東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ハクサイ実験2(理:山田和輝)

2021年11月16日 (火)

こんにちは。

寒さで朝起きるのがきつくなってきた山田です。毎日2度寝したいと思いながら頑張って起きています。

私は朝に水やりを行っています。ある日のことですが、朝水やりを行っている時にふと、「葉は寝てないんだよな

あ、それで昼間は光合成しなくちゃならなくて大変だなあ」と感じてしまいました。いよいよおかしくなってしま

ってしまったのでしょうか。そんなことはともかくブログ更新をしっかりします。。

 

本日の内容

  • ハクサイ観察の記録
  • 実験の目的と内容

ハクサイ観察の記録

 

本題の白菜の観察に移行しようと思います。

まずは、観察結果から述べていこうと思います。

観察したのは11/6、11/11,11/14です。

観察は以下のように行いました。

IMG_9596.jpg

結果ですが次の表のようになります。

スクリーンショット (481).pngスクリーンショット (484).pngスクリーンショット (485).png

そして葉序をあらわした図が以下の絵です。

スキャンした書類 (12).pdfまずは葉の大きさに関する考察から行います。

観察大失敗でした。私は葉の大きさしか見ておらず、葉の生えた順番もともに観察しておくべきでした。葉の大き

さの比もバラバラです。葉序の図から、葉の大きさは、生えたのが一番早いものが一番大きくあり続けなかったと

いうことがわかります。だから、葉の大きさの比と生えた順番での関係性についてわかりませんでした。

とはいっても、いくつか気づいたことがありました。それは最初に生えた葉、つまり大きい葉の比はどの時も1に

近く、最近はえた葉の比はかなり大きかったということです。この観察結果から一つの仮説が生まれました。

葉の成長曲線は以下のようになるのではないかということです。

スキャンした書類 (13).pdf

これを示すためにはまずは観察を行う必要があると思いました。これを示すことができる実験は正直思いつきませ

んでした。

 

つづいては葉序についてです。まず発見として新しく生えてくる葉は、今まで生えていた葉の間から生えるという

ことがわかりました。。理由としてはそのほうが光合成しやすいからだと思います。と、考えていたのですが、こ

れでは低レベルすぎるなあと思い、少し調べてみたら沼澤さんのブログのコメントを読んで白菜の葉序が2/5(1

44度)ということがわかりました。私は葉の大きさと出てくる方向しか考えていませんでした。

次に生えてくる葉が今までのの葉の間からというだけでなく、一つ前に生えた葉との角度を考えなければ

葉序は分からないなあと思いました。ということで今後の観察で白菜の葉序について確認をしようと思います。

 

実験の目的と内容

 

以下の写真をご覧ください。

鉛直方向に重なっている葉のなかで下にある葉がまがって伸びています。IMG_9597.jpg

葉は光合成をするので光合成しやすいところに葉を伸ばすというのは、感覚的には分かります。これは 葉序とも

かかわってきますが、葉は生まれ持った光合成のしやすさのプログラム(葉序)と後天的に光合成をしやすいとこ

ろに葉を伸ばすというプログラムを持っているのではないかと考えました。そこでこれを確かめるために実験を行

おうと思います。

実験方法は単純に傘のようなものを作って葉の伸びる方向を矯正するということです。

割り箸の上にアルミホイルをくっつけて、葉に触れない程度でかぶせようと思います。

実験に用いる葉は先ほど予想した成長曲線との兼ね合いも考えて、かなり成長している葉と生えたての葉で実験す

ることにしました。個体数の関係で実験を行う葉は1個体としておきます。

予想外の結果ができるだけおこらないように、意識することを書きます。

1)どの葉を対象とするか明確にする。

2)葉脈の曲がる角度を測る。

3)鉢の向きを変えない。

4)ほかの葉にかぶせられる心配のない葉を実験対象にする。

いま思いつくのはこのくらいでしょうか。ほかにも意識したことがあったら次回のブログにかこうと思います。

実験のレベルが低いような気がしますがどうかお付き合いください。

コメント

理学部・山田さん

植物がやっていることに思いを馳せるのは、よいことだと思いますよ。別におかしいわけではないと思いますが。寒くなっても、植物と同じペースで行うのがよいことだと思います。計測して、計算もしているのに、順番を記してないとは。その時に写真を撮る、あるいは、葉っぱに番号を記していた先達もいたような。もっと他のよいやり方もあるかも知れないですね。できるだけ非破壊で。せっかくですから、次の計測に向けて何を補うと良い実験系になるのか、再考してみてください。

手書きの絵、とてもリアルでよいと思います。これが写真だと、どれを見ればよいのと思ったりします。例えば、この葉っぱの方向を観察した日の写真が脇に添えてあると、見ている人には分かりやすいのではないでしょうか。次になる実験の時に工夫してみてください。生長曲線なるものを書いていますが、それぞれの葉っぱごとで違わないでしょうか。というのは、これはハクサイです。ということは最後は何となく、角が取れた四角のような形ではないでしょうか。もう少し実際の植物をイメージするのがよいかと。葉序ですが、2/5ですね。いくらかの振れ幅もありますので理論値だけでなく、実際に観察を続けるのが大事なことだと思います。

次なる実験も楽しそうですね。改めて再考し、問題点がないか、確認した上で、実行に移すこと。それも大事なことです。そんなことをイメージして、日々の観察を行い、中間報告にも対応してください。楽しみにしております。


わたなべしるす