野菜がひょろ長くなったらこれを見てください。(理:山田和輝)
2021年10月14日 (木)

こんにちは。宮城は10月でもうかなり寒いですね。。
今年の冬を乗り越えられるかが、とても心配です。
さて、今回紹介する山は、静岡県の竜ヶ岳です。11月で雪が降るほどの標高で、1485mです。
この写真は竜ヶ岳山頂の日の出です。ここからは富士山がきれいに見えます。
山の紹介はここまでにして、今日の内容に移ります。
本日の内容
- 観察結果〈10/8~10/14〉
- 徒長の原因と分析
観察結果
左がラパ(ハクサイ)
右がミックス
左が大木(大根)
右がかい〈かいわれ大根〉
これは、10/8の観察結果です。
かいは順調に育ってきていて、ついに収穫できるほどの長さになりました。ひっくり返しても落ちなかったことか
ら、根がしっかりと張っていることがわかります。10/9に収穫をし、食したのですが、それはまた次の記事に書き
たいと思います。
一方で、大木とミックスはひょろひょろです。前回の記事で先生から「徒長」しているとご指摘をいただきまし
た。急いで土寄せをして根の周りを強化しましたが、少し不安です。
左はミックス
右はラパ(ハクサイ)
気温:16℃ 湿度:79%
右:大木(大根)
これは10/14の観察結果です。今回は観察の様子を書きたいというよりは、家庭栽培での壁「徒長」について書き
たいので週の初めと終わりだけ載せて、順調(?)に成長していることだけ記しておきたいと思います。
全体として、はじめの2枚の葉から、もう2枚の葉が生えてきました。大木に関しては、土寄せが功を奏したのか、
以前よりも力強くなっている気がします。この写真ではわかりませんが、今見える大木の周りに発芽したての大木
を植えました。理由としては、すこし徒長してしまった大木と、徒長しないように気をつけた大木でどのような違
いがあるのかを調べるためです。できるだけ条件を等しくするために、少し間引きをします。たくさん植えればそ
の分水や栄養が減ってくると考えたからです。
しかし、ミックスに関しては、相変わらずひょろひょろしています。ついに倒れてしまうものも出てきました。
自分なりに分析をしましたが、それは次の、徒長の原因と分析で話そうと思います。
徒長の原因と分析
10/14日の初回(最後)のzoomで、ほとんどの方が「徒長」を悩みにしていて、また私も徒長で悩んでいたので、
一旦徒長についてまとめて、その後に私が徒長した原因を考えていこうと思います。
徒長の原因1:日光不足
おそらく今回徒長で悩んでいる方の多くがこれに該当すると思います。
ここ数日雨で光量がかなり少なく、日光不足だったと思います。現に私の野菜たちもすべての個体が同じ方向に向
かって伸びてました。植物というのは日光が当たる方向に向かって生えるという習性があります。よって、私の野
菜たちは日光不足で徒長してと考えられます。また、私の家のベランダは北を向いているので、
さらに日光不足が深刻化したと思います。
徒長の原因2:水が多すぎる
植物はほとんどが水でできているので、水をあげすぎることでさらに植物が水を吸い込んで水ぶくれのようになり
結果的に徒長するそうです。
最近の雨は、どしゃ降りではなくパラパラで、かつ朝の水やりを少なめに行ってので水分過多による徒長では無い
と思います。
徒長の原因3:風の不足
植物は風を受けると植物ホルモンを分泌させ、それがエチレン発生に繋がり、エチレンが茎の伸びを抑えるという
機構をもっています。私ははじめ、夜に寒さを懸念して家の中で育てていました。その結果、植物ホルモンを分泌
する機会がありませんでした。私の野菜の徒長の原因だと思います。
では、無風の日にはどうするのか。
植物にふれて物理的な刺激を与えるだけでも植物ホルモンが分泌されます。だから、風が全く吹かないに日はちょ
んちょんさわって徒長を防ぐのが良いと思いました。
徒長の原因4:窒素肥料の過多
最後に、窒素肥料の過多によっても徒長が起きます。たくさん肥料を与えすぎると、勢いよく育ちすぎて徒長に繋
がってしまいます。
早く成長させたいからといって、肥料をいきなりたくさん与えるのはむしろ植物をダメにしてしまうということで
すね。
もし徒長してしまったら・・・
これは先生からのアドバイスですが、土寄せをするといいそうです。そうすることで徒長した部分が土に埋もれ少
しは安定すると思います。
私は土寄せをしたら少しは茎が太くなり安定感が出てきたな、と感じました。
コメント
理学部・山田さん
ダイコン(Raphanus sativus)は徒長していますが、ハクサイ(Brassica rapa)は徒長してないですね。これは種による違いです。ダイコンは根っこが伸びて「ダイコン」としての根っこが長い形態になる。でも、ハクサイはそんなに長くなることはない。細胞が縦に伸長することに対して、ダイコンの方が反応しやすいのでしょう。なぜか。それは調べる、実験してみるなどしてみてはどうでしょうか。
写真を撮影するとき、物差しがあるとよいですね。と言うか、どれくらい徒長しているかを明確化するためにも、次回以降、物差しを入れた写真にして下さい。あと、温度計があるのはよいですね。外気温が下がってきたのがよくわかると思います。渡辺がコメントしているのが、日曜日ですが、13oCくらいで夜には1桁になるとか。できるだけ、日照を確保できる位置に植木鉢を置いて下さい。あと、受け皿を置いて下さい。植木鉢を置いているベランダの寒さが直接来なくなりますので。
で、ミックスも同じように土寄せをして下さい。土が足りないとき、片平キャンパスにくる、DIYのお店で購入するなどして下さい。徒長に対する観点はよくまとまっています。他の受講生も是非参考にして下さい。
わたなべしるす