② カイワレ大根成長記 ー土台が大事ー(農:小島蒼太)
2021年10月11日 (月)

気温も少しずつ下がり、やっと秋を感じ始めました。野菜を育てるにあたって気温を毎日測るようになったのですが、1週間ほど前から気温が20℃を下回ることが増えてきたような気がします。
今回の写真は高校1年生の時に語学研修でイギリスに行った時の写真です。ボーンマスという街のビーチで偶然飛んできたパラグライダーがあまりにも景色とマッチしていたため写真におさめました。このような感じで、トップの写真はこれまでに撮り溜めた良い感じの写真を紹介していくコーナーにしようかなと考えています。
さて今回はカイワレ大根特集です。播種から1週間が経ち、収穫と実食まで行ったため、その様子や気づいたこと、反省点などを2回に分けて記事にまとめようと思います。
目次
1. 成長日記
10月3日(日):芽生え
10月4日(月):授業が始まりドタバタ...
10月5日(火):芽が伸びてきた
10月6日(水):急成長・原因解明
10月7日(木):全体的に伸びてきた
10月8日(金):10cmを超える
10月9日(日):少し元気がない
2. まとめ・他の作物について
1. 成長日記
10月2日(土)に種を蒔いたカイワレ大根は約1週間で食べられるほどに大きくなりました。今回は1日ごとに成長の様子を記します。
10月3日(日):芽生え
1日目。3分の1ぐらいの数の種子が割れ、中から芽が出てきました。写真で見て左側の種子の方が芽生えている割合が高いように見えます。下のキッチンペーパーに含まれている水の量にムラがあったのかもしれません。
・芽の長さ:約0.3cm ・温度:23℃
10月4日(月):授業が始まりドタバタ...
2日目。この日は2学期最初の月曜日でした。1限から久しぶりの対面授業があり朝からドタバタ。朝の観察はしたものの、この日は写真を撮るのを忘れてしまいました。
・芽の長さ:約0.7cm ・温度:24℃
10月5日(火):芽が伸びてきた
3日目。朝起きてクローゼットを開けると、今まで横になっていた芽が立ち上がっていました。芽生えたては根毛がふさふさしており可愛いです。写真からわかるように、やはり芽生えの速度にはムラがあります。
(ここからの芽の長さは、1番背丈の高い芽について、事前にプラコップにつけておいた目印を参考に測っています。紙の培地の高さが約2.0cmであるため、芽の高さは「コップの数値 ー 2cm」となります。)
10月6日(水):急成長・原因解明
4日目。急成長を遂げました。約5cmほど伸びています。かなり水分も無くなってきたように見えたため、追加の水を与えたところ、生長が早かった部分の紙培地が少しだけ窪んでおり、水が貯まるようになっていたことが発覚しました。種子の発芽は水によって引き起こされると高校生の時に習いましたが、水の量の違いで発芽や生長に大きく差が出るという最初に考えた仮説がかなり強いものとなりました。対応策としては、窪みの部分を直すことはできないため、生長が遅い部分の培地を箸で押して高さを低くすることでムラができるだけ小さくなるようにしました。何事も、土台をしっかり作ることが大事なんだと痛感させられました。
・芽の長さ:約5.4cm ・温度:23℃
10月7日(木):全体的に伸びてきた
5日目。前日に水をやり、ムラを低減したことが奏功したのか、生長が遅れていた部分も伸びてきました。遮光もうまくいっており、緑化することなく伸び続けています。また、クローゼット内の温度も20℃~25℃が保たれています。
・芽の長さ:約7.3cm ・温度:22℃
10月8日(金):10cmを超える
6日目。背丈が10cmを超えるものが出てきました。芽の密度も高くなり、売っているカイワレ大根に近づいています。
・芽の長さ:約10.6cm ・温度:23℃
10月9日(土):少し元気がない
7日目。播種から1週間が経過しました。1週間でかなり成長し、背の高いものはプラコップからはみ出るほどになりました。そのため、この日に緑化させ食べようと思ったのですが、天気はあいにくの雨。天気予報を見ると次の日が晴れとなっていたため、一日延期をすることにしました。しかし、気になるのは何本かが茎の途中で折れてしまっていたことです。この時は、背が高くなりすぎてその重みで折れてしまったのだろうとしか考えていませんでした。
・芽の長さ:約11.8cm ・温度:22℃
2. 終わりに・他の作物について
本当はこの記事でカイワレ大根の収穫と実食までをまとめてしまいたかったのですが、ここまでの分量が思っていたよりも多くなってしまったことに加え、最後の最後で事件が起きて書きたいことが増えてしまったため、カイワレ大根のまとめについては次回の記事に回したいと思います。
最後に、少し気になっている作物があるのでここに載せておきます。
大根の赤房ですが、かなり茎が伸びてきています。先日、鉢に植えた中の一本が折れてしまいました。ここ最近曇りや雨の日が続き日照不足気味であったために徒長してしまったのではないのかと考えています。応急措置として、土の量を増やして倒れにくいようにはしましたが、もし何か他に考えられる原因や対処方法があれば教えていただきたいです。
コメント
農学部・小島さん
生長日記の毎日何が起きているかを最初にまとめる作戦、なかなかよいですね。わかりやすいです。日々の活動状況と植物が。あと、カイワレダイコンのコップにメモリを書くという戦術もなかなかですよ。これはわかりやすい。是非、こうした新しいトライをたくさんやってみて下さい。
10/6の所の観察、なかなかですね。こうした細かな観察と、それに対するなぜという気持ち、とても大事です。農学部の学生さんというのはありますが、是非、他の学生さんたちもそんな風に考える習慣を身につけるようにして下さい。
あとは、誰かの記事にコメントしたように、気温があるとよいですね。昨日は30oCくらい。でも、今日、明日は半分くらいの気温。もちろん、室内は違いますが。そんなこともあり、気温があるとよいと思います。最後はダイコンの徒長ですね。土を足して、土寄せをして下さい。木曜日のzoomでも話をしますが、土が残っていると思います。山盛りになってもよいので、土を入れて茎が隠れるくらいにして下さい。
わたなべしるす