じられます。

発芽:1月23日17:00(37時間経過)(写真5)20200124220143-4e84aa5ddad0ff45985f09f3d8a3c3c606c471a1.jpg

   37時間が経過しましたが、光なしの方は特に変化は見られませんでした。

   光ありの方は、残り2つの種子と、次々と発芽しています。

実験終了:1月24日20:00(54時間経過)(写真6)20200124220217-81d2917754252e699ba6eaf9a0624712952c05c6.jpg

   開始約54時間で、やっと3~4つの種子の発芽を確認することができました。

光ありと比べて、二倍ほどの時間がかかってしまいました。


5.実験の考察

今回の実験からは、まず白菜の種子においては、光が当たっていた方がよいということが分かった。

次に、前回の実験では、時間が経つにつれ、種子の大きさの変化にきづくことができましたが、また、今回は色の変化に気付くことができました。

種子が水を吸って大きくなることで、もともと種子を覆っていた外皮が伸びたことが原因だと考えられます。

また、今回、発芽までの時間は光ありで27時間、光なしで54時間とかなりの差が開きました

前回の実験においては、発芽を始めて確認することができたのは、実験開始から72時間で水量が最も多い設定、また、79時間の経過で、水量が一番少ない設定で、最後に発芽が確認されました。比較的発芽にかかる時間差は水量の違いでは小さいと思われましたが、光のあるなしでは発芽までに2倍の時間差が生じています。このことから、白菜の種子の発芽においては、光の方が水量に比べて大きな寄与があると考えられます。さらに、一つ疑問点としては、そもそもかかった時間が違いすぎるということです。温度に違いがあったか、さらにほかの要因が絡んでいるのか。ちょっと、自分の考察できる範囲を超えてしまいました。

一応考えたことを箇条書きで記録しておきます。室内の温度に違いがあった。当てていた光が、実験1ではLEDスタンドライト、実験2(今回)では、部屋の照明(多分LED)と異なることによる変化。ティッシュペーパーを用いているか、いないか。


6.次回の実験について

次回実験は早めにやりたいと思います。温度についての実験になると思います。次の実験で。実験系の記事は最後になります。お楽しみに


7.いつもコメントありがとうございます。

いつもコメントありがとうございます。今回は、光についての実験でした。やっぱり、温度計が欲しかったです。実験1と実験2の温度の違いを見るためにも必要だったかと。。。

それにしても、本当にいろいろなことをご存じですね。スマホの画素数競争には大変共感しました。いま、中国のスマホメーカー、Xiaomiが(確か)1804万画素のアウトカメラを持つスマホを発売しましたね。一億画素なんて、聴いたことないのでただ驚きです。一度見てみたいとは思いますけど、買うほどのものかは疑問でした。

それでは、今回もコメントの方、宜しくお願いいたします。楽しみにお待ちしています。


コメント

金井さんこんにちは

 なるほど、成人式ですね! 

 個人ごとを言えば私は成人式に出ていないし、むしろ成人式というと娘の成人式について、その準備で物凄く大変(美容室準備やらその送迎やら)でした。それは金井さんには今のところ分からないことですが、計算上男の55%ほどは将来娘を持つことになるのでその時に分かるでしょう。

 しかし、中学時代の人に会って分からないとは...... それは実は違うグループだったとか...... しかしまあそういうこともあるのでしょうね。もちろん変化するということもあるのですが、実際は「記憶の方が変えられている」のかもしれません。なんか怖そうな現象ですが、案外とよくあることです。子供の時に歩いた道を今歩けば視点の違いとかそういうこと以前に違和感があるでしょう。

 姿形は変化しても声や性格は変わらないものです。今の大学の友達もそういうところは変わらないので、この先も同じく付き合っていけます。そして高校大学からの付き合いというものの利点は、社会的立場に関係ないということですね。ホームレスだろうが社長だろうが昔と何も変わらないのです。同窓会でホームレスです、と言ったところで笑いのネタになりこそすれ恥ずかしいことはありません。一見当たり前のようですが、これがしかし社会人になってからの付き合いでは、例え町内会レベルでも......

 さて今回の実験は光の有無ですね! よく展開ゼミでそこまでできました。大いに褒めてあげたいですね。結果もまあまあ綺麗にでています。そこであえてコメントすると、

・これが最重要ポイントですが、条件は客観的に全て指し示せなければなりません。特に今回の実験では光ですから、室内で遮光のあるなし、だけでは本来客観的ではないのです。しかしそれは光量や波長といった数字を出せというのではありません。何を言いたいかというと、条件設定は根拠に基づけばそれでいいんです。例えば、「この光量は実際の作物栽培と同程度と判断した」という言葉一つで解決できるのです。意味がわかるでしょうか。

・同様に、何をもって結論としているかも重要です。これは前のコメントにも書いたような気がしますが、「発芽時間」なのか「発芽率」なのか、それによって何の実験なのかまるで違います。植物生理学的な機序追及をしたいのか、農業的な課題解決をしたいのか...... 結論も意味も違います。

・前回の実験との整合性も若干必要です(もちろん、絶対に必須ではない)。この場合前回の発芽時間とあまりに異なっていては不自然です。まあ、ご自分でおっしゃってる通り、不思議だということでも構いません。

・この実験でそういうことを言うのは蛇足に過ぎないのですが、本式の実験なら統計処理を使う(本式ならコップを最低4つ用意して、統計有意差を出して、更に間違いないか3回くらい同じ実験をする)ものですね。もちろん、そんな要求はしません。

 出てきた結果自体は興味あるものですね。この時間の違いは大差と呼べるものです。正直生物学では1割2割の差でもしっかり再現性があればOKです。

 この結果から、次期展開ゼミのやりかたに良い示唆が与えられました。

 次は温度実験とのことですが、無理なく行って下さい。試験なども落ちないように......

 さてコメントについての返信なのですがさすがに一億画素は凄いですね。今の4K動画の次には8K動画の時代が来ますが、8Kを撮るとしても計算上六千万画素程度が最適かもしれません(色フィルター配列、色情報周波数カット含め)。ちなみに8Kになると通常視聴で網膜解像度程度になるのでそれ以上の進化はないと言われていますが......

 どうでもいいことですが私の家のテレビはプラズマテレビ、あまり売れていないモデルですが、液晶より断然綺麗に感じます。今はもう作られないのが残念ですね。

 日本メーカーは技術をすぐ捨て去ります。どうでもいいことですがかつて日本メーカーは真空管を見事な技術で作っていましたが、今は全く失われ、昨今の真空管アンプブームに関与もできません。

 もちろん技術というのは後の世に全く不要になる場合もあり、例えば無線初期のコヒーラとか、ヘンテナとかそうなのですが、そうではなく地道に研究を続けて開花する例、有機ELなどの例もあります。

 そこから斜めに話が行くのですが、技術に興味があると世の移り変わりが待ち遠しくなりますね。CPUで今18コアですがどこまでメニーコアにいくのだろうとか、太陽電池でシリコン型とcis型、有機型、どれが勝つのだろうかとか、本当楽しみです。私もよく老人保健施設に往診に行くと、「もう死にたい、生きていてもしょうがない」という方が大勢います、というかそれが普通です。ところがごく稀にほぼ寝たきりでありながらドラクエをするお年寄りもいるんですね。やっぱりこう、年を取るごとに物事への興味の度合いが多い少ないで差が出てくるものです。

20200127123325-6f6ed1a9a49a3fdb8ef47e5794fba0980b7c9946.JPG

ではまた、ラボスタッフ・オガタ