東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

レッドキャベツをいただきました(素人3号)

2015年12月10日 (木)

こんにちは、素人3号です。もう風も身を切るように寒く、本格的な冬を迎えた仙台ですが、皆様どうお過ごしでしょうか。

さて先週、ついに私は育てていたレッドキャベツを収穫いたしました。まずは市販のレッドキャベツ、カイワレ大根と比べてみます。

20151211125903-e8b444e8f66e020b03492b1e9d8c58bd9d5a092b.JPG左から、カイワレ大根、育てたレッドキャベツ、市販のレッドキャベツです。

写真にあるとおり、やたらと徒長させすぎた結果、「変わった色のカイワレ大根」のようになってしまったレッドキャベツ。実は今まで市販のレッドキャベツをあまり見たことがなかったのです。そのため、収穫期を大きく過ぎてしまったのでした。

また、日向に何日かおいたにもかかわらず、結局市販のもののようなきれいな紫色になりませんでした。このことから、レッドキャベツの発色は日光とは別の要因によって引き起こされることが予想されます。

さて気になるお味は...まずはそのまま、栽培したものと市販のものを食べ比べてみました。

感想は、「市販のものの方が味が濃い」。苦みというかえぐみというか、独特の味が強いのは市販のレッドキャベツでした。一方で自分で育てたものは、よく言うと食べやすい、悪くいうと味がしないものでした。以前カイワレ大根を育てた際に、市販と比べて驚くほど辛く育った経験から、今回も育てたレッドキャベツの方が苦くなると予想していた分、意外な結果となりました。

次に、冒頭にあった写真のように豆腐や他の野菜とともに食べてみましたが、やはり味が薄いため、他の食材の味に完全に負けてしまいました。

前回(昨年、豆苗とカイワレ大根を栽培)の反省を活かして育てたつもりでしたが、結果的にスプラウトの育て方も一通りではないということをあらためて体感したレッドキャベツ栽培でした。

余談ですが、9月くらいに植えた人参を先日ようやく収穫しました。ところが鉢が小さかったのか、L字型になってしまいました...逆さになってしまいましたが、写真はそのL字型にんじんです20151217093139-b5f51be85db363434827559bcc13b2c657ac50a9.jpeg

コメント

素人3号さん

遺伝の渡辺でございます。最初の豆腐の上の添え物としておかれてある、スプラウトの色は、お料理的には、映えるのではないかと思いました。ただ、書かれてあるように、市販のものとの比較では、ずいぶん色が薄いのは、そうですね。また、徒長気味なのも。

レッドキャベツの茎の所の紫色のアントシアニンの沈着。どの様に制御されているのか、渡辺もあまりよくわかりません。ただ、アントシアンの生合成という点では、寒さで誘導されることが多いので、基本は寒くなって、赤みが強くなるのではと思いますが、スプラウトであったり、夏キャベツもあるので、そこで、寒さを当てることはしてないと思いますので、すでに、栽培化・品種改良の過程で、寒さがなくて、発色が起きるように制御されてきたのではないかと思います。

あと、ダイコンは背軸が基本的に伸びやすいですが、キャベツの仲間は、あまり背軸は伸びない。というか、ダイコンほどは伸びないというのが、正しいのかもしれないです。

すでに別口で育てていたニンジン、よくできています。曲がっているのも。同じような経験ではないですが、栽培する土が軟らかいところは伸びるけど堅いところで、伸びなくなるというのをダイコンでこの秋に観察しました。というのもあります。参考まで。

わたなべしるす

旧展開ゼミ