「禹の三角形」モデル構築90周年記念
シンポジウムを開催するに当たって

 U, N. (1935) Genome analysis in Brassica with special reference to the experimental formation of B. napus and peculiar mode of fertilization. Jpn. J. of Bot. 7: 389-452 .

 いわゆる「禹の三角形」の論文が発表されて、今年で90年になります。Brassica属植物6種の類縁関係を実験的に証明した論文です。どのようなきっかけでこの研究がスタートし、どのような研究内容であり、その後の禹長春博士はどのようなことを考えて研究を継続したのか。さらにはそうした禹長春博士の思いが90年後の現在、どのように開花・発展しているのか、そのようなことを議論する時間となればと思っています。

発起人 肥塚信也(玉川大)、渡辺正夫(東北大)

「禹の三角形」モデル構築90周年記念シンポジウム
「禹の三角形」が農学・植物科学に語りかけること
-禹長春博士の研究業績とその後の発展-

開催日時
2025年9月17日(水)
9:30-17:30 (閉会後、研究交流会予定)
場所
東京大学農学部弥生講堂
開催形式
オンサイト
参加費
無料
研究交流会への申し込み
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準備が整い次第、こちらのページにて公開いたしますので、今しばらくお待ちください。
「禹の三角形」が農学・植物科学に語りかけること-禹長春博士の研究業績とその後の発展-

プログラム

時間タイトル演者所属
09:30-09:40はじめに渡辺正夫東北大
09:40-10:10種の合成以前-焼失したアサガオ研究-仁田坂英二九州大
10:10-10:40オールダブルペチュニアの開発経緯とペチュニア品種開発の変遷-禹先生とサカタのタネとの繋がり-塚原潤サカタのタネ
10:40-11:10「禹の実験」の基礎となったムギ類のゲノム分析村井耕二福井県立大
11:10-11:40原爆イネが教えてくれること-禹先生から連なる植物細胞遺伝学の系譜-野々村賢一遺伝研
11:40-12:50昼休み
12:50-13:20タキイ種苗と禹長春博士-初代農場長としての功績と不朽の理念-福岡浩之タキイ種苗
13:20-13:50禹長春博士の韓国農業に対する偉大な足跡Park Jong In韓国・順天大
13:50-14:20アブラナ科遺伝資源と育種への利用吹野伸子農研機構
14:20-14:50休憩
14:50-15:20アブラナ科における受精前障壁の研究の新展開藤井壮太東京大
15:20-15:50一代雑種品種における雑種強勢の活用と禹長春の先見性藤本龍神戸大
15:50-16:20植物育種の未来を変える?ゲノム編集の可能性遠藤真咲農研機構
16:20-16:50 とうとう改変できた葉緑体とミトコンドリアのゲノム!「細胞質ゲノム制御」の取り組み有村慎一東京大
16:50-17:20総合討論肥塚信也玉川大
17:20-17:30終わりに倉田のり遺伝研
18:00-20:00研究交流会
主催
科研費・学術変革領域(A)「挑戦的両性花原理」、「細胞質ゲノム制御」
共催
日本種苗協会、玉川大学、東北大学大学院生命科学研究科、アブラナ科ゲノム育種研究会
後援
日本育種学会、日本遺伝学会、日本植物生理学会、東京農工大学農学研究院・農学府・農学部
協賛
園芸学会
発起人
肥塚信也(玉川大)、渡辺正夫(東北大)
令和4(2022)年度 学術変革領域研究(A) 植物の挑戦的な繁殖適応戦略を駆動する両性花とその可塑性を支えるゲノム動態
学術変革領域研究(A)細胞内共生オルガネラのゲノム制御:技術革新から生命現象の理解と応用へ